道端や汚い水の中に、どのくらい危険な原因要素が隠れているのか、知る必要があります。
【水系感染症と病原体】
水系感染症とは水を媒体として病原体が体内に侵入し、種々の症状を起こす疾患のことです。
水系感染症の病原性微生物には、病原細菌(赤痢菌、腸チフス菌、コレラ菌、病原性大腸菌O-157、レジオネラ属菌等)、病原ウイルス(ノロウイルスなど)、病原原虫(クリプトスポリジウム等)があります。
赤痢菌、腸チフス菌は非衛生な水やイエバエによって食物に運ばれることにより人体に感染する病原体です。赤痢菌は熱に弱く、塩素消毒で死滅します。
コレラ菌はコレラ毒素によって下痢を引き起こし、脱水症状、血圧降下、脈拍微弱等を呈します。コレラ菌は便や嘔吐物等と共に排出され、それに汚染された飲食物を摂取することによって感染します。コレラ菌は塩素消毒によって死滅します。また、熱に弱くて60℃、30分で死滅します。
病原性大腸菌O-157は腸管出血性大腸菌に属し、下痢や腹痛などの症状をきたし、食中毒の原因となる菌です。O-157はベロ毒素により神経を侵し、出血が止まらなくなり、腎不全や血便(溶血性尿毒症症候群)などの症状を引き起こします。O-157は遊離残留塩素0.1mg/ℓ以上、又は75℃以上、1分間の加熱で死滅します。
レジオネラ属菌は土壌、地下水、河川水など自然界に広く存在しており、冷却塔の冷却水に混入して繁殖し、肺炎様の日和見感染症を引き起こします。塩素消毒や55℃以上の加熱で死滅します。
クリプトスポリジウムは、水や食べ物の中では殻に覆われたオーシストの形で存在し、下痢を引き起こす原虫です。塩素消毒に対しては抵抗力がありますが、沸騰水では1分以上で死滅。60℃以上または―20℃以下で30分、常温で1~4日間の乾燥で感染力が無くなります。ノロウイルスは、ウイルスに汚染された食品や水により経口感染し、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を起こします。通常の浄水処理及び塩素消毒によって阻止できます。
【化学物質による汚染】
クロムはメッキ廃水の地下浸透により水道の地下水水源を汚染することがあり、がんの原因と考えられています。
鉛は河川中に地質や工場排水に由来して溶存することがあります。水道水中の鉛は、使用している給水管から溶出し、ヘム合成阻害、貧血、腎臓障害、消化器の障害、神経系の障害などの症状を引き起こします。pHが低い水や遊離炭酸の多い水ほど鉛が溶出し易いです。
陰イオン界面活性剤は洗濯や台所洗剤として用いられています。河川水の発泡による利水障害、下水処理場での処理能力の低下、水道水への混入などの影響があります。
トリハロメタンは水道原水に含まれるフミン質などの有機化合物と浄水工程で注入する塩素が反応して生成する副生成物で、発がん性が考えられています。
ヒ素は地質、鉱山排水、工場排水などに由来します。末梢神経障害、角化症、色素沈着、黒皮症、皮膚がんなどの原因となります。
硝酸体窒素、亜硝酸態窒素はメトヘモグラビン血症の原因となります。
フッ素は地質や工場排水などによって飲料水に混入されます。幼児期に多量摂取すると体内沈着によって斑状歯や骨折の原因となります。
有機溶剤であるトリクロロエチレン、テトラクロロエチレンが未処理のまま土壌に浸透して飲料用の地下水に混入した事例があります。
水道の利水障害としては亜鉛(白濁)、鉄(黒)、銅(青)、マンガン(黒)等の着色があります。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
【食中毒にならないために】
細菌もウイルスも目には見えない小さなものです。細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。
夏場は細菌に注意!
その原因となる細菌の代表的なものは、腸管出血性大腸菌(O157、O111など)やカンピロバクター、サルモネラ属菌などです。食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
冬場はウイルスに注意!
食中毒の原因となる代表的なウイルスであるノロウイルスは、調理者から食品を介して感染する場合が多く、ほかに二枚貝に潜んでいることもあります。
一年中通して食中毒になる恐れはあります!
、近年発生の多いアニサキスなどの「寄生虫」なども、食中毒の原因となっています。このようにさまざまな原因物質によって、食中毒は1年中発生しています。
キッチンでの食中毒の危険は?
食中毒を起こす細菌やウイルスは、私たちの周りの至るところに存在している可能性があります。
肉や魚などの食材には、細菌やウイルスが付着しているものと思いましょう。
また、いろいろな物に触れる自分の手にも、細菌やウイルスが付着していることがあります。細菌やウイルスの付着した手を洗わずに食材や食器などを触ると、手を介して、それらにも細菌やウイルスが付着してしまいますので、特に注意が必要です。
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。食中毒を防ぐためには、細菌の場合は
細菌を食べ物に「つけない」
食べ物に付着した細菌を「増やさない」
食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
という3つのことが原則となります。
家庭での食中毒予防は、食品を購入してから、調理して、食べるまでの過程で、どのように、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。ここでは、「買い物」「家庭での保存」「下準備」「調理」「食事」「残った食品」の6つのポイントとして上げます。
詳しくはこちらの”政府広報オンライン”にて確認してみて下さい。
豆知識「シックハウス症候群」ってなに?
そもそもシックハウスとは、直訳すると「病気の家」もしくは「病んでいる家」ということになります。
室内の空気が汚染されることによって引き起こされるさまざまな健康障害の総称としてシックハウス症候群といわれています。
シックハウス症候群のもっとも大きな原因は、建材や家具などから放散される有害な化学物質です。
例えば、ホルムアルデヒドやトルエン、ベンゼンやキシレンなど・・これらはVOC「揮発性」というだけあって、常温でも気化し続けるため室内の新鮮な空気を汚していきます。
その他にはダニやカビ、花粉やハウスダストやタバコの煙などがあります。これらはアレルギーの原因になります。
空気の汚染によって引き起こされる様々な健康障害、つまりシックハウス症候群の症状はどんなものでしょうか。
代表的な症状は目や鼻や喉の不調。これは、空気中に放散されたVOCがヒトの粘膜を刺激する性質を持っているからなんです。
その他にも精神や神経などに影響を与え、様々な健康障害を引き起こします。
なにか体調が悪い、ストレスがたまる、食欲がでないなど無関係と思いがちですが、シックハウスが原因で体調が悪くなってるなんて思わない人に、そのような症状がでたりします。
見分ける方法として最もわかりやすいのが、家を離れると症状が和らぐ場合は、シックハウスを疑ったほうがいいかもしれません。
(引用:マエダ)
豆知識「床下浸水を発見した場合の処理方法」ってなに?
床下浸水を発見した場合に行うべきことは、排水・乾燥・消毒です。これらを最優先に行うことが、家屋のダメージを抑えることにつながりますので、業者に依頼してください。
【排水】
床板や畳、床下収納口のフタを外すなどして、水抜きの作業スペースを確保する。
バケツや工業用の排水ポンプなどで汚水を排水する。水量が多い場合は、工事用の排水ポンプが効率的です。ホームセンターや通販で購入できるほか、リース会社でレンタルすることもできます。
残った泥をブラシで落とし、ほうきやちりとりなどですくい取る。
汚れを水道水で洗い流し、再度排水する。
新聞紙や雑巾などで水分を取り除く。
【乾燥】
排水処理が完了したら、湿気を扇風機などで乾燥させます。数日後に床下がある程度乾いてきたら、換気口から外部へ風を送り出すような設置を行うと、床下の湿気を継続的に外部に逃がすことができ、カビの発生を防ぐことができます。
床下浸水の水には、汚泥や汚物、ガラスの破片などの危険物が混入している可能性があるため、十分に注意しながら作業を行うようにしましょう。また、床下の電気配管が長時間水に浸かっていると火災の原因になるため、注意が必要です。
【消毒】
汚水や動物の死骸が流れ込んだ場合は、感染症の原因となる可能性があるため、消毒が必要です。床下の消毒は、道具を買い揃えて自分で行ったり、自治体に依頼したりすることもできます。
ゴム手袋、マスク、保護メガネを着用し、食品を取り扱う場所や子どもが触れる場所は念入りに消毒しましょう。(参考:葛飾区)
※食中毒・感染症予防のために
水に浸かった食品や温度管理不良の食品は廃棄し、清掃後・食事前・排便後はしっかり手洗い、アルコール消毒を行いましょう。
また、体調に異変を感じたら、早めに受診してください。
また、処置を行った数カ月後に経過観察を行うことも重要です。
床下には配管や断熱材などがあり、サビやカビを防ぐために出来るだけ早く排水を行うようにしましょう。断熱材は濡れてしまうと性能が十分に発揮できないこともあるので、断熱材の交換が必要な場合もあります。
床下浸水した水は雨水だけでなく汚水や下水が混ざっていることもあり、感染症の原因となることもあるため消毒が必要です。消石灰を粉末のまま散布することで消毒ができます。
(引用:ハピスム)
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
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給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
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