2019.05.21ブログ

給水装置の凍結防止対策とは

【凍結防止】

寒冷地の給水装置には凍結防止対策を取ります。屋外配管は土中に埋設し、凍結深度(地中温度が0℃になるまでの地表からの深さ)よりも深く埋設します。

凍結の可能性がある屋内配管は、管内の水を簡単に排出できる位置に水抜き用の給水用具を設置します。凍結の可能性がある給水装置には、保温材で適切な防寒措置を講じる必要があります。

 

【水抜き用給水用具】

水抜き用の給水用具には内部貯留式不凍給水栓、外部排水式不凍給水栓、水抜栓、水抜きバルブがあります。

内部貯留式不凍給水栓は、水抜き時に揚水管内の水を凍結深度よりも低い位置にある貯留部に流下させて凍結を防止します。水圧が0.1MPa以下の場合は水が溢れ出たり、凍結したりすることがあります。

外部排水式不凍給水栓は、水抜き時に外套管内の水を凍結深度より低い地中に排水するものです。逆止弁を取り付けて、排水口に砂利などを施して排出水が浸透しやすい構造とします。

水抜き栓は、外部排水式不凍給水栓と同じ構造を持っていますが、外套管は揚水管を兼用していません。凍結しても解氷や修理が容易です。積雪の多い地域では屋内設置式水抜き栓を用います。

水抜きバルブは、地下室で水抜き栓を設置できない場合に取り付けるもので、排水は器具本体の排水口に配管を接続して、浸透桝に放流します。

 

【水抜き用給水用具の設置】

水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置します。汚水桝に直接接続しないで間接排水とします。排水口は凍結深度より深くします。排水口付近には水抜き用浸透桝を設置するか、排水口付近を切込砂利で埋め戻します。水抜き用の給水用具以降の配管は鳥居配管やU字形の配管を出来るだけ避け、水抜き栓から先上がりの配管とします。

水抜き用の給水用具下流側の先上がり配管・埋設配管は、1/300以上の勾配とし、露出の横走り配管は1/100以上の勾配とします。配管が長い場合は、取外し可能なユニオン、フランジを適切な箇所に設置します。水抜きバルブは屋内かピット内に露出で設置します。

 

【防寒対策】

配管に保温材を被覆する場合は施工箇所に適した方法で行います。機械室、倉庫、書庫の露出配管の施工順序は、配管→ポリスチレンフォーム保温筒→粘着テープ→原紙→アルミガラスクロスの順序で行います。水道メーターますには、耐寒性の水道ます又はますの内外を保温材で被覆します。

凍結した給水管の解氷は、温水による解氷、蒸気による解氷、電気による解氷があります。しかし、電気による解氷は凍結した給水管に直接電流を流す為、漏電や火災事故の原因となるので避けた方がよいです。

(参考:積水工業

 




神奈川水道コラム~雑談と世間話~

自分でまきますか?

寒冷地にお住まいの方は、給水設備の凍結防止対策をされていると思いますが、そこにはしっかりと基準が設けられているので、水道業者はそれを考慮して工事しています。

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豆知識「水道管凍結防止用ヒーター」ってなに?




水道管凍結防止用ヒーターとはその名前の通り、寒さにより水道管が凍結することのないように熱を加え続ける装置のことを言います。

寒冷地では多くの住宅に備え付けられているものですし、今ではネットで購入して自分で設置する方も増えてきています。

非常に便利なものなのですが、実はこの水道管凍結防止ヒーターを自分で設置する場合には様々な注意点がございます。

より厳しい寒さで水道管凍結を予防する際には「巻き付け施工」をお勧めいたします。

巻き付け施工は、水道管に対してらせん状にヒーターを巻いていく方法で、巻き数やピッチによりさらに凍結対策効果が期待できる施工法として知られています。

水道管凍結防止用ヒーターを自分で設置するうえで、設置しようとしている水道管が地面に埋設されていなかったり壁に埋まっていないことが条件となります。

これ以外には地面の掘り起こしや壁の解体の作業が必要となってしまいますので、水道工事専門業者に依頼していただくのが良いでしょう。

施工方法としては、水道管にヒーターを巻いていき更にその上から保温テープで覆って行く方法が一般的ですね。

そして、個々で注意していただき点が数点ございます。

外気温を検知する「サーモスタット」が一緒になっているかと思いますが、このサーモスタットをヒーターと重ねて設置してしまうと誤作動や火災の恐れが出てきてしまうので注意してください。

必ずヒーターの当たらない場所に設置してくださいね。

また、保温テープは発砲部を内側にして巻くのが正解です。

保温効果が損なわれてしまいますので、反対に巻いてしまうことの内容に注意してください。

ちなみに、サーモスタットの部分は保温テープを切り取るようにすると良いです。

こちらも理由としては誤作動の原因となる可能性があるからです。

その他の注意点としては、ヒーターの重ね巻き・折り返し・巻き込みなども火災・漏電の危険性を高めますので決して行なわないようにしましょう。

今回は水道管凍結防止用ヒーターについてお話させていただきました。(参考:コメリ

ご自分での施工が不安だという方は、ぜひ弊社にご相談いただければと思います!

 

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豆知識「保温材とキャンバステープ」ってなに?


・保温材とは、屋外に給水管を配管する場合、凍結や直射日光による配管の劣化などを防ぐ為に施される、被覆です。電化製品を買うと衝撃を防ぐ為に周りに置かれていたり、巻かれていたり、包まれていたりする発泡スチロールに似た素材で出来ています。

・キャンバステープとは、保温材に巻く、包帯のような形をしているテープ(粘着性はある・なしがある)です。キャンバステープを巻くことで、保温材の劣化を遅らせることも出来ますし、化粧を施すことにもなるので、見た目が良くなります。

最近は、「ワンタッチ・ポリエチレンフォーム」という保温材とキャンバステープが一体となっているような、その名の通り”ワンタッチ”で被覆が出来る素材も出来ていますが、曲がりなど細かい部分には向いていないので、TPOで使い分けています。

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豆知識「尿石」ってなに?




尿石は、尿に含まれるカルシウム成分を指します。この成分は有機物に混ざると固まる性質があり、トイレではカルシウム化合物として便器や排水管のなかに付着します。

擦ってもなかなか簡単には取れません。酸性の薬品で落とすことも可能ですが、家庭用の安全性の高い薬品を使用する事をお勧めします。(デオライト

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豆知識「尿石を除去しなければいけない」ってなに?




茶色や黒く濁った尿石は、便器の使用者に視覚的な不快感を誘います。
また、大量に発生し、こびりつく事で配水管の詰まりを引き起こし便器の機能を低下させます。
そして、トイレの最大の課題である悪臭を発生させる温床になります。
一旦、便器や配水管等に尿石が出来てしまうと、さらなる細菌の繁殖を促し、汚れが付着しやすい状況を作り、新たな尿石を付着させる原因ともなります。
また、尿石自体の有害性も見過ごせません。
これらの理由から、尿石は発生したら、すぐに除去しなければならないのです。

尿石発生のメカニズムは次のようになっています。
1.尿の成分は、尿素、ナトリウムイオン、塩素イオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、尿酸などで、排出直後は臭いは殆どありません。
しかし、一般細菌(雑菌)が出すウレアーゼ酵素によって、尿中に含まれる尿素が分解される事で、悪臭を放つようになってきます。
2.一般細菌(雑菌)によって分解された尿素は、アンモニアに変換され、アンモニア臭(トイレの尿の悪臭)を発生させます。
また、アンモニアに分解されることで、便器内の液性がアルカリ性に偏ります。
3. 液性がアルカリ性に偏り、phが8.0~8.5を超えると、尿中に溶解していたカルシウムイオン(Ca2+)が難溶性カルシウム化合物(炭酸カルシウム、燐酸カルシウムなど)に変質します。
これが尿石といわれるものです。
4.尿石は多孔質であるため、有機物や一般細菌が蓄積しやすい性質となっています。
そして、配水管やトイレの見えない部分等にも、尿石は付着し、尿の悪臭や細菌の温床になり、さらに尿石の発生を促すという悪循環になっていきます。

尿石除去のためには
一般的には、塩酸などの強力な酸性物質を使って、尿石を除去します。
しかし、塩酸を使用した尿石除去剤は、確かに尿石の除去は出来ますが、使用者に対して刺激臭など、大きな負荷をかけるものでした。
弊社の尿石除去剤「スマートアシッド」は、塩酸を使わないタイプなので、多くの尿石除去剤にありがちな刺激臭がありません。
そして、塩酸を使用しないかわりに、有機酸と硝酸を使用し、強力に短時間での尿石を分解を可能にしました。
(引用:スマート

 

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一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
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給水装置工事主任技術者の資格を有しています。

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