本日は、厚木市で洋式トイレの所に洗濯パンをつける作業をしました。
依頼者は知り合いのリフォーム業者で、車椅子の方がお住まいで普通のトイレではなく、洗濯パンに小便を入れられるように加工してほしいとのことでした。
珍しいご依頼でしたが、対応可能でしたので施工致しました。
新しく設置した手前の蛇口のハンドルをひねると洗濯パンに洗浄用の水が出るようになっています。
作業順序は、以下になります。
①既存の洋式トイレを外します
②新しく設置する給水と排水の位置の床にレシプロ、サンダー、ホルソー等を使って穴を開けます
③トイレの排水管は径75mmで、設置しようとする洗濯パンの排水管は径50mmなので、トイレの排水管を途中で切断します
④70→50の異径エルボを付けます。
⑤給水管をトイレの位置から、新しく設置した手前の蛇口と奥の洗面器に、ポリ管で床の下に分岐させます。
⑥ポリ管は座付き水栓ソケットで床に固定し、床上はフレキ管で洗面蛇口まで繋ぎます
⑦排水管は洗濯パンに接続
⑧全て作った後に水道メーターを開けて、給排水の水漏れが無いかをチェック
⑨床の穴は後日、リフォーム業者がクッションフロアを貼るので、木片を入れて段差がないように隠しました。
なお、壁が石膏ボードだった為、手前の蛇口や奥の洗面器は石膏ボード用アンカーを入れてからビス止めしています。コンクリートの場合、コンクリートアンカーを入れてビス止めします。
【洗濯パンの設置方法について】
今回はトイレ⇒洗濯パンの設置でしたが、通常は排水口しかなく洗濯パンが付いていないので、洗濯機の排水口に洗濯パンを付けてくれという依頼内容が圧倒的に多いです。
その場合、洗濯パンは排水口の位置がモノによって決まっているので、排水口の位置を変更する必要があります。
まずは新しく排水口を付ける位置の床をレシプロ(電気ノコギリ)やホルソー(穴開け工具)で開口します。
次に排水管を途中で切って、新しく排水口を設置する位置に加工して持っていきます。
洗濯機の排水管の径は40mmか50mmです。
付ける洗濯パンの径と既存排水管の径が同じなら径を変える必要はありませんが、違うと径を合わせる必要があります。
異径ソケットは異径エルボで変換すれば可能です。そうして排水口を設置すれば洗濯パンの4隅をビスで止めれば完了です。(参考:リライブ)
【床の補修】
洗濯パンを置く場所の下は穴が開いても隠れますが、洗濯パンからはみ出て穴を開けてしまった場合は床の補修が必要です。よって、基本的には洗濯パンを置いた時に隠れる範囲で開口します。もし穴が隠れない場合は木の板を打ち付けて上に、木目調のクッションフロアを張ります。
【洋式トイレの取外し方法】
今回は洋式トイレが置いてあり、それを撤去しましたので、トイレの取外し方法について説明致します。
一般的な洋式トイレは便器、タンク、便座の3点で構成されています。
取外しは、最初にトイレの止水栓を閉めて、水が出てこないようにします。
まず、便座を外します。
温水便座は本体横にボタンがあるので、そのボタンを押しながら手前に引くと、温水便座を引き出せます。
止水栓に温水便座の分岐栓が付いているので、これをはずします。
電気のコンセントも抜きます。
次に、タンクも外します。
タンクの下部に左右ビス2本があるので、ビスをラチェットレンチで反時計回りに回して、ビス2本を外してタンクを上に持ち上げて、取り外します。
最後に便器を外します。
便器は床にビスで固定しているので、ビスを2本反時計回りに回して外します。
便器の前方にもビス留めしている場合はこれも取り外します。
便器を外したら、便器下にソケットというプラスチック部品があり、このソケットは床下の排水管と接着されているので、床の面で、ノコギリを使って切断します。
これで、トイレの撤去は完了です。
神奈川水道コラム~雑談と世間話~
【洗濯パン】ってなに?
洗濯パンとは、別名「防水パン」や「洗濯機パン」とも呼ばれ、洗濯機の下に設置されているプラスチック製の板のようなもので、洗濯機の排水ホースと床の排水口をつなぎ、トラップで異臭を防ぎつつ洗濯の際に出る水を排出し、万一の水漏れを防ぐ役割があります。
ただ洗濯機を乗せているだけではなく、洗濯機の排水ホースが一体となっている、もしもの水漏れの場合でも床材を傷めないようにした洗濯機専用の置台です。種類によっては洗濯機の足の置き場がかさ上げされており、排水ホースを通せる使用になっているものもあります。
近年の住宅事情では、洗濯パンを洗濯機の下に設置されていないお宅が増えてきましたが、今まで洗濯パンがあるのが当たり前だったので「無くても大丈夫?」と疑問を持つ方もおられると思います。
最近の洗濯機には、水が溢れない対策がされている物も増えてきていますが、それでも水漏れの心配がないとは言い切れません。
戸建て住宅にお住まいで、洗濯機からの排水面で特に不便(異臭や詰まりなど)を感じられない場合は、設置の必要性は低いかと思いますが、大切なご自宅の床を漏水や湿気から守りたいとお考えの方にオススメです。(引用:リライブ)
※洗濯パンは後から取付ける事も可能です。排水の位置などもありますので、ご検討の際にはご相談ください。
豆知識「クッションフロア」ってなに?
プラスチック製でも「塩化ビニル床タイル(CFシート)」という、通称クッションフロアもあり、こちらは、その名の通り、クッション性に優れていて、住宅のトイレや洗面所、キッチンなどの水回りによく使用されています。
木目調のシートはフローリング材と遜色なく、水拭きや液体汚れの染み込みが無いため、より衛生的に保てます。
他にも、プラスチック製の「Pタイル」があります。正式名称「ビニル床タイル」という、プラスチック製の固い床材です。
身近にある所と言えば、スーパーなどの床材として、汚れてもすぐに拭き取れたり、水拭きできたりと、衛生面に優れています。主に靴を履いた状態で利用しているかもしれません。
豆知識「ボードアンカーとコンクリートアンカー」ってなに?
【ボードアンカー】室内の壁は、仕上げの素材の下に、基本的に石膏ボードと言う不燃材で出来た下地が組まれています。しかし、”石膏”で出来ていますので、そのままネジを効かせようとしても、もろくてビスは固定できません。
その為にあるのが、ボードアンカーと言って、ボードに先のとがったもので穴を開け、そこに差し込むことで、ボードの裏側で羽が開いて、ボードの裏に安定した下地を作ってくれるのです。
【コンクリートアンカー】マンションなどの家ごとの間仕切りは、基本的にコンクリートで出来ています。コンクリートは固いので、ハンマードリルなどで下穴を開け、そこに”あと施工アンカー”と呼ばれるコンクリートプラグ(樹脂製)を差し込み、そこにネジをねじ込めるようになります。
【コンクリートビス】木にねじ込む「木ネジ」と違って、強度がありますが、形はほとんど変わりがなく、扱いも同じです。床は重力の問題が無く(重力は下に向いているので)コンクリートアンカーを使用する必要がありません。
豆知識「尿石を除去しなければいけない」ってなに?
[caption id="attachment_5788" align="aligncenter" width="300"] 排水管に溜まった尿石[/caption]
茶色や黒く濁った尿石は、便器の使用者に視覚的な不快感を誘います。
また、大量に発生し、こびりつく事で配水管の詰まりを引き起こし便器の機能を低下させます。
そして、トイレの最大の課題である悪臭を発生させる温床になります。
一旦、便器や配水管等に尿石が出来てしまうと、さらなる細菌の繁殖を促し、汚れが付着しやすい状況を作り、新たな尿石を付着させる原因となります。
また、尿石自体の有害性も見過ごせません。
これらの理由から、尿石は発生したら、すぐに除去しなければならないのです。
尿石発生のメカニズムは次のようになっています。
1.尿の成分は、尿素、ナトリウムイオン、塩素イオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、尿酸などで、排出直後は臭いは殆どありません。
しかし、一般細菌(雑菌)が出すウレアーゼ酵素によって、尿中に含まれる尿素が分解される事で、悪臭を放つようになってきます。
2.一般細菌(雑菌)によって分解された尿素は、アンモニアに変換され、アンモニア臭(トイレの尿の悪臭)を発生させます。
また、アンモニアに分解されることで、便器内の液性がアルカリ性に偏ります。
3. 液性がアルカリ性に偏り、phが8.0~8.5を超えると、尿中に溶解していたカルシウムイオン(Ca2+)が難溶性カルシウム化合物(炭酸カルシウム、燐酸カルシウムなど)に変質します。
これが尿石といわれるものです。
4.尿石は多孔質であるため、有機物や一般細菌が蓄積しやすい性質となっています。
そして、配水管やトイレの見えない部分等にも、尿石は付着し、尿の悪臭や細菌の温床になり、さらに尿石の発生を促すという悪循環になっていきます。
尿石除去のためには
一般的には、塩酸などの強力な酸性物質を使って、尿石を除去します。
しかし、塩酸を使用した尿石除去剤は、確かに尿石の除去は出来ますが、使用者に対して刺激臭など、大きな負荷をかけるものでした。
尿石除去剤「スマートアシッド」は、塩酸を使わないタイプなので、多くの尿石除去剤にありがちな刺激臭がありません。
そして、塩酸を使用しないかわりに、有機酸と硝酸を使用し、強力に短時間での尿石を分解を可能にしました。
(引用:スマート)
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