2019.05.17ブログ

給水の維持管理

【維持管理の基本】

適正に施工された給水装置でも、維持管理の適否は安全な水の安定的な供給に多大な影響を与える為、給水装置工事主任技術者は、給水装置の維持管理について、使用者に対して適切な情報提供を行う必要があります。

配水管からの分岐以降、水道メーターまでの間の漏水修繕などの維持管理において、水道事業者が無料修繕を行う範囲は、水道事業者によって異なります。

水道メーターの下流から末端給水用具までの間の維持管理は全て使用者の責任です。

使用者から末端給水装置に供給された水道水の水質異常を連絡された給水装置工事主任技術者は直ちに水道事業者に報告しなければなりません。

給水装置工事主任技術者は、給水用具の故障の問合せが合った時、現地調査を行い、使用者が修繕できるもの、指定給水装置工事事業者ができるもの、製造業者でないと出来ないものかを見極め、使用者に情報提供を行います。

【異常な臭味】

水道水の味、臭気は「異常でないこと」と定められ、無味無臭に近いものです。塩素臭以外の臭味があった場合、水道事業者に連絡し、水質検査を依頼します。接着剤、切削材、シール材、油類、殺虫剤、除草剤が合成樹脂管(硬質塩化ビニル管)に浸透すると、油臭・薬品臭が発生することがあります。塗料や有機溶剤が硬質塩化ビニル等の合成樹脂管に浸透すると、シンナー臭が発生することがあります。

水源の河川の水温が上昇すると、藍藻類などの微生物が繁殖してかび臭・墨汁臭が発生することがあります。臭いの原因物質はジェオスミンと2-メチルイソボルネロールです。

工場排水、下水、薬品が混入すると塩辛い味、渋い味、苦い味、酸味を感じることがあります。この場合、クロスコネクションの恐れがあるので直ちに飲用を中止します。給水管に鉄、銅、亜鉛などの金属が使用されていると金気味、渋味を感じます。この場合は飲用前に一定時間管内の水を排水します。

【異常な色】

水道水が白濁色に見え、数分間で解消する場合は空気の混入によることが考えられます。この場合は問題ありません。水道水が赤褐色または黒褐色になる場合は、鋳鉄管、鋼管の錆びが流速の変化、流水の方向変化により流出したもので、使用時に一定時間排水すれば回復します。常に発生する場合は管種変更が必要です。

衛生陶器で青い色に染まるような場合は、銅管から出る銅イオンが脂肪酸と結びついて出来る不溶性の銅石鹸が付着している状況で起こります。この現象は、一定期間の使用で銅管の内面に亜酸化銅の皮膜が生成し、起こらなくなります。

【異物の流出、出水の不良、汚水吸引】

配水管や給水装置の工事の際に、水道水に砂や鉄粉が混入すると給水用具を損傷することがあるので、水道メーターを取り外して、管内からこれらを除去します。

給水栓から黒色、白色、緑色の微細片が出るのは、止水栓、給水栓、湯水混合水栓に使われているパッキンなどのゴムが劣化し、細かく砕けて流出してくるのが原因と考えられます。

既設給水管に亜鉛メッキ交換を使用していると内部にスケール(赤錆び)が発生しやすく、年月を経ると共に給水管断面が小さくなり出水不良を起こすことがあります。この場合は管の交換が必要になります。

配水管の工事で断水した場合、通水の際の水圧によりスケール等が水道メーターのストレーナーに付着し、出水不良となることがあります。このような場合はストレーナーを清掃します。

 

 
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