酸、アルカリで侵食される場所に設置されている給水装置は酸、アルカリに耐食性がある材質、防食材で被覆します。漏洩電流で侵食される場所に設置されている給水装置は非金属製の材質、または絶縁材で被覆します。
【侵食の種類】
侵食(腐食)は金属が環境により化学的に侵食される現象です。侵食の形態は全面侵食と局部侵食があるが、局部侵食の方が漏水の発生が早いです。侵食には電気侵食(電食)と自然侵食があります。
・電気侵食
電気侵食には、漏洩電流による浸食と干渉による浸食があります。漏洩電流による浸食は金属管が鉄道、変電所などに近接して埋設されている場合に漏洩電流によって受ける侵食です。電流が金属管から流出する部分に起きます。
干渉による浸食は埋設金属体に外部電源装置、排流器によって電気防食をしたときに、近接する他の埋設金属体に防食電流が流入し、流出する所に侵食が発生する侵食を言います。
・自然侵食
自然侵食にはマクロセル侵食とミクロセル侵食があります。マクロセル侵食は、埋設されている金属管の材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違い等の異種環境での電池作用による浸食を言います。
マクロセル侵食は異種金属接触侵食、コンクリート/土壌系侵食、通気差侵食があります。
異種金属接触侵食は埋設された金属管が異なった金属の管や継手、ボルトなどと接続されたときに発生する侵食です。コンクリート/土壌系侵食は、地中に埋設されている鋼管がアルカリ性のコンクリートと接触している時、埋設されている鋼管部分が陽極となり侵食が起こる現象です。通気差侵食は空気の通気性の良い土壌と悪い土壌に跨っている配管に起こる侵食です。電位の低い方が侵食します。ミクロセル侵食は腐食性の高い土壌、バクテリアによって起こる侵食です。
・イオン化傾向の大きな金属(自然電位が低い)とイオン化傾向の小さい金属(自然電位が高い)が接続されていると、電池が形成されて自然電位の低い金属が陽極となり侵食されます。
・イオン化傾向の大きな金属を卑な金属、イオン化傾向の小さな金属を貴な金属と言います。
・鉄とステンレス鋼では鉄が卑の金属となり侵食します。鋼(鉄)と黄銅では鋼が卑な金属となり侵食します。
・異なった二つの金属の電位差が大きいほど、自然電位の低い金属に比べ、自然電位の高い金属の表面積が大きい程、侵食が促進されます。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
洗面所の排水管が最も浸食の被害にあいやすく、その理由を検討しました。
排水管腐食の原因は温度差にアリ
洗面所の排水管は、その他の場所と比較して腐食トラブルに悩まされやすいと言われています。
その理由は、温度差によって生じる結露にあります。気温の高い中、排水管の中を冷たい水が通れば、周辺部分に結露が生じます。常に水がたまっているトラップ部分は、特に結露が発生しやすい場所。
もちろん結露が発生したからといって、すぐに排水管にトラブルが起きるわけではありません。しかし結露で濡れている時間が長くなればなるほど、腐食や水垢による負担は大きくなってしまいます。
家の中でも洗面所は、特に湿気が溜まりやすい場所です。
お風呂場と直結しているケースも多いですし、家の北側に位置している洗面所には、日光も届きにくいでしょう。
洗面台から続く排水トラップは収納庫の中に収められていて、普段からその様子を確認している方は少ないのではないでしょうか?扉を開ける機会が少なく、内部に物が詰め込まれていれば、風通しは悪くなってしまいます。より一層湿気がこもりやすく、結露が生じやすい環境が整っているというわけです。
排水管が腐食するリスクがあるのは、金属製のメッキ管です。近年主流となっている樹脂製排水栓トラップにおいては、腐食によるトラブルの心配はありません。
洗面台の下を覗いてみて、パイプの種類を確認してみてください。もし使われているのがメッキ管であれば、今後の腐食の進行に注意する必要があるでしょう。
排水管の寿命は意外に短く、約20年です。設置から20年以上が経過していれば、トラブル発生の可能性が高くなります。また排水管のトラップ部分が白くなっている場合は、すでに腐食が進行しています。
問題を放置せず、できるだけすぐに対処しましょう。(引用:水のコラム)
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豆知識「便器とタンクは陶器製」ってなに?
トイレの便器は和便器の時代から、陶器製の物が殆どです。
その理由として「頑丈」「形が複雑」「水に強い」事が挙げられます。
頑丈なので、ほとんどの便器は設置してから”使用中に割れた”と言う話は聞いたことがありません。固いものなどを便器に落とせば当然割れますが、その例はとても数少ないです。
また、どんなに頑固な汚れを擦っても、強力な洗剤を使用しても変形・変色することなく使用し続けていられます。
しかし、衛生陶器は粘土や陶石など20種類以上の天然素材を原料とした大型の焼き物です。焼き物であるので、整形から乾燥、施釉(せゆう)、焼成工程を通じて、製品の体積は約13%減少。
陶器の性能だけではなく、各メーカーがオリジナルのコーティング方法を競い合い、切磋琢磨した結果、現在のように汚れが付きにくくなりました。(引用:TOTOセフィオンテクト)
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豆知識「トイレの取替時は」ってなに?
一般的に「トイレは買い替える必要がない」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、トイレにも寿命があり、便器については陶器製であればひび割れが起こらない限り使用を続けられるため、耐用年数だけで考えるとかなり長い期間使い続けることが可能でしょう。
ただし、便器以外の部分、タンク内などに使用されている部品については10年ほど、部品配管や部品のパッキンについては20年ほどが寿命であると一般的にはいわれています。
トイレは、何十年という期間使用し続けると、傷つきやすくなったり汚れやすくなったりするため、黄ばみや傷が目立ちやすくなり、掃除がしにくくなるといったデメリットもあります。
トイレの使いにくさや不便さなどを感じる回数が増え、生活寿命を迎えたと感じたときにも、トイレの買い替えの時期に適しているといえます。
トイレを安心して使用するためにも、メーカーなどにメンテナンスを依頼し、必要に応じてトイレ内部の部品の確認や交換などを行うことも検討する必要があるでしょう。
(引用:LIXIL)
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豆知識【コンクリート桝から塩ビ桝の交換】のススメ
塩ビ桝(中央の丸い部材)
現在、コンクリート桝から塩ビ桝の交換依頼が多くなってきています。
昔は塩ビ桝などなく、コンクリート桝が標準でしたが、コンクリート桝の場合、約 15 年~20 年程で劣化が進み ヒビが入ったりします。そこから水が漏れたり木の根が入り込んだり詰まりの原因となります。
また、コンクリート桝は重いので自重で沈んでいきますが、塩ビ桝は軽いのでそのようなことはありません。その為。現在の下水桝は塩ビ桝に変わってきています。
塩化ビニル管の寿命としての耐用年数は50年以上とされていますので、コンクリート桝より断然長持ちで、凹凸が少ない分、流れも良くなっているという事も関係しているのかもしれません。
(参考:塩ビ桝)
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豆知識【コンクリート桝と塩ビ桝の違い】ってなに?
コンクリート桝
コンクリート桝の場合、経年劣化でヒビが入ってきます。
このヒビ割れの箇所に木の根っこが生えてきたり、トイレットペーパーが挟まって、管内に詰まりを引き起こす要因となります。
また、コンクリートは重量があるので、地震等があったときに自重で沈んでいきます。
桝が沈むことによって、接続されている排水管の勾配が変わり、排水が流れなくなることもあります。
塩ビ桝の場合、経年劣化で割れることはあってもヒビが入ってくることはありません。
また、排水管も塩ビなので、糊で接着すると、桝と管が一体化して隙間が出来ません。
塩ビ管は軽量なので、自重で沈んでいくこともありません。
このような理由で現在はコンクリート桝から塩ビ桝へ切り替えることが一般的です。
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
・対応地域
神奈川県全域を対応致します。
【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市
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