今回は以前の記事で紹介させていただいた続きで、「沈殿池」についてご紹介させていただきたいと思います。
前回は着水井により水の勢いを止め、水位を調整しつつ薬品を混ぜることで汚れを落とすという過程までをご紹介させていただいたかと思います。
それでは沈殿池の持つ役割について見ていきましょう。
沈殿池の役割
沈殿池は薬品混和池で凝固剤が混入され汚れの塊となった「フロック」が溜まる場所と考えてください。
凝固剤により水中の砂や土が固まるとその重みで下に沈んでいくことはわかりますよね。
そうすることで、上の方はキレイな水。下にはフロックが溜まるので結果的にきれいな水が出来上がるというわけですね。
もちろん、この段階ではろ過もされていませんから川の水の段階に比べればきれいな水というレベルです。
この後にろ過地に水が送られ、さらにきれいな水に変わっていくんですね。
また、沈殿池に沈んでいる泥や砂も有効活用されていることはご存知でしょうか?
ただ分離して処理するだけでは捨てる場所もコストもかかっていまいますからね。
実は溜まった泥は、専用の機械でさらに濃くするそうです。
そのあとに日光を当てて乾燥させ、様々な用途にリサイクルされています。
水道管工事でも地中に配管を埋めたりするので、その際にリサイクルされた泥などを使う事もありますし「セメント」の材料として活用されることも少なくありません。
また、害のないように処理されているのでグラウンドや庭などの砂にリサイクルされることもあるそうですね。
しかし、どうしても使えない部分は出てくるそうで、その部分に関しては埋め立て処理をするしかないそうです。
有害物質ではありませんから、それほど埋め立てに対しての問題はなさそうですよね。
このように、沈殿池をはじめとした浄水場で使われている設備は水や不純物の比重などの法則を賢く使っていることが分かります。
非常に効率の良い方法で水をきれいに処理しているんですね。
また、しっかりと環境問題にも目を向けており使えるものは使ってムダな廃棄物を出さないように工夫されているようです。
限りある資源ですから、少しでも多くの人が「リサイクル」に対しての意識を強くして言っていけたらいいですね。
今回は、浄水場の施設の一つである「沈殿池」についてお話させていただきました。
なかなか聞くことない設備ではありますが、工夫が施された重要な設備であることがお分かりいただけましたら幸いです。
それでは、続きまして最近弊社で施工させていただきました事例をご紹介させていただきます。
横浜市南区でトイレタンク内のオーバーフロー管の破損を対応しました。
横浜市南区の一戸建てで、トイレの水漏れが止まらないということでした。
タンク内のオーバーフロー管が根本から折れていました。
オーバーフロー管が折れている場合、オーバーフロー管がある場合はタンクを外してオーバーフロー管を交換します。
しかし、オーバーフロー管が廃盤品の場合は、タンク自体の交換になります。
【トイレタンク内のオーバーフロー管の交換】
まず、トイレの奥にある止水栓を止めて水が出ないようにします。
そして、レバーを回してトイレタンク内の水を空にします。
トイレタンクの下部に2本ビスがあるのでメガネレンチでビスを回して上に持ち上げると、トイレタンクを取り外せます。
取り外したトイレタンクの下部にオーバーフロー管を固定するナットがあるので、ナットを反時計回りに回すとオーバーフロー管が取り外せます。
既存のオーバーフロー管と新しいオーバーフロー管を入れ替えて取り付け、タンクを便器の元の位置に戻して作業完了です。
この時に、年数が経っているトイレだと便器とタンクの間にある密結パッキンも新しく変えておいた方が無難です。
トイレの止水栓を開けて通水し、水漏れが止まっていればOKです。
現場を見て対応方法をご提案致します。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
豆知識「オーバーフロー管」ってなに?
「オーバーフロー管」とは、トイレタンクに給水された水がオーバーフローするのを防止するための部品で、余分な水を流す管のことを指しています。オーバーフロー管は、サイフォン管または、あふれ管とも呼んでいます。
トイレタンク以外にも、洗面台や貯水槽タンク内に設置されています。一般的な家庭用水洗トイレには、ロータンクが装備されいますが、そのタンク内部には、常時水が溜められています。
トイレの水を流す際、オーバーフロー管と一体となっている「フロートバルブ」内の「フロートゴム」が持ち上げられ、便器内に水を流す仕組みが作動します。
その水をタンク内に一定量(標準水位)溜めておくための部品が「オーバーフロー管」なのです。
オーバーフロー管が折れてしまったら、標準水位を保てないので、給水が止まりません。ずっと水が流れっぱなしになってしまうので、止水栓を閉めて、水道専門会社に連絡しましょう。
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豆知識「トイレのタンク」って実は…
トイレの洗浄(流す)には欠かせない、一気に流れる水は、便器の後ろにある「タンク」に貯めてあり、”流す”とそこから一気に水が排出されます。
しかし、最近はタンク自体見当たらないトイレもあったり、見た事もないタンクがあったりと、どんな種類があるのかな?と思った方、いませんか?
1、密結型ロータンク 一般的な家庭や商業施設に設置されている、組み合わせ便器に使用されているタンクです。密結パッキンで便器と接続されていて、便器の真後ろに設置される、長方形の形をしたタンクです。
2、隅つきロータンク 狭いトイレスペースなどで、密結型ロータンクを付けてしまうと、便器の前のスペースが無くなってしまう時などに使用してています。また、和式便器の場合は隅付きタンクのを設置してある場合が多いです。
3、タンクレスタイプ ”革新的”な、タンクのないタイプ。1や2と違い、タンクに水を貯めておく必要のない「水道直結型」のトイレです。水を貯めておく必要がないため、タンクがありません。
そして、連続して”流す”ことが出来ます。高層階に設置する場合は水圧を検証して、タンクレストイレに必要な水圧があるか確認する必要があります。
ただ、1や2と違い、給水は便器に直結しているので、家庭ではタンクによく付いている「手洗い」が付けられません。トイレ内で手を洗いたい場合、別に、手洗い器の設置が必要となります。
4,一体型トイレ 先述したタンクと便器および便座が一体となり、見た目がスッキリとした印象を与えるトイレです。スタイリッシュでおしゃれなトイレ空間にマッチしますが、部品交換できない場合は、一式まるまる交換となります。
5、番外ハイタンク ロータンクと違い、天井近くに配置されるタンクで、引きひも式(ひもを引くと水が流れる仕組み)というチェーンがぶら下がっているタイプのタンクです。
現在は、施設などの小便器用に使用されることが多く、一般住宅では、見掛けることが少なくなりました。
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豆知識「タンクレストイレ」ってなに?
通常”トイレ”と聞くと思い浮かべる、便器とタンクが別になっているものを「組み合わせトイレ」(密結トイレ)と言います。
それに対してタンクレストイレは言葉通りタンクがありません。「組み合わせトイレ」と「タンクレストイレ」違いとして、最もわかり易いのはその見た目です。
「組み合わせトイレ」に対し、「タンクレストイレ」はタンク部分が無い為、非常にスッキリとした印象を与えてくれます。
タンクレストイレとは、従来のような貯水タンクを設置せずに水流と水圧をコントロールすることによって排水できるように開発された便器です。初めて日本で販売されたのはTOTOのネオレストで1993年に発売されました。ローシルエットですっきりとした見た目が特徴です。
*従来のタンク付トイレはトイレ内の給水管からタンクへ水を溜めて、レバーを捻って流すという方式ですが、タンクレスはタンクがないので水道と直結して水を流す構造になっています。
1993年にTOTOが日本で初めて「タンクレストイレ」を発表してから、次々といろいろなメーカーが発表し、今ではトイレの見映えがよくなる・省スペースを有効活用出来る・最新の機能を試せるなどの理由から、じわじわと人気が出てきています。
タンクが無くても汚物をしっかり流せる仕組み
・給水管からの直接の水圧
・これを便器内で渦を巻くように横に流す
・排水管内のサイホン作用により効率的かつ強力に排水
このように、水の流れを元に考えたのがタンクレストイレです。
(引用:リライブ)
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