
今回は「浄化槽にかかるコスト」についてお話させていただきます。
下水道で排水処理をされている方は飛ばしていただいて構いませんが、もし浄化槽で排水処理されている方やこれから家を建てる予定である方にはお役に立てる情報であると思いますので、ぜひご覧になっていただければと思います。
浄化槽設置工事
浄化槽は敷地内に埋設して使用する必要があり、工事費用は約50万円~80万円はかかるのが相場となっています。
また、浄化槽に付随する配管工事も必要となりますので、キッチン・トイレ・浴室・洗濯などすべての生活排水が流れる場所を合わせると70万円~100万円はかかると考えてよいでしょう。
もちろん、この費用は浄化槽の大きさなど様々な要素で変動することはありますがそれなりに大きな金額がかかることは間違いありません。
とは言っても、生活する上では必要不可欠な設備であることは間違いありませんからこれらの工事費がかかる点は理解しておかなくてはいけません。
浄化槽にかかるコスト
浄化槽は設置して終わりではなく、さらに毎日や毎年単位で必要な費用が出てきます。
- 電気代
浄化槽はブロワーという部品が備えられており、このブロワーが稼働することで浄化槽内に酸素が入ってきます。
酸素は微生物が汚物を浄化させるためには必要不可欠なものですから、24時間稼働させ続けなくてはいけません。
つまり、電動のブロワーは常に動き続けているので電気代がかかってくるというわけですね。
- 点検・清掃代
浄化槽を使用している方には法定検査が義務付けられており、年に4回の点検と年1回の清掃を行わなくてはいけません。
電気代と合わせても年間5万円程度。
浄化槽が大きくて汚れもひどい場合は8万円程度のコストがかかってしまう事も少なくありません。
ですが、トラブルがなく快適に生活を送るためには必要な点検・清掃ですからあらかじめこのコストがかかることも知っておくと良いかもしれませんね。
浄化槽は敷地内に汚物を溜めていることになりますから、どうしても悪臭などのトラブルになる可能性もあります。
もし可能であれば下水道へ切り替えることが可能であれば、コストはかかるかもしれませんが切り替えを考えてみても良いかもしれませんね。
微生物を利用して汚水をきれいにして排水するという非常にエコな浄化槽ですが、どうしても点検・清掃コスト、さらには悪臭の問題で敬遠されがちです。
今の時代にはマッチしていない方法なのかもしれませんが。浄化槽の存在も覚えておいていただけると幸いです。
それでは続きまして、最近弊社で施工した事例についてご紹介していきます。

大和市で下水管の詰まりを解消しました。
大和市で下水管の詰まりでした。
下水管が詰まっていて、トイレが流れない状況でした。
よって、下水管の中に高圧洗浄機の洗管ホースを入れて高圧洗浄作業を行いました。
高圧洗浄機のエンジンをかけると、洗管ホースから高圧水が噴射されます。
この高圧水が詰まっているトイレットペーパーや便にあたると、細かく砕いていき排出されていきます。
しばらく洗浄作業を続けると、管内を詰まらせている固形物を全て砕いて、洗管ホースが管内を貫通します。
貫通した瞬間に行き場の無かった排水が一気に流れ出して詰まりは除去されました。
詰まりの除去もしばらくは洗浄を続けて、汚れが出なくなるまで洗浄を行います。
何も出なくなったら高圧洗浄作業は終了となります。
下水桝の詰まりでは、下水桝にヒビが入ってそこに木の根っこが生えたり、トイレットペーパーが挟まったりして詰まることがあります。
また、下水管の勾配不良で逆勾配になっていることもしばしば見られます。
構造上の問題の場合、洗浄作業を行ってもすぐに再発することがあります。
このような場合は修理する必要がありますのでご連絡下さい。
現場を見て対応方法をご提案致します。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
【家もメンテナンスが必要です】

戸建て住宅の場合は、家自体の管理もメンテナンスも、ご自身で行わなければなりません。
10年以上、下水管を洗っていない戸建て住宅だと、徐々に溜まったアカのような汚れで排水管に詰まりが出てしまい、高圧洗浄で排水管を洗うと、結構油脂が出てきます。
また、水回りの製品も永遠に使用できるものではありません。修理・部品交換などを経て、リフォームなども築20年経たない内にご検討されると良いかと思います。
その、メンテナンスの時期や間隔も、販売した住宅メーカーや不動産などが受け持ってくれるといいのですが、住宅販売からアフターメンテナンスまで行っているメーカーはごく稀です。
この記事を見て、排水管の高圧洗浄はしたことがないと思った方は、ご自宅の築年数を数えてみて下さい。(戸建て住宅をお持ちの方)(参考:EPARK)
また、メンテナンス専門業者もあり、定期的にメンテナンスの連絡をくれたり、保証期間もあったりと、便利に利用できそうです。
分譲マンションの場合は、管理費で毎年排水管を洗っています。もし、そのような事がないと思った方は、管理組合に問い合わせてください。
(参考:スーモ)
************
豆知識「油脂」ってなに?

常温で固体の脂肪(例:肉の脂身やラードなど)と常温で液体の油(例:コーン油や大豆油など)をあわせて、油脂(ゆし)といいます。
油脂の主要成分は、「グリセリン」という炭素原子が3つのアルコールに「脂肪酸」と総称される複数の炭素原子の鎖状構造を持つカルボン酸が結合したもの(グリセリド)で、とりわけグリセリンに3つの脂肪酸が結合した「トリグリセリド(別名:トリアシルグリセロール)」が多くを占めています。
脂肪酸には多くの種類があるため、グリセリンに結合した3つの脂肪酸の種類や組み合わせにより、多種多様なトリグリセリドがあります。
また、人はエネルギー源として、また細胞膜を構成する成分として、食品から油脂を摂取しています。また、油脂には、脂溶性のビタミン(A、D、E、K)やカロテノイド(例:βカロチンなど)など油脂に溶けやすい栄養成分を含む食品と一緒に調理し摂取することで、これらの栄養成分を体内に吸収されやすくする働きもあります。
(引用:農林水産省)
そして、その油脂類に混ざった洗剤や食材や調味料などが化学変化を起こして生まれるのが、排水管内にこびり付き詰まりを起こす「油脂」なのです。我々が油脂と呼ぶのは、その乳白色の粘土のような固まった油脂の事です。
豆知識【コンクリート桝から塩ビ桝の交換】のススメ
現在、コンクリート桝から塩ビ桝の交換依頼が多くなってきています。
昔は塩ビ桝などなく、コンクリート桝が標準でしたが、コンクリート桝の場合、約 15 年~20 年程で劣化が進みヒビが入ったりします。そこから水が漏れたり木の根が入り込んだり詰まりの原因となります。
また、コンクリート桝は重いので自重で沈んでいきますが、塩ビ桝は軽いのでそのようなことはありません。その為。現在の下水桝は塩ビ桝に変わってきています。
塩化ビニル管の寿命としての耐用年数は50年以上とされていますので、コンクリート桝より断然長持ちで、凹凸が少ない分、流れも良くなっているという事も関係しているのかもしれません。
(参考:塩ビ桝)
豆知識【コンクリート桝と塩ビ桝の違い】ってなに?

コンクリートの経年劣化による老朽化までの年数は、気象条件や材料などによって異なりますが、一般的には50~60年程度と言われています。
何も処置をしない状態で中性化してしまうまでが約60年とされていますが、ひび割れや亀裂から漏水(水漏れ)し、耐用年数よりも早く劣化してしまうケースも少なくありません。
コンクリート製品は鉄筋と組み合わせて施工するのが一般的で、コンクリートが割れて骨組みとして入っている鉄筋に外部から二酸化炭素の作用を受けてサビてくると、膨張した鉄筋がコンクリートを内部から押し出し桝の破壊をさらに加速させます。
(引用:コンクリートメディカルセンター)
そして、排水管は塩ビパイプが使われていますので、コンクリート桝との接続部は、桝へ差し込んだパイプの隙間をモルタルで埋めるようになります。
モルタル部分は桝自体の耐久年数とは別に風雨の影響があり、地震などの動きによってヒビが出来てしまいます。このヒビ割れの箇所に木の根っこが生えてきたり、トイレットペーパーが挟まって、管内に詰まりを引き起こす要因となります。
また、コンクリートは重量があるので、地震等があったときに自重で沈んでいきます。
桝が沈むことによって、接続されている排水管の勾配が変わり、排水が流れなくなることもあります。
塩ビ桝の場合、経年劣化で割れることはあってもヒビが入ってくることはありません。
また、排水管も塩ビなので、糊で接着すると、桝と管が一体化して隙間が出来ません。
塩ビ管は軽量なので、自重で沈んでいくこともありません。
このような理由で現在はコンクリート桝から塩ビ桝へ切り替えることが一般的です。
*************
豆知識「汚水桝(排水桝)VS 木の根っこ」ってなに?

コンクリート製の桝の困ったところは、木の根っこが入りやすいところです。
コンクリートの排水桝にヒビが入り、まずは細い木の根っこが生えてきて次第に太くなり、それが障害物となり、トイレットペーパーが引っかかり詰まりの原因として溜まってしまうのです。
トイレの排水が流れる汚水桝(排水桝)は、汚水が木の根っこにとって格好の栄養分となるので、早いスピードで成長して、排水の流れを阻害します。
木の根はその場でとりますが、1年もすればまた伸びてきます。
その為、桝の交換の時には、塩ビ桝への交換を勧めています。
************
植物に与える肥料に含まれる三大栄養素

人間が生きるために栄養素が必要なように、植物にも栄養素が必要不可欠です。植物に必要な栄養素の中でも特に大切なのが、3大栄養素と呼ばれる窒素・リン酸・カリウムです。
・窒素
葉の色を濃くしたり、枝・茎を太く丈夫にするなど、葉や枝・茎の生育を促すのが主な役割です。葉肥とも呼ばれています。窒素が不足すると葉の色が薄くなる、枝・茎の生育不良に繋がります。ただし、窒素が多すぎるとかえって抵抗力が弱まり、病気になりやすくなるので注意が必要です。
・リン酸
実肥と呼ばれるリン酸は、その名の通り実・花のつきを良くする働きを持っています。そのため、リン酸が不足すると花つきや実なりが悪くなり、さらには根や葉、枝などの生育にも影響を与えます。実がなる植物を育てる際には特に必要となる栄養素なのです。
・カリウム
カリウムは根や茎を丈夫に生育するために必要な栄養素で、根肥とも呼ばれています。根・茎を丈夫にするだけでなく、乾害・寒害などから植物を守る耐病性を身につける働きもあります。不足すると根の生育が悪くなり、葉焼けのような枯れ方をすることがあります。
●【17種類の元素】
植物が生きていくために必要な17種類の栄養素は必須元素といわれており以下の通りです。
窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)、酸素(O)、水素(H)、炭素(C)カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ほう素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、塩素(Cl) 、ニッケル(Ni)
自然の環境では、落葉・動物の糞尿・死骸といった有機物を土の中の微生物が食べて無機物に分解します。しかし、それに近い事が汚水桝の中でも繰り広げられるのです。
その無機物を栄養素として植物が吸収しますが、圃場では自然のサイクルがないため栄養素を定期的に与える必要があります(※酸素(O)・炭素(C)・水素(H)は自然界にある二酸化炭素(CO2)・水(H2O)から吸収ができる)。
このように植物の維持に必要な無機物の栄養素をミネラルと呼ぶことが多いようです。(引用:セイコーエコロジア)
無機物の栄養素を必要としている木の生育ですが、肥料の三大栄養素の中には、糞尿から微生物が分解してできる栄養素が大きく関わっている事が分かりました。
ですから、排水管の中に水と一緒に糞尿が溜まっていると、また食べ残しが留まっていると、発酵して木の根の栄養素となり、それを求めて排水桝から木の根が入り込むという事例が多く発生するのです。
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
・対応地域
神奈川県全域を対応致します。
【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市
【横須賀三浦地域】横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町
【県央地域】厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村
【湘南地域】平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町
【県西地域】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町
日程の都合がつけば、静岡県東部や東京都内も対応しますのでお気軽にお問合せ下さい。
現場を見て最適な方法をご提案いたします。
水道トラブルでお困りの際は神奈川水道へお問合せ下さい。
