ステンレスの排水Sトラップから水漏れという、お客様からのご依頼で現場へ急行しました。排水Sトラップを車内に積んでいなかったので、小泉機器工業の小田原営業所で購入して、即日交換致しました。
【洗面器の排水Sトラップ交換】
今回のステンレスSトラップ(TOTO製で品番T6S)の管径は32mmでした。他には38㎜の管径もあります。3か所を組み合わせてパッキン入りのナットで繋ぎます。ナット締めはステンレスの場合はモンキーレンチで行います。プラスチックのSトラップの場合はモンキーレンチで締めると割れる可能性があるので手締めで充分です。フレキカッターでSトラップは切断できるので、管の長さの調整は可能です。排水管にうまく挿入できるように調整します。
【洗面器交換】
今回、洗面器の交換は行いませんでしたが、洗面器の交換も対応可能です。洗面器はコーキングとビス2箇所で固定しているので、コーキングはカッターで切り、ビスはインパクトドライバーで反時計回りに回せば、洗面器が外れます。当然、止水栓から蛇口に繋がっている給水フレキ管も外す必要があります。付けるのは外すのと逆にすればよく、洗面器をビス留めして、コーキングを付けて給水フレキを付け直します。給水フレキは一度外すとパッキンは新しくする必要があります。
【管洗浄】
洗面器の排水Sトラップ交換後に、屋外の排水管洗浄も出来ますか?と聞かれました。高圧洗浄は車内に積んでいるので、排水管の洗浄を実施致しました。駐車場に排水桝が数か所ありましたので、コンクリート上の塩ビ蓋を開け、そこから高圧洗浄機の洗管ホースを入れて高圧洗浄を実施致しました。20年は管洗浄をしていないとおっしゃられていまして、実際にキッチンの管から油脂が大量に出てきました。また、トイレの汚水管と、キッチン、風呂、洗面器、洗濯機の雑排水管が同じ経路だったので汚れやすい構造ではありましたので、丁度いいタイミングではあったと思います。
【雨水桝】
コンクリートの雨水桝の底の部分が3か所割れていました。雨水桝はトイレやキッチンのような汚れた水が出ないので詰まったりは殆どしないのですが、コンクリートの桝底が割れていたので、桝下の土中に水が浸透してしまいます。これが長く続くと土が流されて家が傾く可能性もあります。よって、桝の補修をご提案致しました。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
豆知識「トラップ」ってなに?
一般的にトラップと言うのは、汚臭が排水口から出てこないようにするための設備です。
・洗面所は「Sトラップ」「Pトラップ」という配管の方法で水をフタにする形で、汚臭が排水口から出てこないようにしてあります。
・台所は、「排水栓」と言うわん型トラップが一体になった排水口が付いており、こちらも水がフタになるように、工夫されています。
・浴室は、「封水筒」と言う部品を使用した筒状のトラップが付いています。これは、ドラムトラップと言う形式で、ある一定の水が溜まると流れていきますが、それ以外の水が留まって、汚臭の流入を防ぐ構造です。
・そして、トイレですが、皆さんもご存じのように、普段から水が便器に溜まるようにして、汚臭を室内に流れ込まないようにしてあるトラップです。
もっと詳しく知りたい方は「排水 トラップ 種類」で画像検索してみて下さい。形も分かるので、納得できるかと思います。
豆知識「Sトラップ」について
排水トラップには床に接続口のある排水管にはSトラップ、壁に接続口のある排水管がにはPトラップを使用します。
Sトラップは、排水管の形を見ようによっては横を向いた「S」という字に見えなくもない形をしており、そう呼んでいます。
一度下に向かったパイプが上にカーブして、また下にカーブして床の排水管に流れる、という構造をしています。
水を上から流すと、パイプを通った水が、排水管に流れていきます。その時、カーブしている下側”Uの字”の部分に水が残ります。
これが、排水管を流れている汚水が発する臭いを、洗面台などの排水口にまで流れ込ませない役割を果たしているのです。
接続口が2ヶ所付いているので、色々な方向のS字を作ることが出来ます。床の配管の位置に合わせて、設置する事が可能です。
ナットを締めて固定するのですが、金属製の場合はモンキーレンチを使って締めますが、プラスチック製の場合は工具で締めると割れる可能性があるので手締めで行います。
豆知識「ダブルトラップ」は詰まりの原因!
■二重トラップ(ダブルトラップ)
配管経路上に、排水トラップのように水がたまる部分があると排水の流れが悪くなることがあり、このような現象を二重トラップといいます。
【例】
・排水管がたわみ、水が部分的に溜まるようになった。
・トラップの付いた「桝」を使用した。
通常、排水時に配管内では、排水と空気が複雑に入れ替わりながら流れていきます。
二重トラップとなった場合、排水と空気の⼊れ替わりが円滑に⾏われないため、ゴボゴボという⾳がすることがあります。
防臭ワン型の排水トラップで防臭ワンを外すなど排水トラップの封水機能を無効にすると流れが良くなるような場合、二重トラップと考えられます。
ただし他の不具合の原因となりますので、封水機能を無効にしたまま使⽤することは避け、専門業者への相談をすることをおすすめします。
※排水の流れに問題がない(排水時にシンク内に水がたまらない)場合、排水時のゴボゴボとした音は、排水に空気が巻き込まれる音のため、配管の異常ではありません。(引用:キッチン・バス工業会)
豆知識「雨水浸透桝」ってなに?
都市化が進み、アスファルトで覆われた地域では、土の地面と違い、雨水は地面から地中に浸透することができず、全部下水道に流入します。このため、地盤沈下、井戸水、河川の枯渇化等が心配されます。
かつて、田畑や緑地がはたしていた、雨水を地中に浸透させるという役割の回復が必要になっています。
こうした形で市街化が進み、雨水が地下に浸透せずに川へ一気に流れ込むようになってきたことで、川はあふれやすくなり、床上・床下浸水や道路冠水などの被害がたびたび発生するようになりました。
その一方で、水源となる地下水や湧き水の量は減少し、川の水質悪化や地盤沈下の原因の一つになっています。
こうした現象を防ぐには、屋根に降った雨水を地中に染み込ませる「雨水浸透桝」の設置が有効です。新築・増改築をする際や、浸透桝が設置されていない住宅での設置をお願いします。各家庭に設置する事で防げるかもしれません。(引用:鎌ヶ谷市HPより)(参考:東京都)
豆知識「普通のモルタルと水中モルタルの違い」って?
普通のモルタルは、セメントと砂を混ぜたものに、水を加えて粘土状にしたもので、滑らかな質感を持っています。コテを使って滑らかな平面を作るのに適しています。
ただ、セメントと砂と水で出来ていますので、水を加えることで、濃度を変えられる利点に対して、雨などの水も吸収してしまい、薄まって固まらなくなってしまうなど、使用する場所は乾燥した場所に限られています。
水中モルタルは、淡水・海水中での使用が可能で、材料分離が少なく(水の中に入れても水と混ざらない)、作業性に優れ、補修が容易に行えます。そして、優れた強度を確保します。
また、コンクリート及びモルタルへの接着性に優れていますし、骨材とのプレミックス製品なので、水を混ぜるだけで上記の性能が発揮でき、取り扱いが容易です。(日本ジッコウ株式会社HPより抜粋)
豆知識「セメント」ってなに?
セメントは、モルタルやコンクリートを作るための材料(原料)です。
セメントの正式名称は「普通ポルトランドセメント」と言います。
・セメント+砂=モルタル
・セメント+砂+砂利=コンクリート
です。砂や砂利の事を「骨材(こつざい)」と言って、丈夫な部材が作れるかは、その混ぜ方や割合によって変わります。何の部材に使用するかによって、その粘度の基準があります。(詳しく知りたい方はコチラ:全国生コンクリート工業組合連合会)
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
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【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
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現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
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水道局指定工事店です。
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