2019.05.15ブログ

宅地内と宅地外の給水管

【埋設深さ】

道路下の給水管の埋設深さは通常の場合は1.2m、工事上やむを得ない場合は0.6mを超えていることと規定されています。宅地内の場合は給水管の埋設深さは0.3m以上です。

浅層埋設の場合の適用対象となる管種および口径は鋼管、ダクタイル鋳鉄管、硬質ポリ塩化ビニル管は300mm以下、水道配水用ポリエチレン管は200mm以下です。

埋設深さは、車道部は舗装の厚さ(路面から下層路盤底面まで)に0.3mを加えた値以下としてはいけません。歩道では管路の頂部と路面との距離は0.5m以下にはしません。

道路を縦断して給水管を埋設する場合は、ガス管など他の埋設物への影響に注意し、道路管理者が許可した占用位置に配管する必要が有ります。

 

【給水管の明示】

道路部分に敷設する口径75mm以上の給水管には明示テープ、明示シートによって管を明示します。

・明示テープ

道路に埋設する明示テープの色は水道管は青色、工業用水管は白色、ガス管は緑色、下水道管は茶色、電話線は赤色、電力線はオレンジ色です。口径75mm以上の給水管の埋設管明示テープは青地に白い文字で、名称、管理者、設置年を西暦で明示します。口径400mm未満の場合は胴巻きを2m未満に1か所の間隔に設置します。管長4m以下の場合は胴巻きを1本当たり3か所に設置します。

・明示シート

掘削機械による水道管の毀損事故を防止するために、水道管の頂部と路面の間に明示シートを設置する場合があります。明示シートと管長との距離は、水道事業者の指示による位置にします。

・宅地内の明示

宅地部分に敷設する給水管の位置は、必要に応じて明示杭、明示鋲などで明示します。管路、止水用具は用地境界杭を基準としてオフセット図を作成しておきます。

 

【止水栓の設置】

配水管から分岐して最初に設置する止水栓の位置は原則、宅地内の道路境界線の近くにします。地形などの理由で宅地内に設置出来ない場合は道路部分に設置します。止水栓は、維持管理に支障がないようにメーターますは専用のボックス内に収納します。

 

【給水管の防護】
地盤沈下や振動などによって給水管が破損するおそれがある場合は、伸縮性、可撓性を有する管や継手を設けます。建物の柱や壁などに添わせて配管する場合は外力、自重、水圧による振動やたわみで損傷を受けやすいため、クリップ等のつかみ金具を使用して、管を1~2mの間隔で建物に固定します。構造物の基礎や壁を貫通させて給水管を設置する場合は、貫通部に配管スリーブを設け、スリーブとの間隙を弾性体で充填し、給水管の損傷を防止します。給水管が水路を横断する場合は、原則として水路の下に設置します。やむを得ず水路の上に設置する場合は高水位以上の高さに設置し、金属製のさや管による防護措置を施します。

 




神奈川水道コラム~雑談と世間話~

戸建ての水道メーター

給水配管と言っても、皆さんの見える場所にある配管はほんの一部です。多くは地中に埋めて配管するので、水漏れなどあってはならない事もあり、配管の方法も法律も、より厳しくなっています。

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豆知識「水道メーター」ってどこにある?


戸建て住宅にお住まいの皆さん、ご自宅の水道メーターってどこにあるのか、ご存じでしょうか?

2月に1度請求される水道料金を、何を元に算出しているかは恐らくご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、灯台下暗しとはこの事。

ご自宅の水道メーターの場所を知らない方が、結構いらっしゃいます。そして、その水道メーターの見方(読み方)も知らない方も。

ぜひ、この機会に水道メーターの位置を確認したり、フタを開けてみて下さい。

マンションやアパートにお住まいの方は、玄関ドアの近くにある「メーターボックス」の中に配管も見える形で設置してありますので、こちらも改めて見てみて下さい。

こちらのTOTOの「水栓の予備知識」にも詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください。

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豆知識「甲形止水栓」ってなに?


 ここでいう赤いバルブ

主として屋外給水管に用いるこま式の止水栓。
止水機構がこま式の水道用止水栓です。
開閉トルクが小さく、水撃作用の起こりにくい構造です。

ボール止水栓とは
ハンドルを 9 0 °回転することで開閉操作が可能、圧力損失、開閉 トルクが小さい、という特長を有しています。 種類は第一止水栓用として使う乙形 や、水道メータの一次側に取り付ける伸縮形など、さまざまな用途の箇所に使用さ れています。

仕切弁とは
管を流れる液体などを遮断する際に用いられる弁で、遮断する際に円板状の弁が液体を垂直な形で仕切ることから、仕切弁と名付けられている。「ゲート弁」ともいう。
用途は水・空気・ガス・蒸気など多岐にわたる。

玉形弁とは
ボディが丸みを帯びているので「玉形弁」「グローブ弁」(globeは球体という意味です)と呼ばれています。中を通る液体や気体(これを流体といいます)の流量を調整するに優れているのと同時に、流体の流れをきっちり止める性能も高いため「ストップバルブ」と呼ばれることもあります。
(参考:日本バルブ工業会
(参考:愛知中部水道企業団

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豆知識「塩酸の危険性」って?!


薬品の性質
塩酸は塩化水素(HCl)の水溶液で、強い酸性。無色透明で刺激臭がある。
濃塩酸は栓をとると、塩化水素が蒸発して白煙を生じる。鉄や亜鉛などの金属と反応して、水素を発生させる。硫酸、硝酸と並ぶ、一般的な強酸のひとつ。
使い方
市販の塩酸は約37%なので、実験には水で薄めて5%以下にした塩酸を使う。例えば、37%の塩酸10cm3を、水70cm3(体積比1:7)にとかすと8倍に薄められ、5%以下になる。
塩酸を水にとかすとき熱を発生するので、塩酸は少しずつ加え、加えるたびに水をかき混ぜるようにする。
管理
塩酸は劇物。遮光性のあるびんに密閉して保存し、保管に際しては鍵をかけ盗難・紛失を防ぐ。
塩化水素がもれ出るので、塩酸の入っている茶色のびんを、さらにプラスチックの保存容器に入れて保存すると、他の薬品や金属に影響を及ぼさない。
注意点
濃塩酸を扱うときは塩化水素が発生するので風通しの良いところで行う。
安全めがねを使うと安心である。
目や手についたときは、多量の水でよく洗い流す。
飲み込んだときは、水で薄めた牛乳を飲ませて、すぐ医師の診察を受ける。
こぼれた塩酸は手でさわらず、ボロ布などでふき取る。
rika-net.comより引用)

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豆知識「浄水器」ってなに?


【浄水器とは、水道水に含まれる物質を除去するものをいいます】

●現在、浄水器という名のもとに、いろいろな水処理機具が販売されています。

今、公式に「浄水器」というのは、水道水の中に含まれる残留塩素やトリハロメタン等の物質を除去または減少させる機器をさしており、法律や規格基準によって定められています。

●家庭用浄水器の大きなはたらきは、活性炭のもつ多孔質な表面で、化学反応や吸着力をはたらかせ、残留塩素やカルキ臭、カビ臭、そして、有機物を取り除き、そして、ろ過膜(中空糸膜)では、一般細菌やカビ類、赤サビなどを取り除くことです。

浄水器の目的をひと言でいえば、有効なろ材を組み合わせて、水道水をろ過し、「おいしくて、安心な水」をつくることといえるでしょう。

●浄水器は、一般細菌の除去はもちろん、大腸菌類やクリプトスポリジウムなども除去します。これらは本来は水道水としての水道基準に則して除去されているはずです。

しかし、万が一に入り込んでいたとしても、中空糸膜などの精密ろ過機能を備えた浄水器や、その他ろ材の工夫などにより、より安心な除去が可能となっています。

【使用上のご注意】

●ただし浄水器のご使用に当たっては、必ず守っていただきたいことがあります。

それは浄水器に表示されている期間内に、早め早めにカートリッジを交換し、常に安心して水をご利用いただきたい点です。

カートリッジ内に滞留した一般細菌については、約5~10秒ほど浄水を流しっぱなしにして、滞留水を捨てることで解消します。

銀の抗菌作用を用いたり、紫外線装置などで一般細菌などの繁殖を抑える製品もあります。
浄水器協会より引用)

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豆知識「給水配管の古今東西」って?


普段意識することのない水道管ですが、不具合が生じると生活に支障をきたしますよね。

汚い水が出たり、つまったり。そういうトラブルが起きたら、水道管を点検、修理する必要が出てきます。

町の水道局や業者に点検を依頼する前に、水道管の材質をある程度把握しておくことをおすすめします。水道管のトラブルには使用されている材質もしばしば関係しているからです。

~昭和49年あたりまで

昭和後期の配管は「亜鉛メッキ鋼管」と呼ばれる管でした。その名の通り鉄管に亜鉛で加工したモノでしたが、現在比べると、衛生的にも品質的にも好ましくなかった。

樋運も管内に錆でできたこぶが大量に発生していたのです。そのため赤水が出ることも頻繁にあり、錆にはバクテリアが発生。

汚れとこぶとで管内が詰まってしまうこともしばしばありました。たとえ閉塞しなくても錆まみれの水はおいしくなく、体にも悪かったのです。

昭和50年~平成5年ごろまで

昭和50年以降、配管の問題を解決しようと苦心したうえで「硬質塩化ビニル鋼管」が完成します。

これは鉄管内に塩化ビニルが組み込まれており、直管内は錆びることが無くなりました。

しかし接合部やバルブは、以前錆びやすい鉄管が使われており、接合部が錆びるので、結局管内を詰まらせることも多々あったのです。

平成5年~平成10年ごろまで

接合部の問題を解決すべく「コア内蔵継手」が発明されました。 これで鉄管はほぼ使われなくなったのですが、継手には問題があり、ねじ込みが甘い場合、鉄管部分が露出し、結局錆が発生することもあったのです。

平成10年以降

技術革新により「ステンレス鋼管」と「ポリエチレン管」が発明された結果、鉄さび問題に終止符が打たれました。 鉄管が使われなくなったことで錆こぶもなくなり、出てくる水もきれいになった。

また配管が詰まるリスクも軽減され、今ではおいしい水を安全に飲めています。

※築年数が経過している住まいは、、依然、鉄管が使われている建物もあります。水漏れなどが起きた場合、最新の配管部材に変更する事をお勧めしています。

 

近年では

給水配管材は、時代とともに新しい管材が開発され、共用部分では、2000年頃から、より耐久性の高い「ステンレス管」や「樹脂管材」を採用するマンションが増えています。

また、近年竣工のマンションは共用部、専有部ともに樹脂製の「ポリエチレン管(架橋ポリ)」や「ポリブデン管」などが用いられています。

こんなに短期間で進歩する給排水の材料。今後も楽しみです。

 

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●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。

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階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。

【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。

【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。

【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。

水道局指定工事店です。

◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021

・対応地域
神奈川県全域を対応致します。

【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市

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