2019.03.20ブログ

【配管補修】排水管の一部をカットし補修しました(神奈川県大和市)

こんにちは、神奈川水道です。

 

本日は大和市で排水配管の一部補修をしました。

現場を確認したところ、糊付けが甘かったのか、劣化なのかわかりませんが排水管が抜けてしまっています

この径100mm排水管は解体現場の横のラーメン屋の管でかなり油まみれでした。

ラーメン屋の横の解体工事現場でしたが、管が抜けたのはおそらく解体工事とは関係無いでしょう。

話を聞くと、解体工事中に壊したのではないかとラーメン屋と揉めているそうです。

アリがちな話ですね・・・。まあ、事情はさておき、我々は修理するのみです。

[caption id="attachment_519" align="alignleft" width="225"]排水管2 修理前、パイプが抜けています。[/caption]

[caption id="attachment_520" align="aligncenter" width="225"]排水管1 継手とソケットで補修[/caption]

【排水管の補修方法について】


この写真のような場合は両隣の管をノコギリで切ります。

そして点検口の為のチーズ(三方向の口)と直管をソケットを使って既設配管に糊付けします。配管の種類に応じて糊の種類も変わります。

また、糊は繋げる2つの配管の内側と外側の両方に塗る必要があります。

糊は塩ビ管を溶かして接続するので、1方の塩ビ管だけ糊を塗ってはしっかり溶けてくっつきませんので、両方塗ることに注意しましょう。

 

排水管工事の注意点として水がながれていくように勾配を取ることが絶対に必要です。逆勾配だと水は流れずに詰まりますからね。

 

なお、排水管を曲げたりする場合はエルボを使います。11°、22°、45°、90°など色々な角度があります。

ただ、排水管はクネクネ曲げると、流れが悪くなるので、極力直線で配管するようにします。

90°の直角より、45°などで管を曲げると流れもスムーズになります。

11°や22°は微妙に管が入らない時などに使います。

ただ、多少の誤差なら管は動くので私は殆ど使用しないです。

基本、45°、90°のエルボを使います。

 

それと、排水管を付ける時に両側の既設配管が全く動かない場合、新しい配管の糊付け部分が差し込めません。そんなときはヤリトリソケットを用います。これはソケットが伸び縮みするソケットで水道屋は排水工事の時に頻繁に使います。

これは非常に便利なソケットです。

ヤリトリソケット無しで無理矢理に新しい管を既存管の中に入れて糊付けしようとしたら、既存の管が割れてしまうことも有ります。

実際に割ってしまって、その修理をしたこともありますので、注意が必要です。

 

【排水管の種類について】


排水管は基本的に塩ビ管で、台所、洗面、洗濯、風呂などの雑排管だと40mmか50mmで、トイレの汚水管だと75mmか100mmです。管径が短い方が配管をカーブさせるのが容易ですから扱いやすいです。75mmや100mmの径が大きい管を狭い地中で曲げたりするのは結構大変なことです。

 

また、管の厚みによってVU管、VP管があります。

大抵はVU管で大丈夫ですが、店舗などの管は太いVP管を使うことがあります。(参考:塩ビ管の種類

 

真っすぐな管を直管といい、それ以外のエルボ(角度を付けて曲げられます)、チーズ(一方向から二方向に分けることが出来ます)、ソケット(管と管を繋げられます)、ヤリトリソケット(伸び縮みが出来ます)などを総称して継手と呼びます。

下の写真は管材屋で50mmの排水管の組み合わせを考えているところです。50㎜ぐらいだと小回りが利くのでハンドリングが良いです。

排水管の継手

また、たまにマンション等ではトミジ管(耐火二層管)などもあります。トミジ管の中は塩ビがはいっています。

耐火二層管

また、大きなお店などでは排水管も鉄管で施工しているところもあります。管径の大きな鉄管は旋盤という工作機械でネジ加工します。そういう所で水漏れしてたら水道屋がパッと行って治せないので大変です。鉄管でネジ加工が大変な場合、LAカップリングというパッキンで締め込むタイプの継手も御座います。ただし、管の表面が錆びて凸凹していたら難しいです。表面が比較的平滑な場合、LAカップリングでも水漏れは止まります。

 

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~神奈川水道コラム~雑談と世間話~

豆知識「VP管・VU管」ってなに?




塩ビ管と言われて想像する、灰色の硬質ポリ塩化ビニル管です。

正式名称「硬質ポリ塩化ビニル管」といい、排水管は管径がφ40~φ150程度まで使われており、パイプの肉厚により言い分けられています。

VP管:厚肉のVP管は圧力管路を中心に幅広い用途で活躍しています。

屋内外の給水管、雑排水管として利用されています。トイレはΦ75、100、雑排水(台所、洗面所、洗濯機、お風呂)はΦ40、Φ50が一般的です。

内面が非常に滑らかで摩擦抵抗が小さくスライムなどが付着しにくいため、長年にわたり効率よく排水できます。

VU管:VP管と比べて薄肉です。VP管より低い設計内水圧向けとして制定されています。

主に一般の戸建住宅や簡易な排水設備などの無圧管路に使用されます。

薄肉管なのでVP管と比べて重量が軽くなっていますが、中~高圧管路用には使用できません。

 

豆知識「スライム」ってなに?




スライムとは:「ある種の性状を持った物質(どろどろ、ぬるぬるしたもの)を大ざっぱに指す言葉であった。従って粘土や泥などの無機物から、生物の分泌する粘液などの有機物、またそれらの複合体など実に様々なものがスライムと呼ばれる。」(引用:Wikipedia

排水スライム:排水溝や排水管にこびりついた油汚れに食材カスや洗剤がまとわりつき、雑菌が繁殖してゼリー状(粘着性のある軟泥状の異物)の汚れになります。

ドレンスライム:エアコン内部の排水管(ドレン系統)は微生物が繁殖しやすい環境で、細菌や酵母、カビなどの微生物とそれらの分泌物が溜まってドロドロとした状態になります。

冷却塔のスライム:冷却水は微生物の繁殖に適した温度で栄養分を多く含んでいるため、バクテリアや細菌、藻類などが繁殖してスライムを形成します。

冷却塔:商業ビルなどの空調設備。水を屋外で冷やして再利用するための装置。主に屋上に設置されている。

建物の空調設備等の給排水管の内面には、スケールやスライムと呼ばれる異物が付着することがあります。

これらの異物は、配管の腐食や破損の原因となり設備の老朽化を早めるだけでなく、機能効率の低下や 電力消費量の増加の原因にもなります。

したがって、これらの定期的に除去することは、衛生面はもちろんのこと建物を長持ちさせるためのメンテナンス面から考えても、予算を組んでおくことが重要だと考えられます。(引用:SUIKEN環境分析…

 

豆知識【コンクリート桝から塩ビ桝の交換】のススメ


排水桝の交換

現在、コンクリート桝から塩ビ桝の交換依頼が多くなってきています。

昔は塩ビ桝などなく、コンクリート桝が標準でしたが、コンクリート桝の場合、約 15 年~20 年程で劣化が進み ヒビが入ったりします。そこから水が漏れたり木の根が入り込んだり詰まりの原因となります。

また、コンクリート桝は重いので自重で沈んでいきますが、塩ビ桝は軽いのでそのようなことはありません。その為。現在の下水桝は塩ビ桝に変わってきています。

塩化ビニル管の寿命としての耐用年数は50年以上とされていますので、コンクリート桝より断然長持ちで、凹凸が少ない分、流れも良くなっているという事も関係しているのかもしれません。
(参考:塩ビ桝

 

豆知識【コンクリート桝と塩ビ桝の違い】ってなに?


[caption id="attachment_6086" align="alignleft" width="225"] コンクリート桝[/caption]

[caption id="attachment_6464" align="aligncenter" width="225"] 塩ビ桝[/caption]

コンクリートの経年劣化による老朽化までの年数は、気象条件や材料などによって異なりますが、一般的には50~60年程度と言われています。

何も処置をしない状態で中性化してしまうまでが約60年とされていますが、ひび割れや亀裂から漏水(水漏れ)し、耐用年数よりも早く劣化してしまうケースも少なくありません。

そして、排水管は塩ビパイプが使われていますので、コンクリート桝との接続部は、桝へ差し込んだパイプの隙間をモルタルで埋めるようになります。

モルタル部分は桝自体の耐久年数とは別に風雨の影響があり、地震などの動きによってヒビが出来てしまいます。このヒビ割れの箇所に木の根っこが生えてきたり、トイレットペーパーが挟まって、管内に詰まりを引き起こす要因となります。

また、コンクリートは重量があるので、地震等があったときに自重で沈んでいきます。

桝が沈むことによって、接続されている排水管の勾配が変わり、排水が流れなくなることもあります。

塩ビ桝の場合、経年劣化で割れることはあってもヒビが入ってくることはありません。

また、排水管も塩ビなので、糊で接着すると、桝と管が一体化して隙間が出来ません。

塩ビ管は軽量なので、自重で沈んでいくこともありません。

このような理由で現在はコンクリート桝から塩ビ桝へ切り替えることが一般的です。

 

豆知識「汚水桝(排水桝)VS 木の根っこ」ってなに?


[caption id="attachment_6546" align="alignleft" width="225"] 上から根っこが侵入している例[/caption]

[caption id="attachment_5883" align="aligncenter" width="300"] 地中の根っこが脇から侵入する例[/caption]

 

 

コンクリート製の桝の困ったところは、木の根っこが入りやすいところです。

コンクリートの排水桝にヒビが入り、木の根っこが生えてきて障害物となり、トイレットペーパーが引っかかり溜まってしまうのです。

トイレの排水が流れる汚水桝(排水桝)は、汚水が木の根っこにとって格好の栄養分となるので、早いスピードで成長して、排水の流れを阻害します。

木の根はその場でとりますが、1年もすればまた伸びてきます。

その為、桝の交換の時には、塩ビ桝への交換を勧めています。

 

豆知識「水道メーター」ってどこにある?


戸建ての場合、敷地内の道路寄りの地面に(最近は)水色の四角い蓋の箱が埋まっています(これをメーターボックスと言います)。その蓋を開くと出てくるのが、水道メーターと止水栓です。道路から敷地内に入り、利用された上水道の量を計測する時に使います。

集合住宅(マンション)の水道メーター場合、各部屋ごとに分かれて設置されています。玄関ドアの近くにある壁面のメーターボックス内に設置されている事が多いです。

賃貸アパートなどでは、各住宅へ水道局から請求書(領収書)が届くことが多いですが、大家さん(管理会社)から請求されることもあります。その場合、住人は子メーターの数値で計算されます。(参考:子メーター

★親メーターとは、水道局が設置したメーターのことを指します。子(私設)メーターとは、アパート・マンション・貸ビル等の集合施設において、家主・マンション管理組合・ビルオーナー等の皆様が一括して水道局に支払った水道料金を、入居者やテナントの方の使用量に応じて精算するために設置されたメーターのことをいいます。


【水道メーターの種類】




・羽根車式

羽根車式は、羽根車の回転数と通過流量が比例することを応用して計量します。

一般的な水道メーターはこちらの場合が多いです。

接線流羽根車式は、計量室内に設置された羽根車にノズルから接線方向に噴射水流を当て、羽根車を回転させて通過水量を積算します。

軸流羽根車式は管状の器内に設置された流れに平行な軸を持つ螺旋状の羽根車を回転させて通過水量を積算するものです。縦形と横形があります。

縦形軸流羽根車式はメーターケースに流入した水流が、整流器を通って垂直に設置された羽根車に沿って下方から上方に流れ、羽根車を回転させる構造です。水流がメーター内で迂流するため、圧力損失は大きいが、小流量から大流量まで広範囲な計量が可能です。

横形軸流羽根車式はメーターケースに流入した水が整流器を通り、水平に設置された螺旋状羽根車に沿って流れ、羽根車を回転させる構造となっています。圧力損失は少ないが微小流量域の性能が劣ります。

・電磁式

電磁式は水の流れの方向に垂直に磁界をかけると水の流れと垂直に起電力が発生するフレミングの右手の法則を応用したものです。電磁力は呼び径と同じ直管部のみからなり、機械的可動部が無い為、耐久性に優れ、微小流量から大流量まで広範囲な計量が可能です。

 

【水道メーターの構造】




・単箱形と複箱形(計量部)

単箱形はメーターケース内に流入した水を羽根車に直接流入させるものです。複箱形はメーターケースの中に別の計量室(インナーケース)複数のノズルから羽根車に噴射水流を与える構造のものです。

・正流式と可逆式(計量部)

正流式は正方向に限り計量できます。可逆式は正方向と逆方向からの通過水量を計量することができ、正方向は加算、逆方向は減算する構造を持っています。

・指示部:機械式と電子式

機械式は、羽根車の回転を歯車装置により減速し、指示機構に伝達して通過水量を積算表示する方式です。電子式は羽根車に永久磁石を取り付け、羽根車の回転を磁気センサーで電気信号として検出し、通過水量を液晶表示する方式です。

・指示部:直読式と円読式

直読式は計量値をデジタルで表示します。円読式はアナログによって目盛板に表示します。

・遠隔指示装置

遠隔指示装置は、中高層集合住宅や地下街などにおける検針の効率化、積雪で検針困難な場合に有効です。遠隔指示装置は設置したメーターの指示水量をメーターから離れた場所で効率よく検針するために設けるものです。遠隔指示装置は発信措置、信号伝送部、受信機から構成されます。

 




●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。

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階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。

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