2019.05.04ブログ

給水の直結式と受水槽式

給水方式は直結式、受水槽式、直結・受水槽併用式があります。給水方式は給水する高さ、所要水量、使用用途、維持管理を考慮して決定します。

【直結式】

直結式給水は、配水管から使用者の設置した給水装置の末端まで、有圧で水質管理を行った安全な水を直接供給することができます。直結式給水には直結直圧式と直結増圧式があります。

・直結直圧式

直結直圧式は配水管の動水圧により直接給水する方式です。水道事業者は、配水管の水圧などの供給能力、配水管の整備計画を踏まえて、逐次、対象範囲の拡大を図っています。5階を超える建物に給水することを対象としている水道事業者もいます。

・直結増圧式

直結増圧式は給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、水量の不足分を加圧して高位置まで直接給水するものです。直結増圧式は給水栓まで直接給水する直送式と、ポンプよりも高所に設置された受水槽に給水し、そこから給水栓まで自然流下させる高置水槽式があります。直結増圧式は、配水管が断水したときに給水装置からの逆圧が大きいので直結加圧形ポンプユニットに近接して有効な逆止弁(減圧式逆流防止弁)を設置します。直結増圧式の場合、給水範囲が拡大するので、受水槽の衛生上の問題が解消され、省エネルギー、省スペースになります。

 

【受水槽式】

受水槽式は、配水管からの水をいったん受水槽に受けて、受水槽から建物内に供給する方法です。受水槽入口で排水系統と縁が切れます。建物の階層が多い場合もしくは大量の水を一度に使用する場合の給水方式です。配水管の水圧が変動しても給水量、給水圧を一定に保持出来て、断水や災害時においても貯水しているので給水が確保できます。また、逆流によって、配水管内の水を汚染することがありません。ただし、受水槽を設置するスペースが必要であり、受水槽の管理が不十分な場合や夏場の水温上昇時に衛生上の問題が生じます。

受水槽式にはポンプ直送式、高置水槽式、圧力水槽式があります。

ポンプ直送式は受水槽に受水後、使用水量によってポンプの運転台数の変更や回転数制御で給水する方式です。小規模の中層建物に多く使用されます。

高置水槽式は受水槽に受水後、ポンプで更に高置水槽へ汲み上げ、自然流下で給水する方式です。高置水槽式では一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度です。

圧力水槽式は、受水槽に受水後、ポンプで圧力水槽に蓄え、内部圧力で給水する方式です。小規模の中層建物で使用されます。

 

【直結・受水槽併用式】

直結・受水槽併用式は一つの建物で直結式と受水槽式の給水方式を併用する方式です。
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