2019.03.14トイレトラブル

【水漏れ調査】トイレ水漏れの対応をしました(横浜市中区)

水洗トイレ 仕組み1
横浜市中区の喫茶店でトイレから水漏れという案件が入りました。実は前月にウォシュレットの水漏れでウォシュレットを交換していたお店でした。横浜市中区は我々の拠点の近くです。


最初、電話が来た時に私が施工した箇所の水漏れでクレームかと思いましたが、違う箇所でした。


現場を見てみると、床がびしょ濡れでした。うーん、どこから濡れているのだろう。見ただけでは分からないのでトイレの各箇所で濡れている所を手で触って確認していきます。


こういう場合にお客様が出来ることとしてトイレの床が濡れている場合、まずどこから水漏れしているか確認することです。それによって取る対応が変わります。



①ウォシュレットの下から濡れている場合


ウォシュレットの給水タンクから漏れています。




1〜2年ならメーカー保証期間かもしれませんので、保証書を確認して下さい。保証期間内なら無料で点検・修理可能です。年数が経っている場合は電気コンセントを抜いて水道屋を呼んで下さい。

ウォシュレット内部から漏れていて7~10年以上経っていると経年劣化なので交換になります。



②タンクの下から水漏れしている場合


タンクと便器の間の密結パッキンの劣化が考えられます。

難易度は高いですが、タンクを確実に外せる方なら自分で出来るかもしれません。ただし、自分で作業する場合にはタンクを真っすぐつけないと密着パッキンがずれて水漏れを起こします。

もしくはタンク下にヒビが入っています。この場合はタンク交換になります。

 

③タンクの横から水漏れしている場合タンクにヒビが入っているか結露です。


タンクにヒビが入っている場合は交換です。少しヒビの線が入っている程度ならコーキングで応急処置も可能です。

結露の場合、外気と内気の温度差が原因なので窓にテープを張ったり、結露防止のスプレーや給水テープなど色々対策は出来るかと思います。

 



④便器と床から水漏れしている場合


便器と床を繋ぐガスケット(ゴムパッキン)が劣化している。

この場合は便器を外してガスケットを付け直せば直ります。

ただ、便器を外す作業はご自分で作業されると水漏れ原因になるので水道屋に任せた方がいいです。

 

⑤止水栓及び給水管から漏れている場合


漏れている箇所を交換する。下にバケツなどを置いて水道屋を呼んでください。

ご自分で作業する場合は家の外にある水道メーターを止めて止水栓もしくは給水管をパイプレンチで外します。水道メーターを止めずに止水栓を外すと悲惨なことになります。

水圧は半端ないので手で止めながら作業等出来ません。私はやったことありますが・・・。

まず、止水栓を外す場合は給水管が一緒に回らないようにしっかりパイプレンチで固定する必要があります。新しい止水栓を付ける時にシールテープもしっかり巻く必要もあります。

給水管を外す場合は、給水管より先の壁や床側の配管が動かないか注意して外します。もし壁や床の中で配管が取れると、壊して補修になるので基本的にはご自分で作業されない方がいいです。

 

⑥全くどこからも漏れていないのになぜか濡れている場合。


タンク上部の手洗い管とタンク内を繋ぐパッキンの劣化で水しぶきが飛んでいる、もしくはオシッコや手を洗った際の水ハネの可能性があります。

オシッコや手洗いの水ハネの場合、便器の前側のみが濡れています。また、一度拭いたらしばらく様子を見ると水が出てこなくなります。


 

 

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神奈川水道コラム~雑談と世間話~

トイレ交換


タンクや便器が割れていたり、劣化していたりする場合はトイレ交換となります。その場合の方法を簡潔に記載します。



①外の水道メーターを止めます

ウォシュレットは一目ぼれから

②ウォシュレットを取り外します。方法は電気のコンセントと止水栓についている分岐栓を外します。本体の側面のボタンを押しながらウォシュレットを手前に引くと外れますので、便器から外します。

トイレの流れる仕組み

③一般的な「組み合わせトイレ」の場合、タンクを取り外します。順番としては、まず手洗い管を外します。タンク下に便器と繋いでいるネジがあるので、それを反時計回りに回してネジを取ります。タンクを持ち上げて取り外します。重量があるので慎重に作業します。

 

④便器を取り外します。方法は床にビスを打って便器を止めているのでそれをドライバーで取ります。インパクトドライバーとメガネレンチがあれば外し易いです。

便器の種類により変わりますが、便器の後方2か所と前方1か所にビス打ちしている場合が多いです。ビスを取った後、便器を持ち上げて外します。

その際、便器と床を繋いでいるソケットにパッキンが入っていますが、パッキンと便器がしっかり密着していると結構固いので、便器を横に振りながら力を入れて持ち上げます。

便器が傷つかないように、且つ結構な力を加えてないと取れないケースがあるので注意です。

 

⑤排水ソケットを取り外します。ただし、塩ビ排水管とソケットは専用の糊で付いていので、床のツラで排水管をノコギリで切ります。

この排水管を切るのは狭い空間でしゃがみながら切るので、実際やると中々切れずに意外と大変です。これで既存トイレや発生したゴミを処分して取外し作業は終了です。(参考:TOTOセフィオンテクト

トイレ

⑥取付作業は、基本的に取外し作業と逆に進めれば問題ないです。

注意点は新しい便器を取り付ける場合は床が気の場合はビスがそのまま効きますが、床がコンクリートの場合は開けたい位置に下穴を開けてからアンカープラグを入れて、その上にビスを入れます。(直接ビスを打つと床が割れます)

 

それと便器には壁から何センチに排水管の中心があるかという排水芯を合わせる必要があります。

最近のトイレは壁から全て20cmに排水管が来るように設計されていますが、昔のトイレは排水芯がバラバラなので、アジャスターを付ける必要があります。

トイレを買う前に排水芯を調べないと、いざ付ける時にこのトイレはここには付けられませんという最悪な結果になってしまいます。

便器さえうまく付けられれば、タンクとウォシュレットは外した手順と逆に進めれば問題なく付けられます。

水道屋はすんなりいく場合だと20分で外して30分で取付けます。取付が終わったら水道メータ―を開けて、水を流してみて漏れがないか確認して完了です!

 

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豆知識「水勾配」ってなに?




「水勾配」とは、水たまりが出来ないようにするのが目的で、水平よりわずかに傾斜させた勾配のこと。

普通、床は水平になっている必要があるが、雨水のかかるベランダなどの床や、水洗いを必要とする床面には傾斜させた「水勾配」が施される。

コンクリートの地面やテラスなどの排水管は、必ず「水勾配」が必要になる。

水勾配がなければ水たまりが発生しやすくなり、カビやコケが発生する原因に。

勾配は、「2%(2/100)から、3%前後(3/100)」(1mで2〜3cm下がる)とするのが一般的。

ただし、駐車場など広い面積では、水たまりができてしまう恐れがあるので、中央もしくは両端に溝を付けて、溝に向けて水勾配をとるほうが良い。

溝にはグレーチングなどで蓋をする。(引用:東建コーポレーション

 

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豆知識「雨水浸透桝」ってなに?




都市化が進み、アスファルトで覆われた地域では、土の地面と違い、雨水は地面から地中に浸透することができず、全部下水道に流入します。このため、地盤沈下、井戸水、河川の枯渇化等が心配されます。

 

かつて、田畑や緑地がはたしていた、雨水を地中に浸透させるという役割の回復が必要になっています。

 

こうした形で市街化が進み、雨水が地下に浸透せずに川へ一気に流れ込むようになってきたことで、川はあふれやすくなり、床上・床下浸水や道路冠水などの被害がたびたび発生するようになりました。

 

その一方で、水源となる地下水や湧き水の量は減少し、川の水質悪化や地盤沈下の原因の一つになっています。

 

こうした現象を防ぐには、屋根に降った雨水を地中に染み込ませる「雨水浸透桝」の設置が有効です。新築・増改築をする際や、浸透桝が設置されていない住宅での設置をお願いします。各家庭に設置する事で防げるようになるかもしれません。(引用:鎌ヶ谷市HPより)(参考:東京都

 

また、横浜市などでは、雨水浸透桝の設置に助成金を活用するなど、雨水浸透桝の設置の後押しをしています。新築の際はぜひ雨水浸透桝の設置を考えてみて下さい。(地盤により向いていない地域もあります。)

 

 

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豆知識「トイレタンクの仕組み」って?




・ボールタップ

水位を調整する浮き球を言います。

①浮き球が空中にあり「下を向いている」と給水が開始されます。

②水位が上がって浮き球が水に浮かび「根元が一定の角度になる」と給水は止まります。

 

・フロートバルブ(フロートゴムを使用した栓)

フロートバルブの開閉により、タンク内の水を便器へ流したり、止めたりします。

このフロートバルブには、レバーハンドルと連動する鎖がついています。

※フロートバルブに使用されているのが、フロートゴムと言う、黒いゴムで出来ている、排水口の蓋の役割を果たしている部品です。ゴムですので、経年劣化によりゴムが溶けてきて、変形することで、タンク内の水が漏れだすことがあります。フロートゴムを手で触って、手が黒くなったら、フロートゴムの替え時です。
最近では、フロートバルブがプラスチック製になっているものもあります。

 

・サイフォン管(オーバーフロー管)

フロートゴムと組み合わせる部品で、トイレのタンク内の水量を保つため、設置されています。

サイフォン管はプラスチックで出来ており、根本から折れてしまった場合、タンクに溜まらず水が流れるので、その場合はサイフォン管を交換する必要が有ります。

交換時にトイレのタンクを取り外す必要が有ります。

 

・給水管(直管・フレキ管)

給水管は、止水栓とタンクを繋いでボールタップに接続されている部品です。

ボールタップを変えた時に、ボールタップと止水栓までの距離が変わるので、給水管を交換しないと水漏れするリスクがあります。

フレキ管を交換する時はフレキナットに入っているゴムパッキンも劣化しているので交換する必要があります。

トイレの設置形態によって、止水栓とタンクとの繋ぎがフレキ管ではなく、直管の給水管が付いている場合もあります。

 

・止水栓

修理前に水を止めたり、水の勢いを調節する役割を果たします。
(引用:TOTO

 




●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

 

【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。

【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。

【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。

【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。

【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。

水道局指定工事店です。

◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021

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神奈川県全域を対応致します。

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