2019.05.11ブログ

~給水システム~直結加圧形ポンプユニット

【ユニットの構成】


直結加圧形ポンプユニットは、配水管の圧力で給水できない中高層建物で、給水装置に設置して末端最高位の給水用具を使用する為に必要圧力まで増圧し、必要な吐水圧を確保する設備です。

直結加圧形ポンプユニットのメリット・デメリット

  1. 受水槽の清掃などのメンテナンスが不要になり、衛生上の問題が解消される。

  2. 受水槽の設置スペースが不要となる。

  3. 必要な動力は水道本管の水圧と給水に必要な水圧との差だけのため省エネルギーである。






4階建て以上10階程度の建物で次のような使用形態(住居形態)で設置可能となります。

  1. 一戸建て専用住宅

  2. 一戸建て小規模店舗付き住宅

  3. 集合住宅(集合住宅については、1棟当り40戸程度までとする。)

  4. 店舗ビル、事務所ビル、倉庫など

  5. 3.と 4.の併用ビル



  • ただし、病院、学校、ホテル、飲食店中心の雑居ビル、クリーニング店、写真現像店および印刷店、メッキ工場、石油化学工場、染色工場などには設置出来ません。(参考:福井市


 

直結加圧形ポンプユニットはポンプ、電動機、制御盤、バイパス管(逆止弁含む)、流水スイッチ、圧力発信機、圧力タンクを組み込んだユニット方式になっています。

ポンプには渦巻きポンプ、多段遠心ポンプが用いられていて、電動機に直結しています。ポンプはポンプの故障や保守点検時の断水を避ける為に複数のポンプで構成され、特定のポンプだけか稼働することのないように自動的に切り替える交互運転になっています。

制御盤は制御用マイコン、継電器類、インバータ、表示機を内蔵しています。

 

【ユニットの仕様】


①加圧ポンプの始動、停止による配水管内の圧力変動が小さく、ポンプの運転によって配水管内の圧力に脈動が生じないことです。

②吸込側の水圧が通常範囲より低下した場合は自動停止し直結給水が出来ること。水圧が回復した場合は自動復帰することです。

③配水管の水圧変化、使用水量に対応出来て、安定給水が出来ることです。

④使用水量が少ない場合は自動停止し、自動停止する場合の吐水量は10L/分程度です。

⑤吸込み側の水圧が異常上昇したときは自動停止し、バイパス管で直結給水できること

⑥逆流防止装置は吸込側に設置するが、吸込圧力を十分に確保できない場合は吐出側に設置してもよいです。

⑦圧力タンクは吐出側配管に設けられ、ポンプの起動時・停止時の圧力変動および定常運転時の圧力脈動を防止するためのものです。

 

【ユニット据え付け上の注意点】


逆流防止装置を設置する場合は信頼性の高い減圧式逆流防止器を設置し、配水管への逆流を防止します。直結加圧形ポンプユニットには電気設備が含まれているので設置時には設備に精通した者に施工させる必要があります。

 

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神奈川水道コラム~雑談と世間話~

高いところにも届きます

【ユニットの構成】にもあるように、以前は高層建物の場合、途中に水圧を上げるためのポンプを使用していましたが、現在はちょっける多段増圧式給水方式が開発されたため、もともと高層の建築物を建てる時には最初から採用されています。

途中で、上階を増築される場合などには、やはり加圧式ポンプが必要となります。

 

豆知識「直結多段増圧式給水方式」ってなに?




以前は、15階の高さくらいにしか水圧で直接水を供給する事が出来ませんでした。しかし、この方式を取り入れて、第2増設ポンプを設置して水圧を落とさずさらに上の階への直結供給が出来るようになりました。

水道管から直接蛇口まで増圧ポンプで給水する直結増圧式給水は、受水槽式給水と比べてより安全でおいしい水の供給や省エネルギーの推進、建設費と維持管理費の低減が期待でき、今回の「直結多段増圧式給水」の導入により、これまで中高層階までだった高さ制限がなくなり、より高層の建物への直結式給水が可能となりました。

直結式給水のメリット

1,より安全でおいしい水の供給

受水槽を経由せず蛇口まで直結式で給水するので、より安全でおいしい水を供給することができます。

2,建設費の縮減及び省スペース

受水槽式給水に比べ給水設備に係る建設費が低減でき、受水槽スペースが不要となるので、スペースの有効利用が図れます。

3,維持管理費の低減

受水槽が無いので受水槽の維持管理費が不要となります。

4,電力費の低減及び省エネルギーの推進

配水管の水圧を有効利用することで、受水槽式給水で使用する加圧給水ポンプより少ない電力で給水が可能となり、電力費の低減と省エネルギーが推進できます。(引用:横浜市)(参考:TERAL

 

豆知識「給水配管」ってなに?


いわゆる”上水”の給水方式としては、直結給水方式、高架水槽給水方式、圧力水槽給水方式があります。建物の4階以上に給水栓を設置する場合は、「増圧直結給水方式」もあります。

一般住宅では水道本管から水道管を引き込み、その水圧力で各蛇口に給水する「直結給水方式」が採用されています。

「直結給水方式」では、2階建てまでの建物であれば直接給水が可能ですが、3階建て以上の建物は受水タンクを設けポンプアップをしなければ給水できません。

しかし、最近では受水槽の管理不十分による衛生上の問題から、水道本管の水圧を上げて3階建までの建物はポンプアップをしなくても直結給水できる地域が拡大してきましたので、3階建の計画時には建築地の水道局にご確認ください。

衛生上の問題とは

藻が発生する:受水槽は光を通さないように塗装されていますが、清掃をしないと塗装が剥がれ、光が差し込み藻が発生する可能性があります。藻が発生すると水質に悪影響を及ぼします。

サビによる腐食が発生する:清掃や検査を怠ると、サビによる腐食が発生する可能性があります。

水質悪化による健康被害:水質が悪化すると、健康被害や居住者からのクレームにつながる可能性があります。

マンションなどの高層住宅でも、増圧直結給水方式を使って増圧ポンプにより各階に直接給水が出来るようになりました。30階などのタワーマンションですと、途中の階でもう一度ポンプアップしてさらに上層階に給水します。

また、道路に埋設された水道本管から引き込む給水主管の径は、一般住宅では13mmから25mmが多く採用されています。

最近の新築住宅の水栓器具は8ヵ所程度設置されていますので、2ヵ所以上を同時に使することを考えますと20mm以上の口径が必要となります。

その他、新築などで新たに水道を設置する場合には、水道工事費用の他に水道を利用するための費用として「水道加入金」を負担しなくてはなりません。

費用は水道メーターの口径により設定され、呼び方は各水道局により異なり、水道市納金、水道加入負担金、権利金、局納金、供託金などと言われています。

さらに温泉が引かれている場合は温泉権利金が必要となります。

(※まるわかり注文住宅より抜粋)

 

豆知識「シックハウス症候群」ってなに?




そもそもシックハウスとは、直訳すると「病気の家」もしくは「病んでいる家」ということになります。

室内の空気が汚染されることによって引き起こされるさまざまな健康障害の総称としてシックハウス症候群といわれています。

シックハウス症候群のもっとも大きな原因は、建材や家具などから放散される有害な化学物質です。

例えば、ホルムアルデヒドやトルエン、ベンゼンやキシレンなど・・これらはVOC「揮発性」というだけあって、常温でも気化し続けるため室内の新鮮な空気を汚していきます。

その他にはダニやカビ、花粉やハウスダストやタバコの煙などがあります。これらはアレルギーの原因になります。

空気の汚染によって引き起こされる様々な健康障害、つまりシックハウス症候群の症状はどんなものでしょうか。

代表的な症状は目や鼻や喉の不調。これは、空気中に放散されたVOCがヒトの粘膜を刺激する性質をもっているからなんです。

その他にも精神や神経などに影響を与え、様々な健康障害を引き起こします。

なにか体調が悪い、ストレスがたまる、食欲がでないなど、シックハウスが原因で体調が悪くなってるなんて思わない人が多いですが、そのような症状がでたりします。

見分ける方法として最もわかりやすいのが、家を離れると症状が和らぐ場合は、シックハウスを疑ったほうがいいかもしれません。
(引用:マエダ

 

【基本の”き”】水はどこから来る?




人々の社会生活を支える基盤となる施設や設備のことをインフラといいます。生活する上で欠かせない基本的なものは「生活インフラ」と呼ばれており、水道は電気・ガスと並びとても重要なものと考えられています。

上水道が道路の下を走り、そこから枝葉のように各家庭に分岐され、敷地内に水道メーターを設置し、そこを通る水の量によってご家庭に請求されます。

敷地内の水道管は自由に敷設できますし、水道メーターを通る水の量(口径)も変更することができます。増径すれば水の使用量を増やす事ができますが、水道使用基本料金が上がります。(参考:リフォマ

今の水道メーターを増径する場合、他の配管を直す必要はありません。メーターの交換をするだけです。減径の場合も同様です。

上記のように、敷地内の水道配管は施主様の物なので、修理や敷設経路変更などの費用は施主様持ちとなります。

しかし、水道配管工事を行う際には「水道局指定工事店」という資格のある業者のみ行うことができるので、勝手に工事をすることはできません。(参照:神奈川県

 

豆知識「水圧」とは?




通常、給水配管や給湯配管は水圧がかかっています。

上水道と言う、道路の下を走っている水道配管には圧力がかかっているので、ニュースで”水道配管に亀裂が入った”という映像には、道路に水が噴き出している光景が流れているのを見た事がある人も、いらっしゃるかもしれません。

なぜ、水圧がかかっているのかと言うと、水の圧力によってフタ(水道メーター)を開けると自然に家の中まで水が流れ込むように作れば、家ごとに水を引き込む機械(加圧ポンプ)が必要にならないようになります。なので、上水道の水圧は、家庭内で使用しているより強めに設定されていて、水道メーターや止水栓などで、丁度良い水圧に変更して、住宅などでは使用しています。

また、高層階にも届くように日々配管が強く丈夫にと開発されているのです。

もっと詳しく知りたい方は上水道(Wikipedia)や神奈川県~水圧に関するお問い合わせなども合わせてご覧ください。

(引用:はせがわせつび

 

 

 

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●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【弊社作業内容】
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【お見積り】
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現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。

【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。

水道局指定工事店です。

◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021

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