水栓スピンドルって何?
まずは水栓スピンドルの役割やメリットデメリットを把握しておきましょう。
水栓スピンドルの役割
水栓のスピンドルは蛇口のハンドルを回すことで、水栓内部のコマ(パッキン)を上下に動かすための重要な部品です。スピンドルには通常、螺旋状の溝(ねじ山)が切られており、ハンドルを回すとこの溝に沿ってコマが移動します。
ハンドルを時計回りに回すと、スピンドルがコマを押し下げて止水栓の開口部を塞ぎ、水を止めます。逆に反時計回りに回すと、スピンドルがコマを持ち上げて水が流れるようにします。これにより、水量の調整も可能になります。
スピンドルの先端に付いているコマが、水が流れる部分の開口部をしっかりと塞ぐことで、水漏れを防ぐ役割を果たします。
ハンドルを回すという人の操作を、水栓内部の機構に正確に伝えることで、水栓としての機能を成立させています。
水栓スピンドルのメリット
まず、精密な水量調整が可能な点です。スピンドルはハンドルを回すことで内部のコマを上下に動かし、水の通り道を少しずつ開閉します。これにより、水を少しだけ出したい時や、勢いよく出したい時など、用途に合わせてきめ細かく水量を調整できます。
次に、メンテナンスがしやすい点が挙げられます。スピンドルは水漏れなどのトラブルが発生した場合でも、部品交換が比較的簡単に行えます。多くの場合、専門的な工具がなくても、自身で交換できるため、修理費用を抑えられます。
最後に、耐久性が高い点です。陶器製のコマを使用しているスピンドルは、金属製のコマに比べて摩耗しにくく、長期間にわたって安定した性能を保ちます。また、コマが水をしっかり止めるため、水漏れのリスクも低減されます。
水栓スピンドルのデメリット
まず、経年劣化による水漏れが挙げられます。スピンドルにはパッキンやコマパッキンといったゴム製の部品が使われており、これらは長期間の使用により硬化したり、摩耗したりします。その結果、水栓をしっかり締めても水が止まらなくなり、ポタポタと水が垂れ続ける「チョロチョロ漏れ」の原因となります。
次に、固着や空回りが起こりやすいという点です。長期間使用していると、スピンドル内部のネジ部分に水垢やサビが付着し、ハンドルが固くて回しにくくなることがあります。逆に部品の摩耗が進むと、ハンドルを回してもスピンドルが空回りしてしまい、水が出しっぱなしになったり、水を止められなくなったりすることもあります。
また、シングルレバー混合水栓に比べて開閉に手間がかかるという点もデメリットと言えます。スピンドル式の水栓は、水を出すまでにハンドルを何度か回す必要があるため、両手がふさがっている時などには不便に感じることがあります。また、温度調節も左右のハンドルを個別に調整する必要があり、シングルレバーのように直感的な操作が難しいです。
水栓スピンドルが合わない理由とは?
水栓スピンドルが合わない理由として、スピンドルの劣化、サイズが合わない、ネジの規格が合わないことが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
スピンドルの劣化
スピンドルは長期間の使用により、少しずつ摩耗していきます。
特にパッキンと接触する部分は、水圧や開閉の摩擦によって削れやすくなります。これにより、スピンドル自体の太さや形状がわずかに変化し、新しいパッキンや水栓本体の溝にうまく収まらなくなることがあります。
また、スピンドルには通常、ねじ山が切られていますが、このねじ山も劣化の原因となります。何度も開け閉めを繰り返すうちにねじ山が潰れたり、錆び付いたりすることで、ハンドルの動きがスムーズでなくなり、最終的には正しい位置に収まらなくなってしまいます。
サイズが合わない
スピンドルには様々なサイズがあり、具体的には「太さ」「長さ」「ネジ山の種類」がポイントとなります。
まず、スピンドルの太さです。これはスピンドルの軸径のことで、メーカーや型番によって異なります。見た目が似ていても、わずか数ミリの違いで蛇口本体の内部にはまらなかったり、逆にガタついて水漏れの原因になったりします。
次に、スピンドルの長さです。スピンドルの長さは、ハンドルを取り付ける位置や、水の開閉に必要なストロークの長さに影響します。長さが合わないと、ハンドルがうまく取り付けられなかったり、水が完全に止まらなかったりします。
最後に、ネジ山の種類とピッチです。スピンドルには、蛇口本体のネジと噛み合うネジ山が切ってあります。このネジ山の太さや、ネジ山とネジ山の間の距離(ピッチ)が合わないと、スピンドルが奥まで回らず、取り付けができません。
ネジの規格が合わない
まず、スピンドルには、ネジの太さとピッチ(ネジ山の間隔)という2つの規格があります。このどちらか、あるいは両方が異なると、スピンドルを交換しようとしても奥まで入らなかったり、空回りしてしまったりします。
日本の家庭で一般的に使われている水栓は、JIS(日本産業規格)で定められた規格に基づいて製造されています。しかし、海外製の水栓や非常に古い水栓の場合、JIS規格とは異なる独自の規格が使われていることがあります。
また、同じメーカーの製品であっても、製造された時期やモデルによって規格が変更されているケースも少なくありません。特に、ホームセンターなどで販売されている汎用品のスピンドルは、特定のメーカーやモデルに特化していないため、ネジの規格が微妙に合わないことがあります。
さらに、ネジ山自体が経年劣化によって潰れてしまったり、ゴミや水垢が詰まっていたりすることも、合わない原因になります。この場合、新しいスピンドルに交換してもスムーズに入らないことがあります。
水栓スピンドルを交換する方法
水栓スピンドルを交換する方法として、一連の流れを押さえておきましょう。
止水栓・元栓を閉める
水栓のスピンドルを交換する際は安全に作業するため、必ず止水栓または水道の元栓を閉めてください。これにより、交換中に水が吹き出すのを防ぐことができます。止水栓は通常、シンクの下や給湯器の近くにあります。
見当たらない場合は、水道メーターボックス内にある元栓を閉めましょう。水を止めたら、念のため蛇口を開けて、水が出ないことを確認してから作業を開始してください。
固定ビスを取り外す
水栓のスピンドルを交換するには、まずハンドルを取り外します。ハンドルの中心にあるキャップを外し、中にある固定ビスをドライバーでゆるめてください。
通常はプラスドライバーで対応できますが、ビスの形状によってはマイナスドライバーが必要な場合もあります。無理に回すとビスをなめてしまう可能性があるため、サイズに合ったものを選び、慎重に作業を進めることが大切です。
ビスを外すとハンドルが引き抜けるようになり、スピンドルの交換作業に進めます。
カバーナットを取り外す
カバーナットは、スピンドル上部のハンドル下にある六角形のナットです。モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って、時計回りに回すと緩んで外れます。ナットが固くて回らない場合は無理せず浸透潤滑剤などを使い、しばらく時間をおいてから試してください。古い水栓だとナットが破損する可能性もありますので、慎重に作業を進めてください。
上部パッキンを取り外す
ハンドルとカバーナットを外すと、その下にある三角パッキンとOリングが見えます。これらを精密ドライバーなどの工具を使い、慎重に持ち上げるようにして取り除きます。新しいパッキンに交換する際は、古いものとサイズが同じか確認してから取り付けましょう。これで、次の工程であるスピンドル本体の取り外しが可能になります。
スピンドルを取り外す
モンキーレンチなどを使って三角パッキンを抑えている大きなナット(グランドナット)を反時計回りに回して緩めます。このナットが緩むと、スピンドルを引き抜くことができます。新しいスピンドルと交換する際は逆の手順で取り付け、水漏れがないか確認しながらナットをしっかり締めてください。
コマを取り出す
ハンドルを外すと、コマを固定しているナットが見えるので、モンキーレンチなどで緩めてナットを外します。これでコマが取り出せるようになります。新しいコマに交換する前に、内部を清掃しておくと、より水漏れしにくくなります。
新しいコマとスピンドルを取り付ける
古いスピンドルを引き抜き、新しいコマをスピンドル下部の溝に取り付けます。
新しいスピンドルを本体にしっかりねじ込み、カバーナットとハンドルを取り付けてください。最後に止水栓を開け、水漏れがないことを確認すれば完了です。
水栓スピンドルの選び方
水栓スピンドルの選び方として、メーカーと型番の確認、サイズを正確に測定する、耐久性を考慮した素材選びが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メーカーと型番の確認
水栓のスピンドルを交換する際、最も重要なのは「メーカー」と「型番」を確認することです。誤ったスピンドルを購入してしまうと、サイズが合わず水漏れの原因になったり、取り付け自体ができなかったりする可能性があります。
まず、水栓本体に貼られているシールや刻印を探してみてください。ここにメーカー名や型番が記載されていることがほとんどです。シールが剥がれていたり、文字が読み取れなくなっている場合は、取扱説明書を確認しましょう。取扱説明書には必ずメーカー名と型番が明記されています。もし、取扱説明書も手元にない場合は、スマートフォンなどで水栓全体の写真を撮り、メーカーのウェブサイトやDIY用品店に相談してみるのも一つの手です。
メーカーが特定できたら、そのメーカーのウェブサイトで、使っている水栓の型番に適合するスピンドルを探します。近年は、古い型番でも互換性のあるスピンドルが販売されていることが多いので、諦めずに探してみてください。
スピンドルの形状はメーカーや型番によって様々です。ネジのピッチ、ハンドルの固定方法、パッキンの種類など、細部にわたって違いがあります。見た目が似ていても、わずかな違いで取り付けられないことがありますので、必ずメーカーと型番を正確に確認してから購入するようにしてください。
正確な情報をもとにスピンドルを選ぶことで、スムーズに交換作業を進めることができ、水漏れなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
サイズを正確に測定
スピンドルのサイズを測る上で最も重要なのが「コマ」と「ハンドルの穴」です。コマのサイズは、スピンドルの先端部分に取り付けられているゴムパッキンの直径を測ります。これは、水栓の止水機能に直結する部分です。次にハンドルの穴は、スピンドルの上部にある四角形や六角形の形状をした部分の幅を測ります。この部分がハンドルと正確に噛み合わないと、ハンドルが空回りしてしまいます。
また、スピンドルの全長も重要な要素です。長すぎるとハンドルが最後まで締まらなかったり、短すぎると水漏れの原因になったりすることがあります。水栓からスピンドルを取り外し、元のスピンドルをノギスなどの精密な測定器具で、コマの直径、ハンドルの穴の幅、スピンドル全体の長さなどを正確に測ることをお勧めします。
これらの測定値をメモし、新しいスピンドルを選ぶ際の参考にしてください。もし、ご自身での測定に不安がある場合は、専門の業者に相談するか、元のスピンドルをそのままお店に持参して相談すると良いでしょう。
耐久性を考慮した素材選び
スピンドルの素材は主に真鍮と青銅、そしてセラミックの3種類に分けられます。
真鍮は銅と亜鉛の合金、青銅は銅とスズの合金です。どちらも錆びにくく、適度な硬さを持つため、水栓スピンドルの主流として古くから使われています。真鍮製のスピンドルは、内部のコマパッキンと呼ばれるゴム製の部品が摩擦で徐々に摩耗することで水漏れの原因となりますが、このパッキンを交換することで再利用が可能です。
セラミック製のスピンドルは陶器と同じく、セラミックで作られたディスクが2枚重なっており、このディスクの隙間を回転させることで水の流れを制御します。 真鍮や青銅と異なり、パッキンを使用しないため、摩耗による水漏れのリスクが非常に低く、耐久性に優れているのが最大の特徴です。また、90度程度回すだけで開閉できるため、軽い力で操作できます。
最も耐久性を重視するならセラミック製スピンドルがおすすめです。パッキンの交換が不要で、長期間にわたって安定した性能を維持できます。開閉もスムーズで、日常的な使用での負担が少ない点もメリットです。
一方、真鍮・青銅製スピンドルは、万が一水漏れが起きてもパッキン交換という比較的簡単な修理で対応できるため、メンテナンス性を重視する場合に適しています。DIYで修理したい方や、コストを抑えたい方にも良いでしょう。
長寿命でメンテナンスの手間を減らしたい場合は、セラミック製スピンドルを選びましょう。交換部品の入手が容易で、自分で修理したい場合は真鍮・青銅製スピンドルを選ぶと良いでしょう。
どんな時に業者に依頼した方がいい?
どんな時に業者に依頼した方がいいかとして、水栓スピンドル交換しても水漏れが直らない場合や業者に依頼した方が安心・安全な場合が挙げられます。併せて修理費用の目安も押さえておきましょう。
水栓スピンドル交換しても水漏れが直らない場合
水栓のスピンドルを交換しても水漏れが直らない場合は、他の部品に原因がある可能性が高いです。特にパッキンやケレップという部品の劣化、または蛇口本体の内部にひび割れが生じていることが考えられます。
これらの部品の交換は自身で行うこともできますが、蛇口の構造を理解していないと別のトラブルに繋がるリスクがあります。また、蛇口本体のひび割れは専門的な工具や技術がないと確認・修理が難しいため、無理に分解しようとすると状態を悪化させてしまうかもしれません。
こうした場合は、水回りの専門業者に依頼することをおすすめします。プロの業者なら、水漏れの根本原因を正確に特定し、適切な方法で修理してくれます。また、状況によっては蛇口本体を交換した方が費用や手間を抑えられる場合もあるため、一度相談してみるとよいでしょう。
業者に依頼した方が安心・安全な場合
無理に作業を進めると、水栓本体や配管を破損させてしまう恐れがあります。水漏れが悪化したり、最悪の場合、壁の中の配管に損傷を与えて大規模な修繕が必要になることも考えられます。
また、古い水栓は部品が固着していることが多く、分解に専門的な工具や技術が必要です。無理な力で回すと、ネジ山を潰してしまい、取り返しがつかなくなることもあります。
マンションやアパートにお住まいの場合は、階下への漏水事故につながるリスクも考慮し、確実な作業が求められます。
これらのリスクを避けるためにも、少しでも不安を感じたら、プロの業者に相談し、適切な修理を依頼するのが賢明です。
修理費用の目安は?
ホームセンターなどで購入したスピンドルを複数試しても、どれもサイズが合わない場合です。特に古い水栓の場合、特殊な規格である可能性があります。また、スピンドルが固着して動かない、無理に回そうとして本体を破損させてしまった場合も、専門知識と工具を持つ業者に任せるのが安全です。
修理費用の目安は、スピンドル交換のみであれば5,000円から15,000円程度が相場です。ただし、作業内容や部品代によって変動しますので、事前に見積もりを取ることをおすすめします。専門業者に依頼すれば、原因を特定し、適切な修理を行ってくれるため、安心して任せることができます。
神奈川県でおすすめの水道会社5選
神奈川県で水栓スピンドルが合わない際におすすめの水道会社を5選紹介します。特におすすめなのは実績豊富で迅速丁寧に対応してくれる神奈川水道です。水栓スピンドルが合わない場合はまず神奈川水道に相談することをおすすめします。
おすすめの水道会社①神奈川水道
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蛇口の交換(洗面所の場合)
単水栓
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混合水栓
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お客様の声
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水栓スピンドルを交換する際の注意点
水栓スピンドルを交換する際の注意点として、適切な部品を使用すること、作業中の安全確保、水道の元栓を確実に閉めることが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
適切な部品を使用する
まず、現在ご使用中の水栓のメーカーと品番を確認することが不可欠です。スピンドルは、メーカーや製品シリーズによって、ネジのサイズ、溝の深さ、ハンドルの形状などが異なります。見た目が似ていても、わずかに寸法が違うだけで取り付けられなかったり、無理に取り付けると水栓本体を破損させてしまったりすることがあります。メーカーの公式サイトや取扱説明書で、適合するスピンドルの品番を調べるのが確実です。
互換性のある部品を探す場合も、慎重な確認が必要です。ホームセンターなどでは汎用品も販売されていますが、これらは必ずしもすべての水栓に適合するわけではありません。自身の水栓のメーカー・品番と、購入を検討している汎用部品が「適合品」として記載されているかを必ず確認してください。
また、スピンドルだけでなく、パッキンやコマといった関連部品も同時に交換することが推奨されます。スピンドルの交換時に古いパッキンをそのまま使用すると、そこから水漏れが発生する可能性があります。スピンドルとセットで販売されている部品を使用するか、メーカー純正の部品を別途購入して、一式で交換すると安心です。
このように、適切な部品を使用することは、水栓を安全に、そして長く快適に使用するために非常に重要です。交換作業を行う前に、必ず水栓に適合する部品を調べてから購入するようにしてください。
作業中の安全確保
まず、作業を始める前に、必ず止水栓を確実に閉めてください。これを怠ると、作業中に水が噴き出してしまい、床や壁を濡らすだけでなく、感電や転倒の原因にもなりかねません。水栓の種類によっては、本体の下や近くの配管に止水栓があります。もし見つからない場合は、住宅全体の元栓を閉めてから作業を始めてください。
スピンドルを外す際、固着していてなかなか回らないことがあります。無理に力を加えると、工具が滑って指を挟んだり、水栓本体や配管を傷つけたりする可能性があります。滑り止め付きの手袋を着用し、モンキーレンチやプライヤーなどの工具を正しく使いましょう。また、作業中に破片が飛ぶ可能性も考慮し、保護メガネを着用するとより安全です。
作業スペースは、事前に整理整頓しておきましょう。使わない工具や資材を片付け、足元に滑りやすいものがないか確認してください。水濡れで床が滑りやすくなる場合もあるため、作業中は滑り止めシートやタオルなどを敷いておくと安心です。
もし作業中に「これは難しそうだ」「工具がうまく使えない」と感じた場合は、無理をせず専門の業者に依頼することも大切です。無理な作業は事故につながるリスクを高めます。ご自身の安全と、水栓の損傷を防ぐためにも、少しでも不安を感じたらプロに任せることをおすすめします。
水道の元栓を確実に閉める
この作業を怠ると、作業中に水が噴き出してしまい、床や壁が水浸しになるだけでなく、感電や漏電といった思わぬ事故につながる危険性があります。
まず、作業を始める前に、自宅の水道メーターボックス内にある元栓を左に回してしっかりと閉めてください。元栓が見つからない場合は、お住まいの地域の水道局に問い合わせて確認しましょう。元栓を閉めたら、念のため交換する水栓から水が出ないことを確認してください。もし水が止まらない場合は、元栓が完全に閉まっていないか、あるいは元栓の故障の可能性がありますので、無理に作業を進めず専門の業者に連絡することをお勧めします。
元栓を閉めることで、水栓の内部に圧力がかからない状態になり、安全にスピンドルを取り外すことができます。また、新しいスピンドルを装着する際も、水圧がかかっていないため、スムーズに取り付けられます。
スピンドルの交換作業自体は比較的簡単ですが、こうした下準備を丁寧に行うことが、安全かつ確実に作業を完了させるための鍵となります。作業中に予期せぬトラブルを避けるためにも、水道の元栓を閉めるという最初のステップを絶対に忘れないようにしてください。もし、自身での作業に少しでも不安を感じるようだったら、無理せずプロに依頼することも大切です。
まとめ
今回は水栓スピンドルが合わないのはなぜ?原因と選び方を徹底解説してきました。
水栓スピンドルが合わない理由として、スピンドルの劣化、サイズが合わない、ネジの規格が合わないことが挙げられます。水栓スピンドルはメーカーと型番の確認、サイズを正確に測定する、耐久性を考慮した素材選びを中心に選ぶと良いです。
自身で対処できない場合は専門業者を依頼することをおすすめします。神奈川県で水栓スピンドルが合わないことでお困りの方は是非、神奈川県でおすすめの水道業者である神奈川水道に見積り相談してみてはいかがでしょうか。