パンを焼く大きなオーブンのちょうど真裏でポタポタ漏水していました。
オーブンを出すのに10万円ぐらいかかるそうで、そのままの状態で補修依頼を受けました。
保温材のカバーをカッターで切って配管を確認すると給湯配管のHIVPで管径は2ommでした。
給湯管で20mmは一戸建てではあまり使いません(普通13mm)。オーブンの両側で既存配管を切り、新規配管をソケットで繋げて糊で付けました。そして保温材を巻いて壁にPPバンドで固定して完了です。
【給湯管の補修方法】
まず、水漏れが起きているときは、漏れている配管が水なのか、お湯なのかを調べる必要があります。給湯器についているバルブを閉じても水道メーターが回っていたら水の配管が漏れていて、バルブを閉じると水道メーターの羽根車が回らなくなったらお湯の配管が漏れています。
次にお湯の配管の場合、塩ビ管か銅管が一般的です。保温材をカッターで切って材質と管径を確認します。HTVP(耐熱性硬質塩ビ管)の場合、割れている箇所の両側を塩ビカッターで切ってソケットで直管を糊付けで繋げば補修可能です。曲げたりするときはエルボを使います。
今回はHTVP(耐熱性硬質塩ビ管)からの水漏れでしたので、HTVPの補修をしました。
HTVPの耐熱温度は90℃ぐらいあるので、お湯でも経年劣化しません。
通常の灰色の塩ビ管の場合は耐熱温度60度ぐらいしかありません。
銅管の場合は割れている箇所の両側を銅管カッターで切断し、溶接するかテクタッチを使って補修します。
・溶接する場合は銅管ブラシで溶接する箇所を磨き、フラックス(酸化被膜の除去)を塗り銅管が溶けてしまわない程度にガスバーナーで炙ります。ガスバーナーの炎が炎色反応で緑色になればOKです。炙りながら銀ロウを当てて配管を繋ぎます。溶接する箇所の隙間が銀ロウで完全に塞がれば漏水はありません。隙間があればそこから漏水してしまいます。
また、溶接する箇所の配管の中に水が溜まっていると温度が上がりきらないので、銅管内の水は全て抜いてからバーナーで炙る必要があります。
・テクタッチで補修する場合は銅管を銅管ブラシで磨いて表面を平滑にします。カチッと差し込むだけです。テクタッチの利点としては溶接のように火を使わないで済むことです。ただし、差し込む面が凸凹していると隙間から漏水する可能性があります。
屋内であれば架橋ポリ管を使って施工している場合もあります。その場合は割れている箇所の両側を切断し、ポリ管用のソケットで新規の管を繋げれば完了です。ソケットは糊も使わず差し込むだけなので簡単です。架橋ポリ管は日光の紫外線で劣化するので屋外使用はNGです。
屋内配管の場合は配管むき出しでは無く、リフォームカバー(エアコン配管の白いカバー)を付ける時があります。リフォームカバーを付けると見た目が自然で、身体がぶつかってしまっても配管に直接衝撃はいきません。
【銅管が経年劣化で水漏れしている場合】
経年劣化で銅管にピンホールが開いている場合は、補修しても他の箇所も同じ箇所に経年劣化を起こしているので、数年で、補修していない箇所から水漏れすることがあります。
そのような場合は、既存の銅管を全て撤去して、新しくHTVP(耐熱性硬質塩ビ管)か架橋ポリ管で給湯器から各蛇口まで新しい給湯配管を引き直した方が良い場合があります。
給湯器のオスネジにHTVPの水栓ソケットを繋いで配管を引いていきます。
床下があれば、床下を這わせて各蛇口まで持っていきます。
床下を這わせることが出来ない場合は、家の周りに配管します。
地面に埋めることが出来る場合は埋設配管を行い、壁に這わせる場合はバンドで固定します。
蛇口には座付き水栓ソケットを使って既存蛇口に接続します。
現場を見て対応方法をご提案致します。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
豆知識「銅管」ってなに?
銅管は伸び縮みが比較的小さく、アルカリに侵されず、耐食性に優れ、長さの変化も少ない性質があります。パイプは薄くしているので軽量で取り扱いが容易ですが、管の保管、運搬に際しては凹みなどを付けないように注意する必要があります。
硬質銅管と軟質銅管があります。硬質銅管は凍結に弱く曲げにも適していないため、1回の凍結で折れるので取り扱いが難しいですが、軟質銅管は4~5回の凍結では破損しないので、寒冷地の配管にも使用されています。被覆銅管は外傷防止と土壌腐食防止の効果があります。給湯配管として使用する場合にはpHが低く、遊離炭酸が多い水質では孔食が起こることがあります。
銅の特性の中でも、“熱が伝わりやすい”という強みを発揮しているのが「銅管」です。その代表例が、エアコンの冷媒管。内面に溝をつけた銅管(内面溝付管)が使用されています。これは1970年代後半に登場した銅管であり、溝をつけることによって管の内表面積を約1.5倍にして、熱を伝わりやすくしています。(参考:KMCT)
また、近年では地球環境に対する意識の高まりから、フロンに代わりCO2などの自然冷媒を使う熱交換器が誕生しています。その熱交換器に使用される銅管は高い圧力に耐えうる強度が必要とされますが、高強度銅管が広く使われています。
豆知識「給湯器」ってなに?
ガス給湯器には水、ガス、電気が必要
給湯器でお湯をわかすためには「水」、水をお湯にするための燃料となる「ガス」、給湯器自体を動かすための「電気」が必要です。そのため、給湯器には水道管、ガス管、電源線が接続されています。
そして、沸かしたお湯を住宅内の蛇口やお風呂に供給するために、給湯器からは給湯管や、お風呂の追い焚き管が出ています。
水からお湯になるまで
ガス給湯器は、水の通水がスイッチ代わりになっています。そのため、蛇口のお湯ハンドルをひねったり、リモコンでお風呂へのお湯はりボタン、追い焚きボタンが押されると、給湯器内部に通水が始まり、給湯器内部にある水量センサーが感知して、お湯の温めが開始されます。給湯器内部に通水した水は、ガスを利用した熱交換器という機械でお湯に温められ、給湯管や追い焚き管を通って蛇口や浴槽に給湯されます。
水の通水がスイッチになっている給湯器ですが、機器自体は電気で動いているため、停電の際はリモコンがあってもお湯を出すことができません。
(引用:交換できるくん)
豆知識「給湯器の号数」ってなに?
給湯器の能力は「号数」で表されます。「号数」とは、水温+25℃のお湯が、1分間に出る量(L)のことです。
例えば1分間に24Lのお湯が出せれば、24号となります。※1
号数が大きいほど、一度に大量のお湯を使うことができます。家族の人数、お湯の使い方などから最適な号数を選びましょう。(リンナイHPより引用)
※1 配管条件(配管長・配管径・配管経路)、給水圧、給水温により異なる場合があります
(参考:リンナイ)
豆知識「ガス瞬間湯沸かし器」ってなに?
ガス瞬間湯沸かし器は、水栓をあけると同時にバーナーが着火・燃焼して水を熱するため、瞬間的にお湯を作り出せます。水を加熱して瞬時にお湯を作り上げることができます。約5秒程度でお湯が出るため、急いでいる時やごく一部の季節的需要に合わせての使用が多いと言えます。
また、 使う時に必要な量分のみのお湯を沸かすタイプであるため、本体そのものが比較的小さく、設置スペースをあまり必要としないこともガス瞬間湯沸かし器の特徴です。その為、一人暮らしや会社の飲み物スペースなどで活躍しています。
温度調整も簡単に行うことができ、ぬるま湯から熱湯まで瞬間に沸かすことができる為、湯沸しポットでお湯を沸かす手間もなく、お茶やコーヒー、カップ麺など、お湯を使用した調理にも利用されます。
また、安全の点からも、自動遮断機能を持っており、異常があった場合には自動的に電源が切れます。導入コストも余りかからず設置場所にも困らない。メンテナンスも簡単に行えるため、様々な温度のお湯を使用する場所に、新たに採用するのにもってこいです。
(引用:マルタケ)
【錆びないHTVP(耐熱性塩ビ配管)】とは
正式名称「耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管」と呼ばれます。
HTVPは茶色の塩ビ管で、90℃まで耐熱性が向上した塩ビ管です。
通常の灰色の塩ビ管は50℃以上だと劣化してきます。給湯配管に使用するためにはこちらのHTVPがおススメです。
給湯配管とは給湯器から各蛇口までで、お湯が出る配管です。
給湯配管は銅管が使われていることが多く、銅管や鉄管は経年劣化で腐食し、ピンホールがあいて漏水するケースが多々あります。
豆知識「テクタッチ」ってなに?
銅管溶接のほかにテクタッチというワンタッチ式ソケットを接続する方法もあります。
バーナーなどの火器を使わないので安全性や施工性は良いです。
ただし、銅管表面がデコボコだと水漏れする可能性がありますので、銅管ブラシで良く磨くことが重要です。
テクタッチで補修する場合は銅管を銅管ブラシで磨いて表面を平滑にします。カチッと差し込むだけです。テクタッチの利点としては溶接のように火を使わないで済むことです。ただし、差し込む面が凸凹していると隙間から漏水する可能性があります。
屋内であれば架橋ポリ管を使って施工している場合もあります。その場合は割れている箇所の両側を切断し、ポリ管用のソケットで新規の管を繋げれば完了です。ソケットは糊も使わず差し込むだけなので簡単です。架橋ポリ管は日光の紫外線で劣化するので屋外使用はNGです。
屋内配管の場合は配管むき出しでは無く、リフォームカバー(エアコン配管の白いカバー)を付ける時があります。リフォームカバーを付けると見た目が自然で、身体がぶつかってしまっても配管に直接衝撃はいきません。
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テクタッチは、銅配管施工作業を改革します。
火気を使用せず差し込むだけで施工できる給水・給湯用銅管継手。
はんだ付けやかしめ方式など専用工具を用いた作業が省けるので大幅なコストダウンが可能です。
■特長■
- “カチッ”と当たるまで差し込むだけで接続できます。
- 施工時間が短縮できます。
- 工具不要なので狭い所でも施工できます。
- 施工時の角度調整が容易です。
- 火も電気も不要です。
- 接続銅管の質別は問いません。
(ガス配管へは使用不可)(参考:ベストなパーツ)
●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~
【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。
【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。
【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。
【営業時間】
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現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。
【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。
水道局指定工事店です。
◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021
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