排水桝の先に屋外の石垣があるのですが、石垣から排水が出てくるというご依頼で駆け付けました。排水が出てくる原因を探るために、土を掘ったところ、排水桝2点が割れていました。よって排水桝の交換を行いました。
【排水桝2個の交換】
排水桝2個の周辺の芝生と土を掘削し、コンクリートの桝を割って取り出しました。そして塩ビ管の桝と排水管を新設致しました。新設後、お客様に見せて埋戻しを行いました。
使用材料は以下の通りです。
150mmのパイプ、チーズ、掃除蓋2個、150-100mmの異径ソケット、100mmのストレート桝、45°エルボ、ヤリトリソケットです。
今回は150の太い管を使っていました。勾配もしっかり付けて水を流してちゃんと流れるかを確認致しました。作業途中に雨が降ってきて焦りましたが、管を拭きながら問題無くできました。雨で塩ビ桝や排水管が濡れるとノリが付きません。
【排水管の高圧洗浄】
排水桝を交換したので、排水管も清掃をしていないとのことで、排水管全ての高圧洗浄を行いました。築50年程度経っているとのことで、油脂がかなり出ました。特に台所、洗濯、浴室の管の汚れが多かったです。また、トイレからは管にへばりついていた黒い尿石が大量に出てきました。
【キッチン排水管の防臭キャップ取付け】
キッチン下の排水管にジャバラホースがそのまま挿していただけで隙間が空いていました。このままではニオイが上がってくるので防臭キャップを取り付け致しました。また、ジャバラホースも油脂が詰まっていたので取り外して水洗いして油脂を取り除きました。
【排水管のカメラ調査】
排水管が他に割れていないか、管内用のカメラを用いて、すべての管を確認しました。他に割れている箇所はありませんでした。水を流しても石垣からの漏水は有りませんでした。
また、高圧洗浄と併用することによって油脂が高圧洗浄で取り切れているかも確認しながら行いました。
【雑排水桝の底部分のモルタル補修】
雑排水桝の桝底に小さなヒビがありましたが、濡れていても固まる水中モルタルを使って補修致しました。本来はこの桝も交換する方がよかったですが、ヒビが補修できる範囲だったのと、桝周りがコンクリートだった為、今回は補修で対応致しました。
【エアコン清掃】
エアコンの清掃もお願いされましたが、お掃除付きは対応していませんでしたので今回は見送りました。
また、別の箇所で何かあれば宜しくお願い致します。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
豆知識【コンクリート桝と塩ビ桝の違い】ってなに?
コンクリートの経年劣化による老朽化までの年数は、気象条件や材料などによって異なりますが、一般的には50~60年程度と言われています。
何も処置をしない状態で中性化してしまうまでが約60年とされていますが、ひび割れや亀裂から漏水(水漏れ)し、耐用年数よりも早く劣化してしまうケースも少なくありません。
そして、排水管は塩ビパイプが使われていますので、コンクリート桝との接続部は、桝へ差し込んだパイプの隙間をモルタルで埋めるようになります。
モルタル部分は桝自体の耐久年数とは別に風雨の影響があり、地震などの動きによってヒビが出来てしまいます。このヒビ割れの箇所に木の根っこが生えてきたり、トイレットペーパーが挟まって、管内に詰まりを引き起こす要因となります。
また、コンクリートは重量があるので、地震等があったときに自重で沈んでいきます。
桝が沈むことによって、接続されている排水管の勾配が変わり、排水が流れなくなることもあります。
塩ビ桝の場合、経年劣化で割れることはあってもヒビが入ってくることはありません。
また、排水管も塩ビなので、糊で接着すると、桝と管が一体化して隙間が出来ません。
塩ビ管は軽量なので、自重で沈んでいくこともありません。
このような理由で現在はコンクリート桝から塩ビ桝へ切り替えることが一般的です。
【排水管の洗浄でにおいを撃退!家庭で出来る対策とは】
浴室や洗面所、キッチンの水回りから何か臭うような気がする…そんな経験はありませんか?原因がわからず困っている人も多いでしょう。なぜ排水管がにおいの原因となりやすいのか、その理由とにおいの解決方法をご紹介します。
一般的な住宅には、水を使う場所には排水管にトラップが備わっています。主に、キッチンや浴室、洗面所や洗濯機の設置場所、トイレなどの水回りです。
同じトラップと言ってもそれぞれ目的に合わせて配置されており、排水管には主に3つの機能があります。
お風呂などで使った汚水を家の中で漏らすことなく外へと出す排水機能がその一つです。
また、使った水にはゴミや髪の毛などが含まれています。そういった異物を除去するフィルタリング機能が備わっています。
3つ目は異臭防止機能です。排水に含まれる汚れが放つ嫌な臭いをシャットアウトし、排水口から漏れないようにしてくれます。
排水口からのにおいは、排水トラップやゴミ受け、排水管の中にぬめりや汚れがこびりついていることが原因の場合が多いです。
洗濯機や浴室・洗面所の排水口では髪の毛や糸くず、石鹸カスや皮脂などが汚れの元となり異臭を放ってしまいます。
キッチンの排水口では、調理や食器洗いの際に付着した食べカスや油汚れがにおいの原因となることが多いでしょう。
浴室では浴槽や壁、床などの掃除をしていないと、皮脂汚れや石鹸カスがこびりついたままになってしまいます。さらに換気をしていないと湿気が溜まっているため、カビや雑菌が繁殖して悪臭を放つ場合があります。
洗濯機付近のにおいの場合、洗濯槽内にカビが発生している可能性もあります。
排水が流れる排水管は、定期的なメンテナンスが欠かせません。
パイプクリーナーなどを活用して、快適な生活を手に入れましょう。
(引用:MISAWA)
豆知識「防臭キャップ」ってなに?
キッチン等の収納内にある、排水配管接続に便利な製品です。
床から出ている排水管を、床から30㎜ほど立ち上げておき、そこに防臭キャップをはめ込み、トラップの配管や排水のジャバラホースを差し込めば、汚臭が収納内に上がってこない。という仕組みです。差し込みが浅いと外れやすくなりますので、しっかりと行います。
しかし、防臭キャップも「消耗品」です。ゴムで出来ているので、経年劣化すると、ゴムが固くなりヒビ割れや縮みが生まれやすく。排水ホースなどへの密着性が損なわれ、隙間から臭いが上がってきてしまいます。
収納内の掃除をする際などに、防臭キャップを触ってみて、固くなっているようなら取替えましょう。(参考:ミツモア)
豆知識「VP管・VU管」ってなに?
塩ビ管と言われて想像する、灰色の硬質ポリ塩化ビニル管です。
正式名称「硬質ポリ塩化ビニル管」といい、排水管は管径がφ40~φ150程度まで使われており、パイプの肉厚により言い分けられています。
VP管:厚肉のVP管は圧力管路を中心に幅広い用途で活躍しています。
屋内外の給水管、雑排水管として利用されています。トイレはΦ75、100、雑排水(台所、洗面所、洗濯機、お風呂)はΦ40、Φ50が一般的です。
内面が非常に滑らかで摩擦抵抗が小さくスライムなどが付着しにくいため、長年にわたり効率よく排水できます。
VU管:VP管と比べて薄肉です。VP管より低い設計内水圧向けとして制定されています。
主に一般の戸建住宅や簡易な排水設備などの無圧管路に使用されます。
薄肉管なのでVP管と比べて重量が軽くなっていますが、中~高圧管路用には使用できません。
また、径が小さい程、曲がり幅を小さく出来るので狭いところの作業は容易です。
(参考:塩ビ管の種類)
【家もメンテナンスが必要です】
戸建て住宅の場合は、家自体の管理もメンテナンスも、ご自身で行わなければなりません。
10年以上、下水管を洗っていない戸建て住宅だと、徐々に溜まったアカのような汚れで排水管に詰まりが出てしまい、高圧洗浄で排水管を洗うと、結構油脂が出てきます。
また、水回りの製品も永遠に使用できるものではありません。修理・部品交換などを経て、リフォームなども築20年経たない内にご検討されると良いかと思います。
その、メンテナンスの時期や間隔も、販売した住宅メーカーや不動産などが受け持ってくれるといいのですが、住宅販売からアフターメンテナンスまで行っているメーカーはごく稀です。
この記事を見て、排水管の高圧洗浄はしたことがないと思った方は、ご自宅の築年数を数えてみて下さい。(戸建て住宅をお持ちの方)(参考:EPARK)
また、メンテナンス専門業者もあり、定期的にメンテナンスの連絡をくれたり、保証期間もあったりと、便利に利用できそうです。
分譲マンションの場合は、管理費で毎年排水管を洗っています。もし、そのような事がないと思った方は、管理組合に問い合わせてください。
(参考:スーモ)
豆知識「普通のモルタルと水中モルタルの違い」って?
普通のモルタルは、セメントと砂を混ぜたものに、水を加えて粘土状にしたもので、滑らかな質感を持っています。コテを使って滑らかな平面を作るのに適しています。
ただ、セメントと砂と水で出来ていますので、水を加えることで、濃度を変えられる利点に対して、雨などの水も吸収してしまい、薄まって固まらなくなってしまうなど、使用する場所は乾燥した場所に限られています。
水中モルタルは、淡水・海水中での使用が可能で、材料分離が少なく(水の中に入れても水と混ざらない)、作業性に優れ、補修が容易に行えます。そして、優れた強度を確保します。
また、コンクリート及びモルタルへの接着性に優れていますし、骨材とのプレミックス製品なので、水を混ぜるだけで上記の性能が発揮でき、取り扱いが容易です。(日本ジッコウ株式会社HPより抜粋)
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
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階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
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現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
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【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市
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【湘南地域】平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町
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