2019.03.31お風呂トラブル

ユニットバス内の修理(トイレタンク内の修理と浴室蛇口の交換)をしました(川崎市宮前区)

[caption id="attachment_590" align="alignleft" width="216"]フロートゴム トイレのタンクを真上から見たところ[/caption]

[caption id="attachment_591" align="aligncenter" width="215"]ボールタップ トイレのタンクの給水部分(白い部品)[/caption]

[caption id="attachment_589" align="alignleft" width="68"]フロートゴム トイレのレバー[/caption]

[caption id="attachment_592" align="aligncenter" width="215"]浴室蛇口 シャワー水栓金具(中央に切り替えがあります)[/caption]

川崎市宮前区で知り合いの不動産屋からユニットバス内の修理(トイレタンク内の修理と浴室蛇口の交換)のご依頼がありましたので対応しました。

①浴室蛇口交換。

交換する蛇口は壁付きのシャワー付き2ハンドル混合水栓です。

②トイレタンク内の修理。

タンク内の修理部品はフロートゴム、ボールタップ、レバーハンドル、フレキ管の交換です。

 

①『壁付のシャワー付き浴室蛇口の取り換え方法』


まずアパートの外にある水道メーターを止めます。

次に蛇口の取外しです。

蛇口本体と脚(偏心管)を繋いでいる左右のナットをモンキーレンチで時計回りに回して外します。次に脚(偏心管)を反時計回りに回して外します。

そして新しい蛇口の取付です。

取付は脚(偏心管)を壁の水栓ソケットのネジに差し込みます。その際に脚にシールテープを10巻き程度します。両脚を差し込んだら本体を付けます。左右のナットを完全に締める前に水平器で水平が取れているか確認します。本体を付けれたら水道メーターを開けて水漏れが無いかちゃんと確認して完了です。

【壁の中の配管が折れるリスク】

壁付蛇口の取外しの際に、年数が経っている建物ですと、モンキーレンチで脚を反時計回りに回す時、壁の中の配管が外れたり折れたりすることがあります。

特に壁の中の配管が固定されずにブラブラしている配管だと危険です。

力を加えた時に、感覚的にヤバいなというのが分かるので、危ない場合はお客様にご連絡いたします。

ご承諾が頂ければ、仮に配管が折れても、壁を割って配管を修理することは可能です。

【水密性の強化】

壁と蛇口の脚のオスネジにはシールテープを巻きますが、水道の水圧程度ではシールテープでも、そう簡単には漏れることはありませんが、ヘルメシールという配管防食シール剤をシールテープに塗布すれば更に水密性が上がります。

すぐに固まって隙間が埋まります。

 

②『トイレタンク内の修理』


フロートゴムの交換。フロートゴムは既存品がサイフォン管(オーバーフロー管)の下部に引っかかっているので手で取り外します。新品をサイフォン管(オーバーフロー管)に引っ掛けます。鎖をレバーハンドルに引っ掛けます。その際にレバーを回してフロートゴムの上がり方を確認しながら鎖の長さを微調整します。フロートゴムが閉じている状態で少したわんでいる状態が通常です。

 

ボールタップの交換。ボールタップはナットでタンクに付いているので、ナットを反時計回りに回して外します。取り付ける時は浮き球がタンクに当たらないように真っすぐにしてナットを時計回りに回して取り付けます。浮き球がタンクの壁に当たり、上がりきらない状態になると水が出続けて止まらない現象が出てしまいます。

 

フレキ管の交換。ボールタップを付ける時に品番が違うとタンクと止水栓までの距離が変わって、元々のステンレス管が合わなくなる時が多々あります。その場合、フレキ管といって手で形を変えられる管を使って距離を合わせます。ホームセンター等でも購入できますが、水道屋はフレキカッターとツバ出し機を使ってフレキ管をその場で作ります。作成後、ボールタップと止水栓へ六角ナット(ゴムパッキン入り)で時計回りに締めて繋げます。

 

レバーハンドルの交換。レバーハンドルの動きがスムーズでない時はここも交換します。タンクの内側からナットで締めているので、緩めて外します。新品を取り付けたらゴムフロートの鎖を入れます。鎖の位置を微調整して完了です。

 

【タンクを交換する場合】

今回はタンク内の部品を交換しましたが、年数が経っている場合、トイレのタンク毎交換する場合もあります。

便器とタンクはセットなので、便器に取り付けられるタンクを調べる必要があります。

タンクを交換する場合は、タンクの下にビス2本で固定されているので、このビス2本を外して、タンクを上に持ち上げることでタンクを取り外すことが出来ます。

便器とタンクの間に密結パッキンというゴムパッキンがあり、この密結パッキンは経年劣化でヒビ割れして水漏れを起こす可能性があるので、タンクを交換する際は密結パッキンも交換する必要があります。

 

現場を見て対応方法をご提案致します。

 

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神奈川水道コラム~雑談と世間話~

豆知識「水道の蛇口」ってどうなってるの?




水道蛇口を分解すると意外に多くのパーツで構成されています。普段ではあまりなじみのない部品もあると思いますが、ホームセンターなどでも各部位毎に販売されていますので、蛇口の増設や交換をする際の参考としてご紹介します。

①ハンドルビス

別名、色ビスと呼ばれる部品で蛇口ハンドルを固定するためのネジとなります。色がついていないもののありますが、色つきの場合は水は青、湯は赤色で区別します。ハンドルがぐらぐらする場合はこのハンドルビスの緩みが原因であることが多いです。

②蛇口ハンドル・蛇口レバー

シングルレバーやツーハンドルなど一般的な取っ手からタッチレスタイプまで、種類は多岐にわたりますが吐水・止水など水量調整の指令となる部品です。レバータイプは上下左右に動かしますが、力が入りやすい構造のため、ハンドルタイプに比べて消耗しやすい部品です。

③スピンドル

スピンドルとは水道蛇口のハンドルをひねると上に上がる事で水量を調節するための部品です。金属製ですが、長年使うとすり減ることで消耗します。水栓のサイズによってスピンドルの径や長さも変わってきますので交換の場合は注意が必要です。

④コマパッキン

蛇口のコマパッキンはケレップと呼ばれ吐水口へ水が出るのを直接せき止める役割を果たしています。スピンドルを上げることでパッキンも一緒に上がり、水が出るようになります。

コマパッキンはゴムのため消耗しやすい部品です。ハンドルを締めても吐水口からポタポタと水が止まらなくなったら交換時期です。

⑤蛇口スパウト

スパウトとは本体から蛇口先端の吐水口へつながるパイプのことです。

シングルレバーの混合水栓には内部にバルブカートリッジが入っておりハンドルと連動した吐水量と湯温の調整を行っています。水栓金具本体とナットで固定しますが、可動部分のためゴムパッキンを使用しますので、ナットの継ぎ目で水漏れした場合は、ゴムパッキンを交換して修理します。

⑥蛇口キャップ

蛇口先端に取り付ける泡沫キャップ(泡沫金具)や断熱キャップなどが一般的です。泡沫キャップは水に空気を混ぜることで水流が柔らかくなり、水撥ねを防ぐ役割を担っています。

シャワーヘッドなどと交換することも可能です。

また、古くなった水道管にはスケールと呼ばれる錆などが発生しますので、泡沫キャップがフィルターとなり、吐水口から流れることを防いでくれます。水が細くなったなと感じた場合は、泡沫キャップにゴミが溜まり、流れを悪くしている場合がありますので、確認してください。(交換できるくん より引用)

ぜひ、自分で交換してみたい方は、こちらも参照ください。
洗面水栓の部品交換のDIYしているページ

 

豆知識「トイレタンクの防露層」ってなに?




通常、タンクは結露ができないように作られています。 タンクの内部をご覧になったことのある方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、タンクには、給水口から入ってきた冷たい水がタンクに満たされたとき、タンクの表面に結露ができないよう、内側に防露層が設けられています。

この防露層は、ウレタン素材(発泡スチロール製もある)を糊などで張り付けています。少しの温度差を繰り返すことで、膨張縮小を繰り返し、数年後には防露層は歪んで役目を果たさなくなります。

そのため、トイレのタンクに故障があった時などに業者に見て貰って、交換の必要があるか調べるのも一つです。

最近はトイレのタンクにプラスチック製のインナータンクを設置して製造されているものもあるので、こちらに交換するのも良いかもしれません。(タンクの内部のみの交換はできません)

 

豆知識「フロートゴム」ってなに?


フロートゴム

トイレで用事を済ませて(排泄後)トイレの水を流す時に、”大・小”などと書かれているレバーをクルっと回すと水が流れてくるのはご存じかと思います。レバーハンドルと連携している、樹脂製のゴムで出来ているフロートゴムという名前の、黒い丸い栓のお陰なのです。

トイレのタンクの底にはレバーを回した時、水が流れ出す穴が開いています。この穴から出た水で、大小様々なものが便器の中に吸い込まれていくのです。(流されていくのです)

トイレタンクの中に溜まっている水は、レバーを回すと、レバーに繋がっている鎖に連動してフロートゴムが引っ張られます。そうすると、レバーの先に付いている金具によって引っ張られたフロートゴムも引っ張られ、穴とフロートゴムの間に隙間が開きます。そして、タンク内に溜まっていた水が流れるのです。

経年劣化でこのゴムが減って、隙間から水漏れするようになります。

交換時期の目安として、フロートゴムを手で触り、手が黒くなるようだと劣化しているので、手で持ってみて交換時期か確認します。

 

豆知識「ボールタップ」ってなに?


トイレタンク

タンク内の水がいっぱいになっている状態を”通常”とすると、通常、ボールタップは水に浮いてます。

ボールタップはタンク内の上部にある部品で、タンク内の水位が下がるとそれに伴いボールタップも下へ向きます。浮き球が下向きに向いている状態で、給水口と連携して作動し、水が入っていきます。

水位が上がって浮き球に水があたると、浮き球が上がっていき、一定レベルになると浮き球が止まり、給水も止まります。

浮き球は水位を一定に保つ役割を担っています。

経年劣化により、この浮き球の上下がうまくいかず、水が止まらなくなったり、水が出なくなったりします。

また、ボールタップを交換する時に種類が変わると、タンク横と止水栓の距離が変わるので、繋いでる給水管の長さを調整する必要があります。長さが合わないと、水漏れする可能性があります。

 

豆知識「トイレの給水タンクのストレーナー」ってなに?




メーカーによっては”給水フィルター”と呼ばれているストレーナーです。

トイレの給水ホースとタンクの間には、ゴミよけネットとパッキンを兼ねたストレーナーという部品が付いています。それにより、トイレのタンクの中にゴミが入ることを防ぐ効果があります。

しかし、給水管からの水にゴミが多かったり、大体5年ほどでストレーナーにゴミが詰まり、トイレのタンクの水のたまり方が遅くなる場合があります。

その場合、ストレーナーの交換(錆付きなどが無い場合掃除だけでも)や給水ホースの錆や劣化具合などを見て、交換をお勧めする場合があります。ご自分で掃除したいとは思いますが、給水管なので専門業者に依頼した方が安全です。

ネット記事などで、ストレーナーを外したい、交換したい、と思ってご自身で作業しようと思う方もいらっしゃると思いますが、水漏れの危険性もありますので、まずはお問い合わせ頂いた方が宜しいかと思います。
(参考:TOTOサポート)

 




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