多摩市でリフォームでトイレ交換をしました。
知り合いのリフォーム業者と現場へ見積りにいって、トイレの交換作業が決まりました。
トイレのタンク内のボールタップが壊れていたとのことです。床や壁の下の方も濡れてクロス等が剥がれていました。
既存で現場に付いていたトイレはLIXILのカスカディーナという便器(左の写真)で、排水芯120mmと特殊なトイレです。
カスカディーナは現在は既に廃番になっています。
よって、排水芯120mm用ソケットを排水管に糊付けした上でLIXILの便器アメージュZを取り付けました。
また、今回は止水栓が付いている給水管の更に下の鉄管が水漏れで錆びていて為、床の木を切って鉄管ごと新品に交換しています。
この後、床のクッションフロアと壁のクロスも全て張り直します。
【排水芯とは】
便器の排水芯とは床排水では壁から排水管の中心までの距離です。
これはトイレを取り外すと分かります。
現在のトイレ(1995年以降)の大半は200mmになるように設計されています。
ただし古いトイレは排水芯がまちまちなので、距離を200mmに調整するアジャスターを排水管に糊付けしてから便器を取り付けます。
TOTOの代表的なトイレであるピュアレストでは排水芯が305mm~540mmの範囲内ではアジャスターで調整が効きます。
LIXILの代表的なトイレであるアメージュZは排水芯が250~550mmの範囲内ではアジャスターを取り付けることで調整が効きます。
対応範囲より排水芯が大きい場合は便器を手前に出せば設置が可能ですが、室内が狭くなります。また、対応範囲が排水芯より小さい場合は取り付けることが出来ません。
壁の位置をずらす工事をすれば可能ですが・・・。
排水芯が200mmの場合はアジャスターは不要でそのまま取付が可能です。
よって、トイレ交換をする場合は事前に排水芯を調べておく必要があります。間違えると取り付けることが出来ません。
また、排水管が横向きに壁から出ている壁排水の場合は、床から排水管の中心までの高さの距離です。
120mmか155mmが一般的です。
壁排水の場合は排水管に直接付けれない場合はアキレスジョイントという自在に動くジョイントを使って便器と排水管を繋ぎます。
【鉄管について】
給水配管である鉄管は金属なので、20年以上経つと錆びてきて、管に穴が開いて水漏れしたり、管内部が膨らんで水が出てこなくなることがあります。
今回は錆びている箇所を切断し補修しましたが、全体的に鉄管が錆びている場合は水道メーターから引き直した方がいいケースがあります。
また、給湯配管が銅管の場合も同様に錆びて水漏れするケースがあります。
【床工事】
床まで水が回っていたので、クッションフロアの下にある下地(木の合板ベニヤ)まで取替えました。
既存の下地を切り、新しく買ってきた合板を設置し、ビスで留めます。平らな下地を作り、その上にクッションフロアを専用の糊を付けて貼りました。
【トイレ交換の手順】
トイレは便器、タンク、便座の3パーツで構成されています。
便座→タンク→便器の順で取り外していきます。
便座は、本体横のボタンを押しながら手前に引くと、スライドして外せます。
その時に、電気のコンセントを抜いて、止水栓に接続されている分岐栓も取り外します。
次に、タンクはタンク下にある左右のビスを取ることで取り外せます。
ビスを取って上に持ち上げることでタンクを取り外せます。
最後に、便器を取り外します。
便器は床にビスで固定されているので、ビスを取ってから便器を上に持ち上げることで、取り外すことが出来ます。
取り付けは取外しと逆の手順で取付けられます。
施工が終わったら、水漏れ等の確認を行って問題が無ければOKです。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
【LIXIL製アメージュZの特長】
1、きれいがつづく アクアセラミック
従来の衛生陶器ではできなかった「ガンコな水アカ」も「汚物」もどちらも落とせる、お掃除ラクラクな衛生陶器です。
2、フチレス形状
便器のフチを丸ごとなくし、サッとひと吹き。
3、強力水流 パワーストリーム洗浄
勢いのよい水流で、フチがなくてもグルッと強力に洗い流します。
4、シャープなフォルム
シャープで足元スリムなフォルムは、汚れも吹きやすく、お手入れ簡単です。
※衛生陶器ご使用の場合の注意点
衛生陶器本来の防汚性能を十分発揮させるため、撥水作用や表面コート作用のある洗剤やお掃除道具は使用しないでください。清掃をする場合は中性洗剤(研磨剤なし)をご使用ください。強いアルカリ性の洗剤には、衛生陶器の表面を傷つけたりするものがありますので、使用しないでください。(参考:LIXIL)
豆知識「トイレタンクの仕組み」って?
・ボールタップ
水位を調整する浮き球を言います。
①浮き球が空中にあり「下を向いている」と給水が開始されます。
②水位が上がって浮き球が水に浮かび「根元が一定の角度になる」と給水は止まります。
・フロートバルブ(フロートゴムを使用した栓)
フロートバルブの開閉により、タンク内の水を便器へ流したり、止めたりします。
このフロートバルブには、レバーハンドルと連動する鎖がついています。
※フロートバルブに使用されているのが、フロートゴムと言う、黒いゴムで出来ている、排水口の蓋の役割を果たしている部品です。ゴムですので、経年劣化によりゴムが溶けてきて、変形することで、タンク内の水が漏れだすことがあります。フロートゴムを手で触って、手が黒くなったら、フロートゴムの替え時です。
最近では、フロートバルブがプラスチック製になっているものもあります。
・サイフォン管(オーバーフロー管)
フロートゴムと組み合わせる部品で、トイレのタンク内の水量を保つため、設置されています。
サイフォン管はプラスチックで出来ており、根本から折れてしまった場合、タンクに溜まらず水が流れるので、その場合はサイフォン管を交換する必要が有ります。
交換時にトイレのタンクを取り外す必要が有ります。
・給水管(直管・フレキ管)
給水管は、止水栓とタンクを繋いでボールタップに接続されている部品です。
ボールタップを変えた時に、ボールタップと止水栓までの距離が変わるので、給水管を交換しないと水漏れするリスクがあります。
フレキ管を交換する時はフレキナットに入っているゴムパッキンも劣化しているので交換する必要があります。
トイレの設置形態によって、止水栓とタンクとの繋ぎがフレキ管ではなく、直管の給水管が付いている場合もあります。
・止水栓
修理前に水を止めたり、水の勢いを調節する役割を果たします。
(引用:TOTO)
【家もメンテナンスが必要です】
戸建て住宅の場合は、家自体の管理もメンテナンスも、ご自身で行わなければなりません。
10年以上、下水管を洗っていない戸建て住宅だと、徐々に溜まったアカのような汚れで排水管に詰まりが出てしまい、高圧洗浄で排水管を洗うと、結構油脂が出てきます。
また、水回りの製品も永遠に使用できるものではありません。修理・部品交換などを経て、リフォームなども築20年経たない内にご検討されると良いかと思います。
その、メンテナンスの時期や間隔も、販売した住宅メーカーや不動産などが受け持ってくれるといいのですが、住宅販売からアフターメンテナンスまで行っているメーカーはごく稀です。
この記事を見て、排水管の高圧洗浄はしたことがないと思った方は、ご自宅の築年数を数えてみて下さい。(戸建て住宅をお持ちの方)(参考:EPARK)
また、メンテナンス専門業者もあり、定期的にメンテナンスの連絡をくれたり、保証期間もあったりと、便利に利用できそうです。
分譲マンションの場合は、管理費で毎年排水管を洗っています。もし、そのような事がないと思った方は、管理組合に問い合わせてください。
(参考:スーモ)
豆知識「タンクレストイレ」ってなに?
通常”トイレ”と聞くと思い浮かべる、便器とタンクが別になっているものを「組み合わせトイレ」と言います。
それに対してタンクレストイレは言葉通りタンクがありません。「組み合わせトイレ」と「タンクレストイレ」違いとして、最もわかり易いのはその見た目です。
「組み合わせトイレ」に対し、「タンクレストイレ」はタンク部分が無い為、非常にスッキリとした印象を与えてくれます。
タンクレストイレとは、従来のような貯水タンクを設置せずに水流と水圧をコントロールすることによって排水できるように開発されたお手洗いです。初めて日本で販売されたのはTOTOのネオレストで1993年に発売されました。ローシルエットですっきりとした見た目が特徴です。
*従来のタンク付トイレはトイレ内の給水管からタンクへ水を溜めて、レバーを捻って流すという方式ですが、タンクレスはタンクがないので水道と直結して水を流す構造になっています。
1993年にTOTOが日本で初めて「タンクレストイレ」を発表してから、次々といろいろなメーカーが発表し、今ではトイレの見映えがよくなる・省スペースを有効活用出来る・最新の機能を試せるなどの理由から、じわじわと人気が出てきています。
タンクが無くても汚物をしっかり流せる仕組み
・給水管からの直接の水圧
・これを便器内で渦を巻くように横に流す
・排水管内のサイホン作用により効率的かつ強力に排水
このように、水の流れを元に考えたのがタンクレストイレです。
(引用:リライブ)
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