2019.05.24ブログ

侵食の防止~身近なサビなどの防止策~

【侵食防止の基準】

酸、アルカリで侵食される場所に設置されている給水装置は酸、アルカリに耐食性がある材質、防食材で被覆します。漏洩電流で侵食される場所に設置されている給水装置は非金属製の材質、または絶縁材で被覆します。

 

【侵食の種類】

侵食(腐食)は金属が環境により化学的に侵食される現象です。侵食の形態は全面侵食と局部侵食があるが、局部侵食の方が漏水の発生が早いです。侵食には電気侵食(電食)と自然侵食があります。

 

・電気侵食

電気侵食には、漏洩電流による浸食と干渉による浸食があります。漏洩電流による浸食は金属管が鉄道、変電所などに近接して埋設されている場合に漏洩電流によって受ける侵食です。電流が金属管から流出する部分に起きます。

干渉による浸食は埋設金属体に外部電源装置、排流器によって電気防食をしたときに、近接する他の埋設金属体に防食電流が流入し、流出する所に侵食が発生する侵食を言います。

 

・自然侵食

自然侵食にはマクロセル侵食とミクロセル侵食があります。マクロセル侵食は、埋設されている金属管の材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違い等の異種環境での電池作用による浸食を言います。

マクロセル侵食は異種金属接触侵食、コンクリート/土壌系侵食、通気差侵食があります。

異種金属接触侵食は埋設された金属管が異なった金属の管や継手、ボルトなどと接続されたときに発生する侵食です。コンクリート/土壌系侵食は、地中に埋設されている鋼管がアルカリ性のコンクリートと接触している時、埋設されている鋼管部分が陽極となり侵食が起こる現象です。通気差侵食は空気の通気性の良い土壌と悪い土壌に跨っている配管に起こる侵食です。電位の低い方が侵食します。ミクロセル侵食は腐食性の高い土壌、バクテリアによって起こる侵食です。

 

・イオン化傾向の大きな金属(自然電位が低い)とイオン化傾向の小さい金属(自然電位が高い)が接続されていると、電池が形成されて自然電位の低い金属が陽極となり侵食されます。

 

・イオン化傾向の大きな金属を「卑な金属」、イオン化傾向の小さな金属を「貴な金属」と言います。

 

・鉄とステンレス鋼では鉄が卑の金属となり侵食します。鋼(鉄)と黄銅では鋼が卑な金属となり侵食します。

異なった二つの金属の電位差が大きいほど、自然電位の低い金属に比べ、自然電位の高い金属の表面積が大きい程、侵食が促進されます。

 

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神奈川水道コラム~雑談と世間話~

排水管は経年劣化でもある

洗面所の排水管が最も浸食の被害にあいやすく、その理由を検討しました。

排水管腐食の原因は温度差にアリ


洗面所の排水管は、その他の場所と比較して腐食トラブルに悩まされやすいと言われています。

その理由は、温度差によって生じる結露にあります。気温の高い中、排水管の中を冷たい水が通れば、周辺部分に結露が生じます。常に水がたまっているトラップ部分は、特に結露が発生しやすい場所。

もちろん結露が発生したからといって、すぐに排水管にトラブルが起きるわけではありません。しかし結露で濡れている時間が長くなればなるほど、腐食や水垢による負担は大きくなってしまいます。

家の中でも洗面所は、特に湿気が溜まりやすい場所です。

お風呂場と直結しているケースも多いですし、家の北側に位置している洗面所には、日光も届きにくいでしょう。

 

洗面台から続く排水トラップは収納庫の中に収められていて、普段からその様子を確認している方は少ないのではないでしょうか?扉を開ける機会が少なく、内部に物が詰め込まれていれば、風通しは悪くなってしまいます。より一層湿気がこもりやすく、結露が生じやすい環境が整っているというわけです。

排水管が腐食するリスクがあるのは、金属製のメッキ管です。近年主流となっている樹脂製排水栓トラップにおいては、腐食によるトラブルの心配はありません。

洗面台の下を覗いてみて、パイプの種類を確認してみてください。もし使われているのがメッキ管であれば、今後の腐食の進行に注意する必要があるでしょう。

排水管の寿命は意外に短く、約20年です。設置から20年以上が経過していれば、トラブル発生の可能性が高くなります。また排水管のトラップ部分が白くなっている場合は、すでに腐食が進行しています。
問題を放置せず、できるだけすぐに対処しましょう。(引用:水のコラム

 

以前主流だった水道管は、金属製のものが多かったので、浸食に対しても対策を練る必要が多々ありました。一か所対処できても違う場所に違う原因があって、そちらで腐食が始まってしまうなど、防止策を練ってもなかなか完ぺきとは言えない状況でした。

月日が流れ、何物にも浸食されない塩化ビニルという材質が生まれ、一般に普及されることで浸食を抑える事が出来るようになりました。

しかし、まだまだ昔の基準の建物が多く存在します。水漏れや浸食被害に遭った場合などに、その分も含め配管リフォームを考えてみてはいかがでしょうか。

【塩ビ配管・ポリエチレン配管の種類と特徴】




1.塩ビ配管について

(1)塩ビ配管とは

正式名称は「硬質ポリ塩化ビニル管」であるが省略して塩ビ管、塩ビパイプと呼ばれている。素材のポリ塩化ビニルの特徴、
メリット、デメリットは下記の通り。
【特徴】・・・塩化ビニルの重合により得られる合成樹脂


【長所】・・・可塑剤の多少により軟質(フィルム・シートなど)から硬質(パイプ・容器など)まで各種成型品を製造可能。


【短所】・・・耐熱性に弱く加熱すると軟化する。


(2)塩ビ配管の種類

VP管

【特徴】・・・厚肉のVP管は圧力管路を中心に幅広い用途で利用されている。


【用途】・・・屋内外の給水管、排水管、空調ドレン管


【長所】・・・内面が非常に滑らかで摩擦抵抗が小さく、スライムが付着しにくいため長年にわたり効率よく排水できる。


酸・アルカリの耐薬品性がある。(種類・濃度・温度によっては使用不可となることがあるので注意が必要)


【短所】・・・直射日光により、塩ビ管の日の当たる側のみ表面温度が上昇し、裏側との温度差により反り(曲がり)が発生するので注意が必要。


VU管

【特徴】・・・VP管と比べて薄肉のためVP管より低い水圧向け。


【用途】・・・主に一般住宅の簡易な排水設備などの無圧管路に使用。


【長所】・・・薄肉管のためVP管と比べて重量が軽い。


【短所】・・・中~高圧管路には使用できない。(設計圧力は0.6MPa以下)


HI管(HIVP管)

【特徴】・・・耐衝撃性能を持ち、管体そのものが優れた可撓性がある。


【用途】・・・寒冷地での使用や、施工時における外部衝撃や他工事によって受ける衝撃破損事故を防止する場面に使用される。


【長所】・・・管軸、管側方向の荷重に対する接合部の信頼性も高く、地震に強い管路を構築できる。


【短所】・・・コストが高い。


HT管(HTVP管)

【特徴】・・・VP管と比較して高温域で安定して使用できるとともに、耐久性・保温性に優れている。


【用途】・・・給湯配管、高温排水配管に用いられる。


【長所】・・・最高使用温度が90℃(伸縮には要注意。使用温度が高いほど耐水圧が下がる。)


【短所】・・・コストが高い。
厨房機器等で使用される業務用洗浄剤には、配管材を侵す有機材等の成分が含まれている場合が多く、配管材に亀裂が発生して漏水事故につながる恐れがある。


2.ポリエチレン配管について

(1)ポリエチレン配管とは

ポリエチレン素材は耐候性や耐薬品性を有し、その優れた物性は変化することはない。そこで管と継手の接合は接着接合ではなく、
EF接合(継手内に埋め込まれた電熱線に電流を流すことにより、管表面と継手内面を溶かして融着・接合する。)を用いる。
EF接合ができない場面ではヒーターを用いて管端部を溶かして接合する。

(2)ポリエチレン配管の種類

給水用ポリエチレン管

【用途】・・・給水配管
【長所】・・・錆びることがないので赤水の心配が無い。
腐食性土壌や塩害地域でも腐食の心配が無い。
電気絶縁性に優れ、鉄道に近い場所でも電食が起きない。
可撓性とEF接合により地震に強い一体管路を構築する。


空調配管用ポリエチレン管

【用途】・・・冷温水配管
【長所】・・・錆びることがなく、経年劣化による内面の腐食と漏水の心配がない。
軽量でスピーディーな施工が可能。(100Aの場合SGPの約1/3)
管と継ぎ手の接合はEF接合のため信頼性が高い。


金属強化ポリエチレン管

【用途】・・・冷温水配管・給水給湯配管
【長所】・・・電気化学的腐食や水質による腐食に対して優れた耐食性を発揮し、青水や赤水の発生がない。
アルミ層があるため、酸素透過がない。
柔軟で自在な曲げ配管が可能、さらに曲げ形状を維持する。
長尺で柔軟なため曲がり部に継手が不要で、シンプルな配管が可能。


架橋ポリエチレン管

【用途】・・・給水給湯配管
【長所】・・・給湯用は最高使用温度95℃以下で長期間にわたって安定して使用できる。
耐食性に優れ、水質に悪影響を及ぼさない。
内面の表面状態は非常に円滑で、摩擦抵抗が小さく、スケールの付着もほとんどない。
長尺で軽量のため、施工のスピードアップが図れ、省力化に対応できる。


ガス用ポリエチレン管

【用途】・・・都市ガス配管
【長所】・・・ポリエチレンは化学的に安定した材料で、電気絶縁性が非常に高く、土中に直接埋設しても腐食や電食の心配がない。
中密度ポリエチレンは可撓性に優れ、通常の地盤沈下や地震による地盤変動に対しても、従来の導管材料よりはるかに優れた特性を有している。
ポリエチレン管(ポリエチレンパイプ)は軽量で取り扱いが容易であり、スクイズオフ工法により迅速なガス遮断が可能。
防食工事不要、工期短縮など、ポリエチレン管(ポリエチレンパイプ)は総合的にみて経済的な材料である。
(引用:積水化学 空調設備ニュース


 




●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。

【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。

【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。

【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。

【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。

水道局指定工事店です。

◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021

・対応地域
神奈川県全域を対応致します。

【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市

【横須賀三浦地域】横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町

【県央地域】厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村

【湘南地域】平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町

【県西地域】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町

日程の都合がつけば、静岡県東部や東京都内も対応しますのでお気軽にお問合せ下さい。

現場を見て最適な方法をご提案いたします。

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