左が作業前、右が作業後の写真です。
【排水栓の補修】
排水栓のナットが割れていた為、既存ナットを取外し、新しいナットのアダプターとナット内のパッキンを交換しました。
【排水管の一部加工】
排水管に勾配が付いておらず、シンクから排水栓を流れた水が、グリーストラップに行く前に水が溜まる構造だった為、既存排水管を切断し、新しく勾配をつけて排水管をやり直しました。また、既存の管は塩ビの糊を使わず、パテを塗っていただけであったので、2箇所外れていました。そこも塩ビ管用の糊を付けて外れないように手直し致しました。
【製氷機のドレン水漏れの補修】
製氷機のドレンホースが管に浅く入っていて、且つ隙間があった為、管から水漏れしていました。糊を付けたりは出来ないので防水テープを巻いておきました。
【高圧洗浄】
排水管の高圧洗浄をしていなかったことと、勾配が緩い為、油脂がかなり詰まっていました。5m程度は高圧ホースが入りました。勾配も緩く油脂が溜まりやすいので飲食店なので定期的な清掃が望ましいです。
【ピーピースルー洗浄】
高圧洗浄後に念のため、ピーピースルーK(アルカリ洗浄剤)で洗浄しておきました。市販で売っているのはピーピースルーFです(水酸化ナトリウム4%)が、我々が使うピーピースルーKは水酸化カリウム95%と高濃度のアルカリです。アルカリは油脂を溶解しますので、濃度が高い方が洗浄力が強いです。
【グリーストラップ】
今回は作業内容に含まれていませんでしたが、グリーストラップの蓋を開けるとかなりの油脂が浮いていました。日々のメンテナンスで水面の油脂を除去することは重要です。グリーストラップの清掃も承っています。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
今回の症例は、店舗構造に問題があることが原因でした。
店舗の場合、家庭と違って排水量が多いため、汚れも詰まり易さも多く、今回のようにずさんな配管も問題でした。
今回の修理で、長年の詰まりや汚れも取れて、しばらくはスムーズに排水することが出来るとは思いますが、半年に1度ほどは排水管の清掃を行った方が、営業中に不具合が出るというピンチを迎えることが無いように思えます。
豆知識「キッチンの排水栓」ってなに?
キッチンのシンクの排水栓は、排水管とトラップが一体となったものです。お椀のような形状の部材が使われていることから”椀トラップ”と呼ばれ、トラップに「水封の水」といわれる排水を溜めておくことで、臭気が上がってくることを防ぐ構造となっています。
キッチンの排水口を掃除した方なら知っていると思いますが、ゴミとリネットの下に回すと外れる、下を向いたお椀のような部品があると思います。これが、キッチンのトラップ(防臭設備)なのです。
長年の使用によってトラップの内部に汚れが溜まってしまうことは、トラップの詰まりや流れの悪さ、臭気の原因の一つです。ゴミ受けをきれいにしても、排水が改善しない場合には排水栓を交換しましょう。排水栓とシンクの接続部からの水漏れで、パッキンの摩耗による場合には、パッキンの交換で済みます。
キッチンが老朽化してくると、排水栓や排水管に不具合が生じ、水がスムーズに排出されにくくなります。排水栓や排水管の交換とともに、キッチン自体をリフォームすることを視野に入れてみましょう。
(引用:ホームプロ)
豆知識「グリーストラップ」ってなに?
グリストラップ(英語表記 : Grease Trap)は、業務用の厨房に設置が義務付けられている「油脂分離阻集器」のことです(建設省告示第1597号)
厨房から出る排水に含まれる油やゴミ(野菜くずや残飯など)を直接下水道に流してしまうと、自然環境への悪影響が考えられ、それを防止するために作られたのがグリス(油脂)トラップ(せき止め)です。
図の様に、グリストラップは3つの槽に分けられていることが多く、汚泥などの沈殿物、油脂などを分離する槽に分かれています。
第1槽 厨房排水に混ざっている残飯や生ごみを除きます。大きなゴミはバスケットで受け止め、細かいゴミは沈殿させ、流れ出ないようにさせています。
第2槽 水面に浮上する油脂と更に細かい汚泥を分離します。
第3槽 汚泥と油脂をある程度分離した排水を下水道などへ排水します。
油脂やゴミを取り除いた排水を下水道に流しますが、分離した後には汚泥やゴミがグリストラップ内に溜まり続けることで分離能力が低下し、さらには排水管の詰まりや悪臭・害虫(ゴキブリ、ハエ、ネズミ)発生の原因となります。
設備の能力を有効に活用する為にも、グリストラップは定期的な清掃が必要になります。
※清掃頻度の目安 グリストラップの清掃は義務です。 日頃からグリストラップを清潔に保つためには、バスケットに溜まったゴミを1日1回捨て、浮いた油脂は2〜3日に1回程度回収しておきましょう。 トラップ内部の清掃は1か月~3か月に1回が目安です。
グリストラップの清掃は、構造をしっかり理解した上で行わないと後で様々な問題が起こる可能性もあります。(引用:アイエスジー)
豆知識「キッチンの排水口を詰まらせないために」一般家庭編
キッチンは料理に油を使います。ご存じのように、油は温まると水の様にサラサラになります。逆に言うと、冷えると固まってしまいます。そして、食器に付いた食べかすやご飯粒。これらも排水管にそのまま流してしまうと詰まりの原因となるのです。出来るだけ、排水口にネットを掛けたり、食べ残しは三角コーナーなどで直接排水口に流さないようにしてください。
何か野菜などを茹でた際、湯煎などで使用したお湯があった時に、是非行っていただきたい排水管への優しい詰まり解消デトックスです。
まず、その茹でた後100℃近いお湯を、そのまま絶対排水口に直接流さないでください。熱湯を排水口に流すと、家の設備にもよりますが、配管を傷める原因になりますので、お気を付けください。
一旦、その熱いお湯をたらいやバケツなどに入れ、水を足して50℃くらいまで温度を下げます。たらいやバケツなど、”一気にお湯を流す”くらいの量を目安に貯めたら、そう、一度に排水口へ一気に全部のお湯を流します。
そんなに茹でたりお湯が出ません。という方は、給湯器でも60℃まで温度設定を変えられるので、やけどしないように注意しながらお湯を貯めて、一気に流してみて下さい。
2週間に1度など、定期的にデトックスするだけで、キッチンのシンクからの排水が原因での排水管(下水管)のつまりは、防げる可能性が高くなります。
汚れたり詰まった状態の排水管の内容物を分析してみますと、油脂分と有機物がほとんど占めており、この付着物に細菌、真菌、原虫などの微生物が増殖し、発酵することにより悪臭が発生します。
そしてこの付着物は細菌の増殖にともなって細菌が分泌した粘液でできるスライムとともに灰黒色の軟泥状の皮膜に成長し、不快なだけでなく極めて非衛生的なものです。
※異物(溶けないもの・固形物)は詰まりの原因になりますので、高圧洗浄機でも砕けませんので、ご了承ください。
豆知識「ピーピースルーK」とは
[caption id="attachment_6036" align="aligncenter" width="240"] ピーピースルーK[/caption]
[caption id="attachment_8269" align="aligncenter" width="180"] ピーピースルーF[/caption]
ピーピースルーKは業務用の「医薬用外劇物」なので、取り扱いに注意が必要です。通信販売でも購入できますが、お勧めしません。
フレーク状で排水口内に直接投入します。(トイレへの使用には適していません。)
汚れたり詰まった状態の排水管の内容物を分析してみますと、油脂分と有機物がほとんどを占めており、この付着物に細菌、真菌、原虫などの微生物が増殖し、発酵することにより悪臭が発生します。
そしてこの付着物は細菌の増殖にともなって細菌が分泌した粘液でできるスライムとともに灰黒色の軟泥状の皮膜に成長し、不快なだけでなく極めて非衛生的なものです。
ピーピースルーおよびピーピースルーKはこの悪臭のもとである細菌スライムを完全に溶解除去すると同時に、これらの微生物を死滅させ洗浄を行います。
家庭用には医薬用外劇物に指定されない、環境への影響にも配慮した「ピーピースルーF」がオススメです。(引用:和協産業)
豆知識「スライム」ってなに?
スライムとは:「ある種の性状を持った物質(どろどろ、ぬるぬるしたもの)を大ざっぱに指す言葉であった。従って粘土や泥などの無機物から、生物の分泌する粘液などの有機物、またそれらの複合体など実に様々なものがスライムと呼ばれる。」(引用:Wikipedia)
排水スライム:排水溝や排水管にこびりついた油汚れに食材カスや洗剤がまとわりつき、雑菌が繁殖してゼリー状(粘着性のある軟泥状の異物)の汚れになります。
ドレンスライム:エアコン内部の排水管(ドレン系統)は微生物が繁殖しやすい環境で、細菌や酵母、カビなどの微生物とそれらの分泌物が溜まってドロドロとした状態になります。
冷却塔のスライム:冷却水は微生物の繁殖に適した温度で栄養分を多く含んでいるため、バクテリアや細菌、藻類などが繁殖してスライムを形成します。
※冷却塔:商業ビルなどの空調設備。水を屋外で冷やして再利用するための装置。主に屋上に設置されている。
建物の空調設備等の給排水管の内面には、スケールやスライムと呼ばれる異物が付着することがあります。
これらの異物は、配管の腐食や破損の原因となり設備の老朽化を早めるだけでなく、設備にこびり付くことによって可動部が重くなり、機能効率の低下や電力消費量の増加の原因にもなります。
したがって、これらの定期的に除去することは、衛生面はもちろんのこと建物を長持ちさせるためのメンテナンス面から考えても、予算を組んでおくことが重要だと考えられます。(引用:SUIKEN環境分析…)
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
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