【止水栓】
止水栓は給水の開始、中止及び装置の修理、その他の目的で給水を制限、または停止するために使用する給水用具です。止水栓には甲形止水栓、ボール式止水栓、仕切弁、玉形弁などがあります。
甲形止水栓は止水部が落しコマ構造で損失水頭が大です。
ボール式止水栓は弁体が球状になっているので90度の回転で全開または全閉します。損失水頭は極めて小さいが逆流防止機能はありません。
仕切弁は弁体が上下し、全開または全閉する構造で損失水頭が極めて小さいです。
玉形弁は止水部が吊りコマ構造で損失水頭が大きいです。逆流防止機能はありません。
【分水栓】
分水栓は配水管から給水管を取り出すための給水用具です。
水道用分水栓(甲形、乙形)は鋳鉄管からの分岐に用いられ、不断水穿孔機によって管にめねじを切って取り付けられます。
サドル付き分水栓は、配水管に取り付ける”サドル機構”と不断水分岐を行う”止水機構”を一体化したものです。
割T字管はダクタイル鋳鉄管で分割型のT字管と仕切弁が一体構造のもので、配水管にボルトを用いて取り付けるものです。
【給水栓】
給水栓は給水装置で給水管の末端に取り付けられ、水を出したり止めたりする栓です。
・水栓類
水栓には横水栓、立水栓、湯水混合水栓、電子式自動水栓、小便器洗浄弁、大便器洗浄弁などがあります。
湯水混合水栓⇒ツーハンドル湯水混合水栓は湯側、水側の二つのハンドルを操作して、止水と吐水、吐水温度と量の調整を行います。シングルレバー湯水混合水栓は、一つのハンドル操作で止水と吐水、吐水温度と吐水量の調整を行います。サーモスタット湯水混合水栓は、吐水温度を設定しておけば、湯水の圧力や温度が変化しても湯水混合量を自動的に調整し、設定温度の混合水の供給が行えます。
・水道用コンセント
水道用コンセントは洗濯機、自動食器洗い機などの使用箇所にワンタッチでホースの脱着が出来るようにしたものです。
・ボールタップ
ボールタップはフロートの上下によって自動的に弁を開閉する構造で、水洗便所のロータンク、受水槽、貯蔵湯沸器などに使われます。単式と複式があります。副弁付定水位弁は主弁に副弁(小口径ボールタップ)を組み合わせたもので、副弁の開閉により主弁内に生じる圧力差によって開閉が円滑に行えるものです。主弁は副弁により徐々に開閉するので水撃作用(ウォーターハンマー)を緩和することができます。
・ダイヤフラム式ボールタップ
ダイヤフラム式ボールタップはフロートの上下に連動して圧力室内に設けられたダイヤフラムを動かすことにより吐水、止水を行います。給水圧力による止水位の変動が極めて少ないです。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
給水装置(蛇口)は色々な種類の”弁”で水を出したり止めたりしています。
今回は、止水栓についてご説明します。
甲形止水栓とは
主として屋外給水管に用いるこま式の止水栓。
止水機構がこま式の水道用止水栓です。
開閉トルクが小さく、水撃作用の起こりにくい構造です。
ボール止水栓とは
ハンドルを 9 0 °回転することで開閉操作が可能、圧力損失、開閉 トルクが小さい、という特長を有しています。 種類は第一止水栓用として使う乙形 や、水道メータの一次側に取り付ける伸縮形など、さまざまな用途の箇所に使用さ れています。
仕切弁とは
管を流れる液体などを遮断する際に用いられる弁で、遮断する際に円板状の弁が液体を垂直な形で仕切ることから、仕切弁と名付けられている。「ゲート弁」ともいう。
用途は水・空気・ガス・蒸気など多岐にわたる。
玉形弁とは
ボディが丸みを帯びているので「玉形弁」「グローブ弁」(globeは球体という意味です)と呼ばれています。中を通る液体や気体(これを流体といいます)の流量を調整するに優れているのと同時に、流体の流れをきっちり止める性能も高いため「ストップバルブ」と呼ばれることもあります。
(参考:日本バルブ工業会)(参考:愛知中部水道企業団)
豆知識【水栓金具の分類・種類】ってなに?
一般的に「蛇口」や「水道」と呼ばれているものは、正式には水栓(水栓金具)といいます。水栓金具には単水栓と混合栓があり、それぞれに取付けの位置から「壁付けタイプ」と「台付けタイプ」に分類されます。
・壁付けタイプと台付けタイプの違い
蛇口・水栓の取り付け方法は大きく「壁付」と「台付」に分けられます。 それぞれ名前の通り「壁」に直接設置するか、カウンターキッチンなどのように「台」に設置するかというタイプの違いです。
・1ホールと2ホールの違い
台付タイプの取付方法も、水とお湯の出てくる場所が1つか2つかによって水栓金具も変わります。1つの穴から水・湯の両方の配管がなされている場合には「台付1ホールシングルレバー水栓」を取付けます。
一方、水と湯が別々の穴から配管されている場合は「台付2ホールシングルレバー水栓」を取付けます。
また、この方法は、浴室以外の混合水栓の場合に使用される方法で、壁付の場合は水と湯は、別の壁穴から配管されることになります。
・浴室の水栓金具と他の違い
浴室の水栓金具は、特別広く水栓金具が2カ所取付けてある場合を除いて1カ所に集約されています。特長は、シャワーホースが一体となっている点です。そのため、カラン(蛇口)とシャワーとのどちらかから吐水するかを、切替えるレバーが付いています。
水栓金具と種類としては、2ハンドル混合水栓・サーモスタット混合栓などがあり、給湯器で温度調節できる場合もあります。
・単水栓の構造
単水栓は水もしくはお湯しか出ません。
水栓金具本体の中は2つの部屋からできていて、その間に穴(弁座)があります。ハンドルを締めている時は、コマのパッキンが弁座に押しつけられている状態で穴をふさいでいます。
反対に、ハンドルをゆるめるとスピンドルが上がり、コマが水圧によって押し上げられその隙間から水が出るというしくみになっています。
(引用:カク鯛)
豆知識「給水配管」ってなに?
いわゆる”上水”の給水方式としては、直結給水方式、高架水槽給水方式、圧力水槽給水方式があります。
一般住宅では水道本管から水道管を引き込み、その水圧力で各蛇口に給水する「直結給水方式」が採用されています。
「直結給水方式」では、2階建てまでの建物であれば直接給水が可能ですが、3階建て以上の建物は受水タンクを設けポンプアップをしなければ給水できないことになっています。
しかし、最近では受水槽の管理不十分による衛生上の問題から、水道本管の水圧を上げて3階建までの建物はポンプアップをしなくても直結給水できる地域が拡大してきましたので、3階建の計画時には建築地の水道局にご確認ください。
また、道路に埋設された水道本管から引き込む給水主管の径は、一般住宅では13mmから25mmが多く採用されています。
最近の新築住宅の水洗器具は8ヵ所程度設置されていますので、2ヵ所以上を同時に使することを考えますと20mm以上の口径が必要となります。
その他、新築などで新たに水道を設置する場合には、水道工事費用の他に水道を利用するための費用として「水道加入金」を負担しなくてはなりません。
費用は水道メーターの口径により設定され、呼び方は各水道局により異なり、水道市納金、水道加入負担金、権利金、局納金、供託金などと言われています。
さらに温泉が引かれている場合は温泉権利金が必要となります。
(※まるわかり注文住宅より抜粋)
《トイレが詰まった!水漏れした!》
せっかくだから高機能なトイレに交換しよう!!
一般住宅に付いている便器・タンクは「組み合わせトイレ」と呼ばれています。それは、タンク内の部品交換だけで修理のできる構造となっているので、メンテナンスが楽で長持ちするからです。
同じような形をしている「一体型トイレ」は組み合わせトイレと違い、水漏れが起こった場合、タンクか便器かどちらかだけが壊れている場合でも、全部交換しなければなりません。
しかし、便器とタンクの一体性は、掃除のしやすさに飛び抜けていて、見た目もスッキリと見えます。
トイレを流す水は、タンク内に一時溜め置き、必要に応じてタンクから便器へ流れ込みます。それを、給水配管を直付けにしたものが、「タンクレストイレ」という商品です。
水道直結なので、繰り返し連続で水を流すことができ、便利ですし、タンクがないのでトイレ空間が広く使えます。
《トイレ(便器+タンク)の性能》
・便座の種類:普通便座、暖房便座、温水洗浄便座などがあります。
・洗浄方式:洗い落とし式、トルネード洗浄・パワーストリーム洗浄・ターントラップ方式などメーカーでそれぞれ採用しています。
・リモコン:トイレの排水をリモコン式のボタンで座ったまま押せるものもあります。温水洗浄便座でなくても、後から取付ける事が出来ます。
それぞれ、現在お使いのトイレで気になっていたり、こうだったらいいのにな。を実現しているものもあります。
便器の交換を余儀なくされた場合、「余計な出費」と考えるよりも、「新しいトイレを設置できる」機会だと思って、希望に沿ったトイレを設置するというのも、良いかもしれません。
トイレも日々進化しています。汚れが溜まって掃除が大変だった便器の内側のくびれを無くしたメーカーもあるなど、新しい発見がありそうです。
(参考:2024年おすすめトイレ)
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
・対応地域
神奈川県全域を対応致します。
【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市
【横須賀三浦地域】横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町
【県央地域】厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村
【湘南地域】平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町
【県西地域】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町
日程の都合がつけば、静岡県東部や東京都内も対応しますのでお気軽にお問合せ下さい。
現場を見て最適な方法をご提案いたします。
水道トラブルでお困りの際は神奈川水道へお問合せ下さい。
その他の給水配管、給湯配管のトラブルの料金など詳しくはコチラ!