外の桝が錆びてなかなか開かなかったので、つまっているシンクの下の排水管から逆流覚悟で高圧洗浄のホースを入れて洗浄しました。
【シンク下の排水管】
今回のシンク下の排水管はコンクリの壁に横向きに付いていました。
縦では無く、勾配が緩いので確かに詰まり易い構造でした。塩ビ管で管径は50mmでした。問題は管の一部に糊が付いていなくて手で引っ張ると外せる状態でした。
【油脂】
店舗の場合、特に今回のように油物を料理で出している場合は詰まり易いので、詰まっていなくても定期的に半年〜1年に一回は高圧洗浄をかけておいた方が無難です。
油脂は水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)や水酸化カリウムなどのアルカリで溶けますので、それらの成分が多く入っている洗浄剤を使えば詰まりが取れる可能性があります。
ただ、詰まりが酷い時は高圧洗浄のように物理的に除去する必要があります。
【排水管の清掃】
配水管のつまり清掃には高圧洗浄機を使用します。ホースの先端から圧縮した水が噴霧して配管内の油脂に高圧水を当てることによって油脂を細かく分解します。
壁に付いている油脂も剥がして、水と一緒に流します。
高圧洗浄機はガソリン式のホース15m×2を使用しています。
ケルヒャーの電気式では洗浄力が弱いです。排水管の洗浄は下手側である店舗の外側の桝から高圧ホースを入れるのが基本です。
桝が分からなかったり、桝が固まっていて開けられなかったら、仕方ないので逆流覚悟で店内から入れることもあります。
【日々のメンテナンス】
お客様で対応できる方法として、1日の厨房の使用後にお湯を流せば効果があります。
水より、温水を流すことで油脂が固まりにくいです。冬の方が配管詰まりの依頼が多くなるのはその理由もあると思われます。
あるいは厨房の使用後にパイプユニッシュ等のアルカリ洗浄剤を流せば温水だけより効果はあります。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~

豆知識「排水の勾配」について
排水は、室内から家の外へ、敷地内から道路に設置されている下水管へ流れていきます。床下の場合は床バンドという高さを調整するバンドを用いて勾配調整を行います。
皆さんご存じのように、水は高いところから低いところへと流れていきます。勾配をしっかり付けないと水がうまく流れず詰まってしまいます。
排水管も、同様の原理を利用して、家の中の配管は道路の下水管より高い位置に設置してあります。そして、一定の基準に基づいた勾配(傾斜)で配管を道路の下水管までつなげているのです。
基準は『下水道排水設備指針と解説』(2016年版日本下水道協会)によって定められています。
今回の場合「1/100」です。簡単に言うと、100mの距離で高低差を1m付けなければならない。という事です。
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豆知識「自宅で排水管の詰まりを防ぐ方法」
できれば、水道の業者に頼む前に、排水管が詰まってしまう前に、ご自身で防ぐ方法があったらいいですよね。
そこで、簡単な方法をお一つご提案します。
特別な道具は一切必要ありません。簡単に言うと「お湯で押し流す」のが効果的なのです。
皆さん嫌がるヌルヌルとした、あの排水トラップをはずし、臭いが上がってくる排水口をタオルや雑巾などでふさぎます。この時、タオルが流れないように注意してください。シンクに50~60℃のお湯をたっぷり貯めます。(給湯器でも温度設定できます)
しかし、ここで注意です!50~60℃のお湯ならいいのですが、熱湯は排水パイプを痛めるので絶対使用しないでください。
本来、料理の際の湯煎に使ったお湯も、温度を下げてから排水口に流すのが理想的です。
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豆知識「クロスコネクション」ってなに?

クロスコネクション(誤接合)とは、配水管(水道本管)から各ご家庭等に水道水を供給するための給水管(給水装置)が、「水道以外の管(井戸水、工業用水等)」と直接接続されていることを「クロスコネクション(誤接合)」といいます。
止水栓(バルブ)等を設け、蛇口から出る水を、水道水と水道水以外の水を切り替えて使用できるようにされている場合もクロスコネクションに該当します。
誤接合されやすい「水道以外の管」の例
●井戸水、湧水、工業用水、農業用水(パイプライン、畑かん)、再生水の配管
●受水槽以降の配管
●プール、浴場等の循環用の配管
●水道水以外の給湯配管
●ポンプの呼び水配管、冷却水配管
●雨水管、その他排水管等
なぜ禁止されているの?
水道の給水管と水道以外の管が接続されていると、バルブの故障や操作不良、閉め忘れなどにより井戸水等が配水管(水道本管)に逆流するおそれがあります。逆流した水が汚染されていた場合、周辺の水道水が汚染されるなど、公衆衛生上大きな被害を引き起こすことになります。
また、水道水が井戸等に大量に流れ込む可能性もあり、莫大な水道料金が発生する可能性もあります。(引用:仙台水道局)
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豆知識「油脂が排水管に溜まる訳」ってなに?
天ぷらなどで使った油はきちんと油ポットで再利用しているから、排水口には油は流していないと思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、フライパンや食器に付着した汚れはそのまま流されがちです。フライパンや食器にはお肉や魚・調理の際に使用した油など色々な種類の油脂が含まれている汚れが付いているので、食器などを洗うと排水管内にそれらの油が付着し、冷えて固まります。
お湯で洗ってキレイになったお皿についていた油脂は、排管を流れる内に冷えて、排管内に留まってしまうのです。そこに食材カスや洗剤カスが付着すると固まりになり、それが大きくなることにより、排水管をふさいでしまうのです。
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豆知識「キッチンの排水口を詰まらせないために」
キッチンは料理に油を使います。ご存じのように、油は温まると水の様にサラサラになります。逆に言うと、冷えると固まってしまうのです。そして、食器に付いた食べかすやご飯粒。これらも排水管にそのまま流してしまうと詰まりの原因となるのです。出来るだけ、排水口にネットを掛けたり、食べ残しは三角コーナーなどで直接排水口に流さないようにしてください。
何か野菜などを茹でた際、湯煎などで使用したお湯があった時に、是非行っていただきたい排水管への優しい詰まり解消デトックスです。
まず、その茹でた後100℃近いお湯を、そのまま絶対排水口に直接流さないでください。熱湯を排水口に流すと、家の設備にもよりますが、配管を傷める原因になりますので、お気を付けください。
一旦、その熱いお湯をたらいやバケツなどに入れ、水を足して50℃くらいまで温度を下げます。たらいやバケツなど、”一気にお湯を流す”くらいの量を目安に貯めたら、そう、一度に排水口へ一気に全部のお湯を流します。
そんなに茹でたりお湯が出ません。という方は、給湯器でも60℃まで温度設定を変えられるので、やけどしないように注意しながらお湯を貯めて、一気に流してみて下さい。
2週間に1度など、定期的にデトックスするだけで、キッチンのシンクからの排水が原因での排水管(下水管)のつまりは、防げる可能性が高くなります。
※異物(溶けないもの・固形物)は詰まりの原因になりますので、高圧洗浄機でも砕けませんので、ご了承ください。
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
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